2020年03月01日
lightとrightは別の音? 音素について
こんにちは まさ です。
いや〜今日もあちゅいですね。(投稿時3月)
なんつって
この 韓国人話者がよくする「あちゅい」(正しくは「暑い」)ですが。
Light と Right も同じレベルの話なんです。
今回は音素について解説します。
・音素について
・「light」と「right」、「あつい」と「あちゅい」の関係
・ここがポイント
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音素について
音素とは意味を分ける機能を持つ、音の最小単位のことです。
大切なのは 意味を分ける機能を持つ という部分です。
英語の
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
・Light ( 英語の音素 / l / )
・Right ( 英語の音素 / r / )
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
日本人にとっては両方「ライト」。
「 L 」 であろうと 「 R 」 であろうと両方「ラ」です。
意味を分ける役割をしていないんです。
しかし
英語圏の人にとって
この二つの「ラ」の部分は別の音素で できています。
つまり
発音が違うし、意味を分ける要素(光と正しい)となっています。
「light」と「right」、「あつい」と「あちゅい」の関係
それと同じレベルの話です。
あちゅい(暑い)と発音する韓国人話者にとっては
ちゅ と つ を使い分けることができていません。
なので
「中学」の発音と「通学」の発音は
同じに聞こえます。(日本人にとってのlight、rightの例と同じレベルの話)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
・中学 [ ʦuugaku ]
・通学 [ ʨuugaku ]
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
しかしこの二つの単語。
日本人にとっては発音も違えば、意味も違います。
中学の[ ʨɯ ]と通学の[ ʦɯ ]は意味を分ける要素となっているので
/ ʨ / と / ʦ / は
別の音素と分類されます。
ここがポイント
音素の解説で
特に注目してほしい部分は
・その言語話者にとって
・意味を分けるか
です。
韓国人話者にとっての無声歯茎破擦音[ ʦ ] 、
日本人話者にとっての歯茎側面接近音[ l ]
ある言語話者では使い分けをしていなくても、
一方で
ある言語話者では意味を持って使い分けをしているんです。
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〜まとめ〜
音素について解説しました。
幼い頃から馴染んでいない音は
聞き取ることも、使い分ける事も難しいなんて
少し悲しいですね。
もしかすると
色々な経験をする事によって
見える色や
聞こえる音が
増えてくるのかもしれません。
虹の色の数が国によって違うのも
同じような理由が根本にあるのかもしれません。
登録の方もよろしくお願いします☆
・音素
・ミニマルペア
・無声歯茎破擦音[ ʦ ]
・歯茎側面接近音[ l ]
タグ:音声学
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