アフィリエイト広告を利用しています
ファン
<< 2017年09月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
写真ギャラリー
カテゴリーアーカイブ
月別アーカイブ

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2017年09月17日

8「ありふれた日常に怒りと悲しみそして喜び、苦痛を伴うが」

8「ありふれた日常に怒りと悲しみそして喜び、苦痛を伴うが」

あの女が死んでも、俺はあの女を許さない。
先輩の人生が変わって、俺の人生も変わった。

部活をどれにしようか迷ってた俺は、バスケ部の見学にいって、
誘われるままに練習試合を見た。

その時に一番輝いて見えたのがあの人だ。
誰からも信頼され、黒い部分が一つもない真っ白な人―ーーー。

バスケ部に迷わず入部すると、その人柄にどんどん惹かれていった。
あんな人になりたい。心がきれいな人を守りたい。

身近できれいな先輩に触れているとこっちの心まできれいになるような気がした。

先輩と出会うまでの俺はイライラしていた。
弱者と強者。子供の世界でもそれは変わらない。
子供だからあっという間にできる格差。
だからそれを利用したりした。
でも黒い自分が嫌だ。
人を利用できるかできないかで判断する自分が憎い。
常に勝者でいたい俺が怖い。
常に頭をこうやったら喜ぶ、こうやったら傷つくって。
考えながら生きてしまう、うまく生きなきゃって。
すごく疲れる。
同級生の心を操るのは簡単だった。
それはおもしろいほどだ。
でもこんなことを考えてしまう自分が嫌いだった。
もう訳が分からない感情。

みんなどんなことを考えて生きているのか?
何のために生きているのか?

小さいころからずっと生きることが無駄に見えてしょうがなかった。


人は生きていくにつれいつか真っ白な心に少しずつ色を足していくんだと思う。
それはイエローだったり、ピンクだったり、いろんな色が混ざって自分色になるんだろう。
そして個性が作り上げられていくっていえば例えはわかりやすいだろう。

一度黒色が混ざってしまうともう白には戻れない、近づけない。

俺は生まれながらに黒を足してしまった人間のようだけど、
先輩は真っ白なキャンパスに綺麗な色しか入ってない人みたいだった。

先輩がいるなら、俺は悪い奴にならないから。
俺にはこの人が必要。すぐそう思った。

里中は俺がなにかしたんだと疑っているんだろう。









posted by れな。 at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説
検索
リンク集♪↓↓
タグクラウド
三代目  岩田剛典 小松奈菜 サスペンス 小説 映画化
プロフィール
れな。さんの画像
れな。
プロフィール
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。