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エスター orphan

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アメリカのホラー映画。北米で2009年7月24日公開。赤ン坊を死産した夫婦は、エスターという一人の少女を養子に迎え入れた。

しかし引き取ったその後エスターの本性に気づき始めた妻のケイトは、夫のジョンやカウンセリングにそれを知らせようとするが彼女の警告は聞き入れられないまま時間が過ぎていく。






エスターを演じるイザベルファーマンの演技がすごすぎる。

クリームシチューの有田さんがラジオで薦めていて手に取った。

僕のブログは記録的に書いているので結構ネタバレ多いのだが、この映画の情報は、これくらいに抑えておく。

この映画は一切の先入観無しにとにかく見ていただきたい。

なんというか、リアルに怖い。
ゾンビだからしょーがないとか宇宙人だから敵わないとか、そういう理不尽さではない。
ホラーなのにつじつまが合う。


文学的というか人間内部に潜む闇を、見事に表現している。

エンドロールのセンスの良さまで堪能してもらいたい。


怖すぎて食欲無くしてダイエットできること間違いなしである。


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最強のふたり intochables


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2011年フランス映画。興行収入は大ヒットしたアメリを超える。

主人公は、パラグライダー事故で首から下が麻痺した大富豪と、郊外に住む貧しい黒人青年。
失業中の彼が、ひょんなとこからこの大富豪の邸宅に住み込んで、介護人として世話をするという実話をベースにしたストーリー。

Earth,Wind&FireのSEPTEMBERで始まるカーチェイスのオープニングで一気に心をつかませられる。
各シーンで流れる音楽がクラシックも含めてセンスを感じる。
フィリップの誕生日でのドリスのダンスは映画史に残るといっても過言ではない。

オマール・シー演じるドリスは、前科持ちで介護の経験などなく、乱暴で雑な仕事しかできないのだが、フランヲワ・クリュゼ演じるフィリップを、障害者としてでなく、一人の人間として男として扱う。そこにフィリップは魅かれたのだろう。
「彼だけは私を対等に扱う」という台詞が印象深い。
ぱらぐtr関係ないが個人的にドリスはサッカーイタリア代表のバロテッリを彷彿させる。

ドリスの障害をいじったブラックジョークは、本来なら笑えないがドリスの笑顔につられるフィリップ笑顔を見ると、こっちまでつられて笑ってしまう。

そう、この笑顔がこの映画のキモなのだ。

暗くなりがちなテーマを、たっぷりとしたユーモアと皮肉で解きほぐす。

ラストに一度逃げた文通相手との再会シーンでのふたりの表情は関係をあらわすのに言葉が必要ない。

引っ張り過ぎないエンディングは観た人を必ずハッピーにし、実際の最強のふたりの登場を写すエンドロールはよりふたりの絆を感じさせる。


こういう映画は映画館で観るべきだったといまさらながら後悔。

リバイバル上映を望む。


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インファナルアフェア「無間道」 アンドリューラウ、アランマック監督







この映画のリメイクハリウッド版「ディパーテッド」も日本ドラマ版「ダブルフェイス」も観て、面白いのは、知っていたのだが、原作が香港映画というのを聞いてて、どうにも手が伸びなかった。

ひと昔前なら、すぐにでも飛びついてたのだろうが、中韓の政治や歴史を知りだしてから、プロパガンダに使われているんじゃないだろうか?という疑心暗鬼で、最近は、そっち系の映画は、全く観る気が起きなかった。
中国も韓国もその作品も、最近は、少しの親しみも感じない。

おそらく、むこう側も、同じ気持ちだと察する。

そうでない人もいるのは確かだが、概ね、統計上そういう傾向にある。

香港という特別自治区で、比較的、台湾よりの親日派だと聞いても、ジャッキーチェンが尖閣は中国のものだと発言したりと、子供の頃から好きだったジャッキーにも、裏切られた気分になったのは記憶に新しい。この発言には諸説あるみたいなので、気になる方は調べてみるとよい。
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そんだけ、観るために腰が重たくなっているのを動かすのは、友人の軽いひと言だった。

