2018年01月11日
「侵略宇宙人たちの横顔」ポール星人
ポール星人は、生物としては、すでに神の領域に近く、地球を氷河期にしようとしたのも、侵略というより、自然の摂理を代行しようとしたからだと考えられる。地球の氷河期も、少なくとも二つはポール星人が引き起こしたものだったのだ。この超越した宇宙人の前では、先進宇宙人であるウルトラセブンですらも赤子扱いなのである。
しかし、そこまで進化しすぎていた事が、同時にポール星人の欠点でもあった。洗練されすぎたポール星人には、「寒さ」や「真冬」という属性しか無かったのである。確かに、光の国の住民であるウルトラセブンにとっては、それだけでも十分すぎる脅威だったのかもしれないが、逆に言うと、この「寒さ」と言う武器を乗り越えられてしまうと、ポール星人にはもう次の手がなかったのだ。
ポール星人の物質世界における代理人とも言うべし怪獣ガンダーは、凍結光線以外は、空を飛べるぐらいの能力しか持っていなかった。その為、怪獣の中では弱い部類に入るミクラス相手でも苦戦を強いられ、ミクラスとの戦いでモタモタしている間に、凍えていたセブンや地球軍の立て直しを許してしまうのだ。一つの敵を攻めている間は、他のところが手薄になってしまうのもガンダーの致命的な死角だったと言えよう。
こうして地球側の総力戦の反撃を受けたポール星人は、唯一の攻撃道具であるガンダーを失ってしまい、「地球人の忍耐と使命感に負けた」と捨てゼリフを残して撤退するのだが、実際は自分たちが力不足だったとは、絶対に認めようとはしないのであった。
「悪の組織の大研究」
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