何度読んでも面白い。あきることがない。
結末がわかっていても、また読みたくなる。

鬼平のファンは相当いるんじゃないかな。ネットの中でも、鬼平に関するサイトやブログがたくさんあるし、文庫やコミック、ＤＶＤもコンスタントに売れているようだもの（＾＾）

なんといっても、かっこいい　チョイ悪おやじ、なんていうと「たわけ！」って叱られそうかな。剣の腕は超一流、人情に厚い、気風がいい、懐が広くて深い、思いやりがあり、人を差別しない、的確な判断力、決断も早い、優しくて男らしい、etc...「俺としたことが…ウフフ」なんてお茶目なところもあるのが長谷川平蔵だ。

こんなステキな主人公を取巻く、脇を固める人たちもそれぞれに魅力的だ。鬼平に心底ほれ込んで密偵として仕えている元盗賊たち（おまさ、彦十、伊三次、五郎蔵、粂八など）、火盗改の与力同心（忠吾、佐嶋、沢田など）、軍鶏鍋屋「五鉄」の三次郎やおとき、奥方の久栄、友人の井関録之介や岸井左馬之介。

本はもちろんだけれど、ドラマもまた面白い。今、ＣＳの時代劇専門チャンネルで土、日曜日に「鬼平犯科帳」を放映していて、毎週楽しみに観ている。

どれもこれも名作だが、私の中では、粂八が密偵となる「血頭の丹兵衛」、密偵たちが本格のお盗めを見せてやろうと企てる「密偵たちの宴」、伊三次が死んでしまう「五月闇」、いかりや長介がゲスト出演しているスペシャル版「熱海みやげの宝物」などが特に印象に残っていて好きだ。

池波正太郎原作の「鬼平犯科帳」、さらに「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」なども読み進めるうちにはまってしまう作品だ。