いろんな映画を観てる友人が、この映画はDVDを買って何回も観たという。

レンタルでなく、DVDをわざわざ持つという気持ちは、同じ映画好きとしては「持っている」という安心感や「観たいときに観れる」という所有欲が痛いほどわかる。

ふと、自分の本棚やレコード棚を見れば、古本屋に持っていく揺さぶりに動じることなく、残ってきた猛者ばかりだ。



潜入捜査官としてマフィアに入り込むヤン[トニーレオン]と、そのマフィアから警察に潜入する[アンディラウ]の物語。
警官として苦悩するヤンと、マフィア組織を裏切り善人の道を模索するラウが対照的に描かれている。

ストーリーを知っていても、十二分に物語に引き込まれる。

多少の、時代背景、お国柄の違いがあれど、それがまたこの作品の良さを引き立てる。

僕の友人はこれが、一番いいといっていたが、僕はハリウッド版も日本版も観るべきだと思う。

なぜなら、この作品に対するリスペクトが感じられる。

ゆえのリメイクだったのはないかと思う。

似てる作品を作るのではなく、正真正銘のカバー作品だ。

それぞれ、製作陣、俳優に個性がある。

入りはどんな形でも構わないのでないだろうか。

入り口は広いにこしたことはない。

そこから、ほんとにいい作品に出逢えるのであれば、なんでもいい。

友人のひと言であれ、このしょうもないブログがきっかけであっても。


そして、政治が文化を動かすのではなく、文化が政治を動かすような、そんな力が映画にあるのでなはないかと、独り、物思いに耽ってみた。

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バンクーバーの朝日 石井裕也監督






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1900年代初頭のカナダに暮らす日系人が、過酷な環境にあえぎながらも野球チームに打ち込み、戦術やひたむきさでやがて白人にも認められて、人々に希望を与えたいく様を、実話を基に描かれた作品。

サムライ野球の原点ともいえる同チームは、1941年の太平洋戦争勃発に伴い、適性外国人となり選手も街の人々も強制移住させられたため、解散。

2003年カナダの移民社会、野球文化への功績が認められ、カナダ野球殿堂入りを果たした。


製剤所で働く野球チーム[朝日]のキャプテンを妻夫木聡が演じ、チームのメンバーに亀梨和也、勝地涼、上地雄輔、池松壮亮、主人公の父親に佐藤浩一、妹に高畑充希、母親を石田えりが演じる。

監督は、石井裕也。

個人的お気に入りの作品となった舟を編むでメガホンをとった方だ。

脚本は「八日目の蝉」の奥寺佐渡子。







映画館に行く前に、ネタバレない程度にどんな映画か軽く調べてみたら、あまり評判が良くない。

レビューが良くなくても好きになる映画はたくさんあるので、そちらを期待していたのだが、結果から言うと普通というか、あまり自分には響かなかった。

映画館の、音質、大画面でこの感じなのだから、DVD化された映像はなお期待できそうにない。

そういう意味では映画館で観て正解だったと思う。



決して凡作だとは思わないし、好きな人は好きだろうし(実際、自分が好きなタイプの映画だ)、俳優の演技は一人一人素晴らしかった。

特に亀梨和也は、この本格派の俳優の中で負けず劣らずの演技力の高さで、期待してなかった分、いい意味で裏切られた。

ただ、なんというか、消化不良。。。。

この、メンツと製作陣ならもっとやれたのではないかと。

どちらかというと、ルーキーズみたいな、爽快感と臭さを勝手に想像してたので、淡々とした運びに少し面食らった。


大規模のテレビ等を通じての告知と制作費、最も旬な俳優と誰もが知るベテラン俳優から名脇役揃えての作品への期待値が上がり過ぎてしまった事が、レビューを落としてしまってるのだと思う。




そして、いつもは主役級の宮崎あおい、ユースケサンタマリア、本上まなみあたりが、本筋に深く関わってこなかったり、いくらパワーでは白人に勝てないからといって、ヒット無しでバントだけで勝ってしまうあたりは、違和感を感じた。

