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メニエール病と難聴
メニエール病の発作は突然、
激しく回転するようなめまいに襲われます。


また同時に耳鳴り、難聴、嘔吐、吐き気、などの
発作が数分から数時間起こります。


メニエール病の頻度はさまざまなので一概に言えません。


1ヶ月に何度も起こる人もいれば、年に数回の人もいます。


男女年別にみますと、30代〜40代の女性に
多いようですが、最近は男性も多くなったようです。


また、耳の病気が原因の耳鳴りやめまいが、
すべてメニエール病と思っている人がいますが、
メニエール病は耳鳴りやめまいの原因となる耳の病気の
ひとつでしかありません。



メニエール病のそもそもの原因については
現在明確な理由が解明できていませんが、
耳の中の内耳というところ内リンパ液が増えて
水ぶくれのようになっている状態で起こる病気
(内リンパ水腫)というところまでわかっています。


内リンパ水腫が内耳を圧迫することで
平衡感覚をつかさどる内耳の機能に障害を起こさせるのです。


しかしながら、そもそもなぜ内リンパ水腫が起こるのか
についての理由や仕組みなどについては解明されていません。


今のところ過度のストレスや睡眠不足によって
内リンパ水腫が起こりやすいなど、
ストレスと内リンパ水腫との何らかの関係があるように
考えられています。


内リンパ水腫になると耳鳴りや難聴になりやすいですが、
内リンパ水腫が大きく膨れ上がり、
内リンパの膜が破れ、内リンパと外リンパの中味が交じり合うと、
激しいめまいが起こるようです。



また、めまいが起こらないからメニエール病ではないと
安心しがちですが、蝸牛型メニエール病はめまいが起こりませんが
難聴と耳鳴りの症状を繰り返します。


当然ながら、めまいがないからメニエール病ではないとは限
らず、蝸牛型メニエール病の20パーセントほどが
メニエール病へ移行するといわれています。


蝸牛型メニエール病は
低音難聴や耳閉塞感、
低い音の耳鳴りが起こります。