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Prosopocoilus astacoides その2

2回目はアスタコイデスの原名亜種とポルトンについて。

まずは原名亜種。
原記載では基準産地が書かれていませんが、
Hope氏のその後の文献ではAssamとなっています。
そこで厄介なのが、
Ssp.castaneus(原記載の基準産地はIndiaとなってますが)と同じ産地になってしまいます。
アッサム地方から独自に標本を入手している方の話では
カスタネウスと原名亜種のような個体が混ざってきたことがあるとのことです。
また その地域に強い標本商の話では
色々な詳細ラベルを採り子が全部一緒のラベルで書いている可能性もあるそうです。
もし同所で得られているならそれぞれ区別はできるので別種となり、
アッサム地方の西と東で種類が分かれている場合も考えられます。
Huang&Chen,2011では 基準産地からアッサム産を原名亜種(カスタネウスはシノニム)、ブータン〜ネパールをポルトン(大図鑑の原名亜種)、ミャンマーから東はビルマニクス、ミャンマー北部はカチンエンシスと分類していました。
これらの問題は原名亜種・カスタネウスのタイプ標本を見ないと整理はできないと思います。
原記載は文のみで、似通った種類を文から同定するのは困難です。
P.foveatusのシノニムとされているP.impressusはタイプ標本から独立種と判断しました。

つぎにポルトンについて。
基準産地はブータンで 原記載の図から原名亜種と同種と当方は考えます。
ミャンマー北部の個体群(大図鑑でいうポルトン)はまた別亜種でカチンエンシスを当てています。


原記載の図 Boileau,1911
Description d'un Lucanide nouveau
: Bulletin de la Société entomologique de France 1911:63-65
より

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tkyk4
主に大図鑑に載っていなかった種類について書いていこうかと思います。 見解の相違や同定間違いなどもあると思いますが、あたたかい目で見守ってください。
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