A life is manga 蒼乃シュウのマンガ道

「人魚姫」の原稿、３４ページは完成しました。

しかし今後どのようにして発表していくかは未定です。


いつものようにpixivやラインまんがに投稿してもいいけど、

それはもうちょっと待ってみます。

noteで有料公開という方法もあるのですが、

noteは絶望的に売れません。


去年の５月にネームが出来て、それから１年以上も寝かせてから

原稿にとりかかり、原稿も３カ月近くもかかってしまいました。


話を思いつき、ネームにしていったときは

そんなに深くは考えていなかった内容なのですが、

読み返したりしていくうちに、めっちゃ愛着がわいてきて

しまいました。


内容は、あらすじだけを追うと単純だし

特におもしろいというわけではありません。

「で、なんなの？」という話であるとは思います。


でも、そういう「で、なんなの？」という話の中に

いろんな感情や思惑が浮かび上がってくるような気がして

こーゆーのって絶対に、普通の商業誌だったら

プロットの段階で「ボツ！！」なのです。


恋愛ものでありながら、男性キャラはでてこない。

小学生とキャバ嬢のお姉さんの微かな交流だけ。

オチもとくにありません。

絶対、「ボツ！！」確定なのです。


でも、これは仕事ではなく、

ネーム大賞に応募するために描き始めた作品であり、

「仕事ではない」ということをはじめに

承知しながら描き始めた作品なのです。


プロットの段階で、編集者を納得させなくてもいい

という中で自由に描いた作品です。

キャラと舞台だけ決めて、あとは流れるままに

描いた話です。


仕事の場合だとプロットの段階で

編集者が納得してくれるまで、

「理由」や「意味」を説明しないといけません。


つい先日も、仕事でプロットを送り、

そのあとその説明のために１時間以上も電話で話すことと

なりました。

その１時間の説明が…

なんだかもったいないような気がしました。

できればこの説明の時間でさえも創作にあてたいし、

口で説明できるほどのプロットなんて、

必ずどこかで誰かがすでに描いた内容でないと

無理なんです。


新しいものを発見するとなると、

プロットで説明なんてできないはずなんです。

（まあ、編集者はそんなもの求めてはいないのですが）



前置きが長くなってしまいましたが、

私がこの「人魚姫」で描きたかったこととは。


まだ明かされていない女性の性欲について

です。


どこから生まれるのか、

生まれたときからもっていたのか、

誰かに植えつけられるものなのか、


女性の性欲は、まだまだ誰も解き明かしていないような

気がします。


昨今は「女性にも性欲はあるよ！」ということは

当たり前のこととなってはいるのですが、

男性の性欲をそのまま女性に当てはめただけでは

ぜんぜん解決できない問題です。


男性がAVを楽しむように、女性用のAVを与えられても困ります。

男性が女性をみて興奮するように

女性が男性をみて興奮…しませんよね？


女性の性については、ものすごく複雑です。

ときに女性は、男性の性欲を押し付けられてしまうような気がします。


男性には絶対にわからないことです。

だから女性が考えなければいけないことなのです。


と、難しくいえばそんな感じなのですが

物語自体はそんなに複雑ではありませんが…。


なんで私がそんなに性欲性欲言いたがるかというと

男の性欲を無意識のまま受け取ってしまうことって

すごくすごく危険なことなのではないかと

おもったからです。


考えすぎかもしれませんが、

不倫を繰り返してしまうような人や

付き合う人、結婚する人からいつもＤＶを受けてしまうような人…

「どうしてあんな男と」というような人なのに

別れられない人…


ずべての女性の性に関する災難は…

男の性欲と女の性欲を同じように解釈されていること

からくるような…


そんな気がするのです。