2014年11月08日
Cyclommatellus亜属
Cy.pahangensisなどのCyclommatinus亜属をやろうかと思いましたが、
似たような種類が多くて時間がかかりそうなので、
まずは種類の少ないCyclommatellus亜属についてやりたいと思います。
Cyclommatinusは次回。
Cyclommatinus亜属はCy.titanusなどのグループになります。
過去記事で個別に書いてますがまとめておきます。
本亜属とされる3種+1種の紹介としておきますが、
Cy.dehaanii・Cy.insignis・Cy.incognitusなども含めるべきなのかもしれません。
この系統の種類はほとんどが入手困難ですが、低地棲であることが原因だと思われます。
基本的に採り子は山に登って採集しているみたいです。
Cyclommatus Parry, 1863:449 (type: Lucanus metallifer Boisduval, 1835)
=Cyclophthalmus Hope et Westwood, 1845:5 (nec Corda,1835) (type: Lucanus metallifer Boisduval, 1835)
=Megaloprepes Thomson, 1862:420 (nec Rambur,1842) (type: Lucanus tarandus Thunberg, 1806)
=Cyclophthorus Arrow,1950:63 (type: Lucanus metallifer Boisduval, 1835)
=Cyclommathus ←どこかで見たのですが、誰の文献で見たのか忘れました。
Cyclommatellus Nagel, 1936:293 (type: Cyclomatellus bucephalus Nagel, 1936)
Cyclommatinus Didier, 1927:103 (type: Lucanus strigiceps Westwood, 1842)
似たような種類が多くて時間がかかりそうなので、
まずは種類の少ないCyclommatellus亜属についてやりたいと思います。
Cyclommatinusは次回。
Cyclommatinus亜属はCy.titanusなどのグループになります。
過去記事で個別に書いてますがまとめておきます。
本亜属とされる3種+1種の紹介としておきますが、
Cy.dehaanii・Cy.insignis・Cy.incognitusなども含めるべきなのかもしれません。
この系統の種類はほとんどが入手困難ですが、低地棲であることが原因だと思われます。
基本的に採り子は山に登って採集しているみたいです。
Cyclommatus Parry, 1863:449 (type: Lucanus metallifer Boisduval, 1835)
=Cyclophthalmus Hope et Westwood, 1845:5 (nec Corda,1835) (type: Lucanus metallifer Boisduval, 1835)
=Megaloprepes Thomson, 1862:420 (nec Rambur,1842) (type: Lucanus tarandus Thunberg, 1806)
=Cyclophthorus Arrow,1950:63 (type: Lucanus metallifer Boisduval, 1835)
=Cyclommathus ←どこかで見たのですが、誰の文献で見たのか忘れました。
Cyclommatellus Nagel, 1936:293 (type: Cyclomatellus bucephalus Nagel, 1936)
Cyclommatinus Didier, 1927:103 (type: Lucanus strigiceps Westwood, 1842)
1:Cy.borneensis Type Mizunuma&Nagai,1994より
2:Cy.borneensis Paratype Taroni,1998より
3:Cy.bucephalus 記載文の絵 Nagel,1936より
4:Cy.bucephalus
5:Cy.bucephalus? I氏所蔵
Cyclommatus borneensis Lacroix in Mizunuma et Nagai,1994:311,pl.148 fig.119
Kalimantan
タイプ標本だけ作られて記載はされていないです。
Cy.bucephalusによく似ていますが、頭楯がさらに突出して先端の二股部がやや不明瞭なようです。
Cyclommatus bucephalus (Nagel,1936):293-295, fig.3 [Cyclommatellus bucephalus]
Kalimantan [Bandjermasin,Borneo].
Cy.titanus(というよりはCy.dehaanii)に似るが、
頭楯はやや突出して先端ははっきりと二股に分かれる。
図示した大歯型はCy.bucephalusではないか、と言われている種類なのですが、
頭楯は三角状で本当にCy.bucephalusかと言われると・・・?
Cy.titanusによく似ていますが、頭楯が三角状、長い内歯の先端はつぶれる、
頭頂部の凹み方などで区別できます。
ただ、Cy.titanusの記載文の絵を見ると・・・
1:Cy.taurus Borneo Fujita,2010より
2:Cy.taurus Sumatra Taroni,1998より
3:Cy.taurus 記載文の絵 Nagel,1936より
4:Cy.titanus 記載文の絵 Nagel,1936より
5:Cy.titanus I氏所蔵
Cyclommatus taurus (Nagel,1936):296-297, fig.5 [Cyclommatellus taurus]
Sumatra,Borneo [Sumatra].
顎は短くて弧を描いて湾曲する。内歯は短くて顎の付け根に位置する。
頭楯はかまぼこ型で、頭頂部の突起は多種は後方に位置するのに対して本種は中央部に位置する。
Cyclommatus titanus (Nagel,1936):295-296, fig.4 [Cyclommatellus titanus]
Kalimantan [Bandjermasin(Borneo) ].
頭頂部の凹み内のさらに前方付近が丸く凹むのが特徴的な種類。
頭楯は台形状、長い内歯は前述のCy.bucephalus(?)より鋭い。
前述のCy.bucephalus(?)でも触れましたが、
本種の記載文の絵は、内歯は細いものの先端部はつぶれていて、頭楯は三角状で描かれてて、
本種とされている個体群よりは前述のCy.bucephalus(?)に特徴が似ています。
タイプ標本が見られれば頭部の凹み方ではっきりと同定ができるとは思いますが、
現状では前述のCy.bucephalus(?)が本来のCy.titanusなのかは何とも言えないです。
【Cyclommatusの最新記事】
この記事へのコメント