理屈そのものは、それほど難しいものでもない。たとえば、未来へひとっ飛びしたければ、超スピードで時間が流れている次元へちょっとお邪魔させてもらえばいいのだ。そして、頃合いを図って、こちらの次元へ戻ってくれば、たちまち未来に到着する事になるのである。過去に行く場合も同様だ。時間が反対に進んでいる次元に行けば、過去に流してもらえるので、それを経由してから、こちらの次元に戻ってきたら、過去の時間帯に帰る事になるのである。
エスカレーターに喩えてみたら、分かりやすいかもしれない。速さの違うエスカレーターがいっぱいあって、中には反対方向に進んでいるエスカレーターもあるとする。それらのエスカレーターを自由に飛び移って、乗り換えれば、最初に乗っていたエスカレーターより早く目的地にたどり着けるし、あるいは、出発点に戻ったりもできるだろう。つまりは、それと同じ事なのだ。 (つづく)
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