2020年07月02日
父の寿命E完結編
シリーズ「父の寿命」を楽しみにご覧くださっていた方々(いるのか?)に
ご報告があります。
6月28日夜に父は永眠いたしました。
この1カ月、姉と交代で実家に泊まって介護の手伝いをしていました。
この日は前日夜から私が泊まり、
いつものようにオムツを替えたり、水をあげたり…
それまでは微かな声ですが、会話もできていました。
でも、もうそれもできなくなっていて…
水と栄養剤はゴクゴクチューチューとストロー飲んでいたのですが、
死ぬ日の朝はそれもできませんでした。
なのでスプーンですくって1滴ずつ、舌にたらしてあげていました。
看護師さんも「もういつ亡くなってもおかしくない」と
(もう1カ月も聞かされている)
言っていたのですが、息もしっかりしているし、
「まだ生きるだろう」と思いながら
私は最後にまた水を舌にたらしてあげました。
10滴ほど、おいしそうに飲む父。
「なんだ、やっぱりまだ大丈夫」とおもい、
私は自宅に戻りました。
でも、自宅に着いたあと、
母から連絡が。
なので、もちろん、また実家に逆戻り。
私があげた水が最期の水だったんだ…とおもうと
嬉しい(?)といっていいのやら、
なんだか、悲しいというよりも、
「良かった」という気持ちの方が強かった。
最期の水を飲む父は、なんというか
ものすごく幸せそうな顔をしていたのです。
再び実家に着いたのは、午後11時過ぎ。
すでに看護師さんに身体を洗ってもらっていて
死化粧も終えていて、
綺麗な姿になっていました。
微かに微笑んでいるのです!
こんなこと言っていいのかわかりませんが
生きているときよりも綺麗な顔。
通夜も告別式も終え、
姉と役所へいき
手続きもはじめています。
少しずつ、「あー、ほんとに死んだんだ」という
実感も湧いてきました。
何度も涙ぐんでしまったけど、
やっぱり、本当に、
「悲しい」というわけではなくて
不思議な感覚です。
良い父…ではなかったけど
全部ひっくるめて感謝しかない。
ありがとー!!
私はお父さんの娘でよかったよ!
としか思えない。
私はこれからも…
漫画を描くよ。
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