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スペキオスス・ホソアカと近縁種

PNG〜ルイジアーデ諸島まで分布するグループで、
幅広でがっしりした体形が特徴的なオオズ系ホソアカクワガタです。

近縁種が数種類記載されていますが、
亜種程度のものなのかもしれません。



上左:Cy.speciosus Fujita,2010より
上中・右:ssp.anepsius 記載文の絵 DeLisle,1980より
下:var.misimaensis 記載文の DeLisle,1980より (右は原名亜種)

Cyclommatus speciosus Boileau,1898:268
[Type Locality] Baugainville(arch. Salomon)
[sny] Cyclommatus speciosus var.maculifemoratus Nagel,1932:114 [-].

このグループの基準になる種類です。
ブーゲンビル島からのみ得られる種類で、場所柄 他種との混同はまずないでしょう。
体色は赤みがかった銅色。
最大サイズは50oとされています。
現地状況の悪化で入荷が止まっているとのことですが、結構前の話ですし現在はどうなんでしょうね?
入手するには出物を狙うしかないのが現状です。


Cyclommatus speciosus anepsius DeLisle,1980:293-294, fig.6 [Cyclommatus anepsius]
[Type Locality] San Cristobal(Bauro),archipel Salomon

ソロモン諸島のサンクリストバル・マライタ・ラノンガから得られる亜種です。
原名亜種と比較すると大型で、顎はやや湾曲が強く、体型は若干幅広です。
ルートがあるのでスペキオスス系統では1番入手がしやすいでしょう。

Cyclommatus speciosus misimaensis DeLisle,1967:523 [Cyclommatus speciosus var.misimaensis]
[Type Locality] Saint-Aignan(appelée aujourd'hui I. Misima,archipel des Louisiades)

ルイジアーデ諸島のミシマ島とソロモン諸島のロッセル島から得られます。
1960年以降に型で記載された種類ですので、正確には無効名となります。
大型個体では中央部の長い内歯の下にもう1本内歯が出るのが特徴で、数個体確認した感じでは安定しているようです。
頭楯も異なるようです。



左:Cy.websteri DeLisle,1980より
右:Cy.ribberi DeLisle,1980より

Cyclommatus websteri DeLisle,1980:296-297, figs. 8a-b
[Type Locality] Neu Hanover(actuellement Lavongai,archipel Bismarck)

ビスマルク諸島・ニューハノーバー島から得られる種類です。
サイズは26〜45oで、大型個体はの形状は不明。
中型個体の特徴は顎は直線的で先端部の長い内歯は二又に分かれる。
また、前胸側面の凹凸は弱い。


Cyclommatus ribberi DeLisle,1980:297-299, fig.9
[Type Locality] Bismarck Arch.,Ile Mioko

ビスマルク諸島・ミオコ島から得られる種類です。
タイプのサイズは51o。
顎は細長く、中央部の内歯は先端に寄り、付け根に1本内歯を備える。
ティットーニなどのイグジミウス系統に似た歯型ですが、
複眼下が尖り 頭部も幅広でスペキオススなどに近縁と思われます。


上左:Cy.trifurcatus Websiteより
上右:Cy.ethmarionotus 記載文の絵 DeLisle,1980より
下:Cy.trifurcatus 記載文 Möllenkamp,1902より

Cyclommatus trifurcatus Möllenkamp,1902:21
[Type Locality] -
[sny] Cyclommatus ethmarionotus DeLisle,1980:294-296, fig.7a [Nouvelle-Bretagne,Komgi].

ニューブリテンから得られる種類で、
同じ島から記載されたスペキオスス系統のCy.ethmarionotusはシノニムと思われます。
記載文には基準産地は記入されていませんが[ New Pommern ] とされています。(New Pommern = ニューブリテン島)
タイプのサイズは不明ですが、タイプ標本を見た感じだと小型個体で記載したようです。
スペキオススの原名亜種として生き虫が出回ったように、スペキオススによく似ていますが、
複眼上があまり突出せず、顎はやや短い印象です。


Cy.sumptuosus

Cyclommatus sumptuosus Möllenkamp,1902:20
[Type Locality] Kaiser Wilhelmsland

PNGから得られる種類です。
35oの小型個体で記載されました。確認した最大個体は52o。
図示した小型個体がタイプ標本と特徴が一致していて参考になります。
ニューギニアには似た種類が何種もいるので慣れていないと区別が難しいかもしれません。
大型個体は顎中央の内歯が1本でスペキオススによく似てくるので区別は容易ですが、
中型や小型では頭部のトサカで区別できます。
本種は複眼の上辺りが上に突出して中央はえぐれる形状になります。
この特徴はスペキオススにも当てはまります。
大型個体をスペキオススと比較すると、
かなり幅広でぼってりした体形で、大顎は太くて強く湾曲します。

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tkyk4
主に大図鑑に載っていなかった種類について書いていこうかと思います。 見解の相違や同定間違いなどもあると思いますが、あたたかい目で見守ってください。
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