2020年02月25日
感情形容詞と属性形容詞
こんにちは。 まさ です。
感情形容詞と属性形容詞について解説します。
形容詞の分類の1つに
感情形容詞なのか属性形容詞なのか
があります。
・悲しい (彼と別れて悲しい) → 人の感情や感覚を表す 感情形容詞
・高い (ビルが高い) → ものの性質を表す 属性形容詞
この2つの形容詞を分類するのは一見 簡単そうに思えますが、実際 はっきりと分けるのは難しいです。
・寂しい (日本を離れるのは寂しい) 私の気持ち 感情形容詞
(移り行く商店街が寂しい) 商店街の性質 属性形容詞
・まぶしい (家から外に出たら、日光がとてもまぶしい)私がまぶしいと感じた 感情形容詞
(太陽光はまぶしい) 太陽の性質 属性形容詞
(境界線は曖昧)
こういった曖昧なものは掘り下げて理解しようとすると時間がかかってしまいます。
(特に僕のような頑固者にとっては・・・)
研究者気質にならずに、「この分野は検定試験問題で解けさえすれば良いんだ」と割り切って考えましょう。
実際に問題を解く際に、以下の2つの方法を試してください。
- 〜がるを補う
- (私は)を補う
形容詞に 〜がる を補ってみて違和感があれば属性形容詞と判断ができます。
1つずつ試してみましょう。
美しがる → × 属性
懐かしがる → 〇
楽しがる → 〇
長がる → × 属性
うらやましがる → 〇
うれしがる → 〇
冷たがる → 〇
重がる → × 属性
よって
答えが 1 に決まります。
ただし 「嫌い」のように 〜がる が付きませんが(きらいがる は言わない)
感情形容詞に分類されるものもあります。
形容詞の前に 私は を補うと感情形容詞の判断が付きやすくなります。
赤本(ヒューマンアカデミー著)にも書いてあります。
「感情形容詞は、心の内面を表現するため、一人称の表現に限られるという制約がある。」
では試してみましょう。
私は美しい → △(傲慢かよ(;゚Д゚))
私は懐かしい → 〇 感情形容詞
私は楽しい → 〇 感情形容詞
私は長い → ×
私はうらやましい → 〇 感情形容詞
私はうれしい → 〇 感情形容詞
私は冷たい → △(んー…)
私は重い → △(LINEの返信にうるさいの!?)
日本語教育能力検定試験の問題は基本的な知識を問われます。
「一般的に考えて」という思考を持ちましょう。(普通 冷たい といったら もの だよな という思考)
よって△は×と考えます。
こちらの方法でも 答えの 1 を導き出せそうですね。
今回 僕が伝えたかったことは、
感情形容詞と属性形容詞 は厳密に分類はできないので
研究者気質にならず、問題さえ解ければいい
という気持ちで試験勉強に取り組んでもらいたいという事です。
掘り下げて学ぼうとすると、
どの分野も奥が深くきりがありません
養成講座で学ぶ内容はごく一般的な内容なので
そちらをベースとして試験勉強に取り組むと良いですね。
タグ:文法
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