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2016年04月10日

日本のホラー映画に女性の失禁シーンが多い訳

 日本の近代ホラー映画はやたらと女性の失禁シーンが多い、と言うのが、エッセイ「ブラッド・ピーセス 恐怖のおもらし女優」で私が指摘した事実なのですが、なぜそうなってしまったのかと言うと、日本初の劇場公開和製スプラッター映画に失禁シーンがあった事が、のちの後続作品も右ならえしてしまう事になってしまった原因なのではないか、と言うのが、私の推測であります。

 日本で最初に劇場で公開された和製スプラッター映画は「処女のはらわた」(1986年・にっかつ)と言いまして、実は正式ジャンルはポルノです。この映画の中に、女性の失禁シーンがありまして、怖くて漏らしたのではなく、プロレスの関節技を足にかけられて、痛さのあまりにチビってしまうのですが、フェイクだとしても、なかなかよく出来た失禁シーンなのでありました。

 実は、この「処女のはらわた」を撮ったガイラ(小水一男)監督は、その前年にポルノ映画「箱の中の女 処女いけにえ」(にっかつ)の脚本も担当しておりまして、こちらにも恐怖のあまり誘拐被害者の女性がじょろじょろ失禁してしまうシーンがあります。

 こんな感じで日本近代ホラー界の草分けで早くも女性の失禁が扱われていた上、先行する日本のコミック(マンガ)文化では、ギャグ・シリアスどちらでも女性の失禁が平気で描かれるケースが多く、このへんの事情も混ざり合って、日本の映像作品では女性の失禁と言う要素がかなりポピュラーに取り入れられているのではないかとも考えられる訳です。

「anuritoさんのエロ談義」より

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