A life is manga 蒼乃シュウのマンガ道

第１０回ネーム大賞で佳作をいただいていたのに

そのままになっていた…

「人魚姫」の原稿にやっと入りました。

今月じゅうに下絵、来月にペン入れをして、

１１月までには完成させたいです。



放置…していたわけではなくて、

（放置のような感じになってしまっていたけど）


続きのネーム（お姉さん視点のハナシ）も

去年、できてはいたんです。


「人魚姫」３４ページと、その続き、約１００ページの

ネームを１年以上も寝かせたままという

結果になってしまっていた！



実はネーム大賞で佳作をいただいたとき

某携帯漫画の会社から

「連載させてあげてもいいよ」というオファーはありました。


しかし、続きの１００ページくらいのネームを送ったところ、

「こちらの言う通りに直すのなら連載させてあげてもいいよ」

ということでした。


最初の本編３４ページの「人魚姫」を

大きく伸ばして１０回ほどの連載にするつもりだったみたいです。

（私の意志とは関係なく）


連載…

原稿料をいただきながら

連載できるのなら

漫画家として本望だし、そりゃあ助かります。


長い連載を担当編集者なしで一人で完結させることは

できるのか？という不安もありました。


でも…


ここは「私一人でやりきってみる」という覚悟が

必要なのではないか？

とも思いました。


うーんうーんと誰にも相談できず

悩んだ結果、

連載のオファーがあったとこに返事しないまま

半年が過ぎ、

今さら「連載したい」とも何とも言えなくなってしまった（放置してしまった）


せっかくの連載のチャンスがぁ〜！！

と、普通なら後悔するのでしょうが、

不思議と悔しさはありません。



一人で描くしかない！


とやっと踏ん切りがつきました。



あらためて「人魚姫」と続きのネームを読んでみると

「あ、おもしろい」

と感じました。


１年以上も放置したことで

客観的に見ることができたのかもしれません。


いつもなら「ネームできたらすぐ編集者に見せて、直して、即原稿！」

という手順なのですが

逆に「寝かせる」ということは

すごく大事なことだったのかもしれません。


編集者は「スピードが大事！」と言いますでしょうね。

ネタはどんどん古くなるからです。

ぼやぼやしていたら同じようなネタで

他社がやるかもしれない。


しかし、そんなこと、作家にとちゃー

知ったこっちゃありません。


作家にとっては

流行って廃るものを追いかけるよりも

普遍的なものを見つけたいのです。


（編集者にとっては作家はなんぼでもいるので鮮度が命。

使い捨てです）



この１年の間に、

いろいろ描きました。

無料投稿サイトに投稿してきました。


依頼された仕事もちょこちょことしました。


やっと「人魚姫」にとりかかる環境が整った…と

思いたい！！


原稿料はでません。


自分で電子書籍として販売するしか道はありません。


売れるかどうか、わかりません。



でも


売らないといけない！



私の生活を成り立たせるため。