９９歳の詩人柴田トヨさんの事が出ていましたが話題になっています。
本当に大したものです。
早速、詩集「くじけないで」を読んでみました。
その中で、「忘れる」という一編が心に残りました。

歳をとるたびに
いろいろなものを
忘れていくような
気がする

人の名前
幾つもの文字
思い出の数々

それを　寂しいと
思わなくなったのは
どうしてだろう

忘れてゆくことの幸福
忘れてゆくことへの
あきらめ

ひぐらしの声が
聞こえる

私は、感情表現は、とうてい真似できませんが、幾つになっても、あの、みずみずしい気持ちを見習って行きたいです。


もうひとつ。
私ね　人から／やさしさを貰ったら／心に貯金しておくの／さびしくなった時は／
それを引き出して／元気になる／あなたも　今から／積んでおきなさい／年金より／いいわよ

「貯金」という詩の全文である。