2015年06月28日
Prosopocoilus denticulatus の正体
同定が研究者によってまちまちなP.denticulatusなのですが正体がわかりました。
Zang,Bai,Ge&Wan,2014でタイプ標本を見ることができます。
記載文では「茶褐色の種類でP.cilipesと比較して顎付け根の内歯がシンプル」とあり、
やはり日本でP.crenurldensとされている種類が本来のP.denticulatusでよかったようです。
Zang,Bai,Ge&Wan,2014ではその他にP.gracilis・P.peceipennis・P.tonkinensisのタイプ標本も見ることができます。
ただ、P.crenulidensはタイプ標本が行方不明らしく、以前として正体わかりません。
Zang,Bai,Ge&Wan,2014ではP.tonkinnensisと同種とし(Didier,1928に従ったようです)、
Huang&Chen,2013ではP.katsuraiと同種(?)としています。
また、100年前の研究者はP.maclellandi miyashitaiに当たる個体群をP.crenulidensと同定していました。
記載文から顎の特徴を訳すと「平たい顎、頑丈な基礎の歯、より強い3つの頂点の歯」とあります。
記載文からの同定では確実な同定は不可能と思われ、現状ではタイプ表意本が見つかるのを待つしかないでしょう。
その他、Zang,Bai,Ge&Wan,2014ではP.similisを独立種、P.katsuraiをP.denticulatusのシノニム、P.andreasiをP.piceipennisのシノニムとしています。
参考文献:
Zang,Bai,Ge&Wan,2014
Taxonomic revision of Prosopocoilus gracilis (Saunders, 1854) and its allied species from China (Coleoptera: Lucanidae)
Zoological Systematics, 39 (1): 136–148
P.denticulatus lectotype Zang,Bai,Ge&Wan,2014より |
記載文では「茶褐色の種類でP.cilipesと比較して顎付け根の内歯がシンプル」とあり、
やはり日本でP.crenurldensとされている種類が本来のP.denticulatusでよかったようです。
Zang,Bai,Ge&Wan,2014ではその他にP.gracilis・P.peceipennis・P.tonkinensisのタイプ標本も見ることができます。
ただ、P.crenulidensはタイプ標本が行方不明らしく、以前として正体わかりません。
Zang,Bai,Ge&Wan,2014ではP.tonkinnensisと同種とし(Didier,1928に従ったようです)、
Huang&Chen,2013ではP.katsuraiと同種(?)としています。
また、100年前の研究者はP.maclellandi miyashitaiに当たる個体群をP.crenulidensと同定していました。
記載文から顎の特徴を訳すと「平たい顎、頑丈な基礎の歯、より強い3つの頂点の歯」とあります。
記載文からの同定では確実な同定は不可能と思われ、現状ではタイプ表意本が見つかるのを待つしかないでしょう。
その他、Zang,Bai,Ge&Wan,2014ではP.similisを独立種、P.katsuraiをP.denticulatusのシノニム、P.andreasiをP.piceipennisのシノニムとしています。
参考文献:
Zang,Bai,Ge&Wan,2014
Taxonomic revision of Prosopocoilus gracilis (Saunders, 1854) and its allied species from China (Coleoptera: Lucanidae)
Zoological Systematics, 39 (1): 136–148
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