anuritoのあらすじ

藤田ニコル、いじめ自殺した中3女子の加害者を心配

　前回の「サンデー・ジャポン」で、藤田ニコルがいじめ加害者の味方をした、と怒っている視聴者がいるらしいけど、これ、読みが甘いよな、
　藤田ニコルは、手放しでいじめっ子をかばっちゃいないし、むしろ、上手に、いじめっ子を攻撃しています。この子、やっぱり、頭いいな、と思います。

　まず、テレビと言う現場は、発言の影響力が強すぎる為、迂闊な事が喋れません。本音じゃ、いじめっ子死ね、と思っていても、口に出来ない訳ですね。ニコルも、もう業界生活が長いので、それが分かってますし、いじめ問題で意見を言うのは、けっこうシンドかったのではないのでしょうか。つい最近も、りゅうちぇるが、いじめの話で正論を唱えただけなのに、イメージダウンにつながってしまったのを、彼女も知ってたでしょうし。
　だから、ニコルは、浅く読めば、なんとなく優等生的な一般論ですが、実際には非常にいじめっ子を否定した発言をうまく口にしてたんですね。

　まず、ニコルの最初の発言
「いじめた側の子たちが一生罪悪感を背負っていかなきゃいけなくなっちゃう」
ですが、これがまず、たいへん皮肉がきいています。
　だって、いじめた側が罪悪感を抱いているとは限らないもん。
　人をいじめといて、その事を何とも思わず、しゃあしゃあと残りの人生を楽に生きている、と言う事に、被害者サイドは一番腹を立てているのです。
　だから、ニコルのこの発言は、いじめっ子をかばっていると言うよりも、
「いじめた奴は、犯罪者として捕まらないのならば、代わりに、一生、罪悪感を背負って、苦しまなければダメだ」
　と言うのを、引っくり返して、主張していただけだったんですね。

　ニコルは、独善に陥りやすい感情でモノを言わず、非常に公平な正義の発想で、いじめっ子を責めてた訳です。

　しかも、罰から逃げようとする卑怯ないじめっ子への追撃の示唆も怠っていません。それが、もう一つの発言です。
「ネットで犯人探しとかあるんじゃないかなってすごい心配です」
　いちおう「心配」と締めくくってますが、テレビの影響力を考えますと、「ネットで犯人探し」なんて、はっきり明言しちゃうと、本当にそれを実行する人が現われる危険性の方が高いのであります。
　モラル上、「ネットでいじめっ子探しをしちゃえ」なんて事は、テレビでは絶対に口に出来ません。
　しかし、「ネットで犯人探しとかあるんじゃないかなってすごい心配です」と言うのでしたら、電波に乗せれるんですね。しかも、「ネットでいじめっ子探しをしちゃえ」が本音であっても、発言者自身は、その行為を皆に促した主導者だとは思われません。

　とにかく、おバカキャラで売ってはいますが、実際のニコルはとても利口ですし、被害者の気持ちだって分かっている訳です。彼女自身、学校のいじめで辛い思いをしているのですから、当たり前です。
　と言う事で、表面だけ見て、ニコルに腹を立てている被害者サイドの皆さん。どうか、彼女を誤解なさいませんように。
　私は、これからも、彼女を支持するつもりです。

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