実話を基にし、野球を通して、在留日本人に希望を与えるという、ストーリーのいい素材を充分活かしてほしかったというのが、素直な感想だ。


なんの、予備知識もなく見れば、いい映画だったという感じで劇場を出られる方もいるだろう。

むしろ、自分みたいに少しも詮索せずに観た方が、いい意味で監督の意図する世界観に浸れたのではないかと思う。







エンドロールが流れ終わってもしばらく立ち上がれないような、

そんな作品を日本映画に望んでいる。





謎解きはディナーのあとで 東川篤哉

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まさにシナリオありきといった作品だ。

映画で観ても、原作で読んでもどちらにしろ物語の展開に圧倒されるのではないだろうか。

僕は、映画の方を観たが、正直、俳優を全員変えても(決して悪いわけではない)面白さが半減することはない。

それくらい筋が通っていておもしろい作品だ。

ただ、変えるとしても中村雅俊と宮沢りえは個人的には変えないでほしい。

二人とも、雰囲気と存在感がすごい。

名探偵コナンやシャーロックシリーズが好きな方は、構成と伏線の張り方に驚嘆すると思う。

それでいて、犯人側にも犯行の動機にも深いストーリーがあり物語をいっそう引き締める。

こういうのを日本的だ。という人もいるが、個人的にはこっちの方が好きだ。

一方の視点から悪とか正義とか、わけるものではなく、そのどちらも、人間には混在してるものであって、画一的なものではないと思う。

作者の東川篤哉さんをこの作品で初めて知ったが、僕みたいに東野圭吾好きとしては、他の作品もチェックしようと思う。



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『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』(Knockin' on heaven's door) 監督 トーマス・ヤーン

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タクシードライバーで生計を立てていたトーマス・ヤーンがティル・シュヴァイガーに脚本を送ったところ、ティルがこの映画の脚本を気に入り、スポンサーを探し回った。
ティルはこの映画でモスクワ国際映画祭の最優秀主演男優賞を受賞。その後も監督・脚本なども手がけるティルの出世作となった。

あらすじ
「天国じゃ、みんなが海の話をするんだぜ。」 医師から余命わずかと宣告されたふたりの男は、そう言って海を見るために旅に出た。 しかし、乗り込んだ車は、大金を積んだマフィアのものだった……。 海を見たことのない二人の男の、明るく切ないロードムービー。



自分の大好きな映画の一つである「最高の人生の見つけ方」に少し似ている所もあるが、全くの別物である。

ただ、どちらも「死」「友情」「愛」といったテーマに関しては共通していて、やはり自分の好きな映画が人生のテーマだったりする。
こちらはしゃべくり007で有田哲平さんのプレゼンきっかけで観た。ぜひこちらも観ていただきたい。

日本版リメイクで長瀬智也と福田麻由子で作られたが、本作で受けた衝撃がでか過ぎて期待はずれとしかいいようがなかった。

当時、本作を観た後しばらく動けなくなった。それほど、自分にとってこの映画は影響を与えていて、自分の生き方のテーマですらある。

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ラストにボブディランのKnockin' on Heaven's Doorが流れる。生きてる意味とかはわからないけど、マーチンは海を見ながら生きてる実感は感じれたと思う。その曲の流れ出すタイミングとそっと見守るルディの横顔が印象的だ。













いまを生きる 監督 ピーターウィアー







ロビンウィリアムズの追悼と自分の中で銘打って、「今を生きる」を借りてきた。

多分高校生くらいに観た映画だったと思うが、ストーリーをほとんど忘れている自分に驚いた。

覚えているのは教科書を破り捨てたり、机の上にたったり、洞窟で詩を詠んだりといった、予告編とか使われるような印象的なカットばかりだ。



何故、教科書を破ったり、机の上にたったりするのか、もしくは、理解してなかったのか、いろいろ逡巡しながら観た。

当時、この映画は面白かったという記憶とジョンキーティング(ロビンウィリアムズ)みたいな先生がいたらいいのにと思った記憶はある。




同時期、グッドウィルハンティングでのロビンとマットデイモンにはまり何度も観たものだ。



観かえすと、いろんな記憶の断片がつながり、点が線で繋がる。

なぜ、教科書を破り、机の上に立ち、洞窟で詩を詠むのか、ipadairのcmでも、ジョンキーティングの名言を引用しているが、数多くの名言とともに、生徒のその意味を伝える。


ちなみにipadairのcmはこちら。




こんなにいろんな意味で教訓を与え、評価を得た映画だ。


それなのに、なぜロビンは自殺してしまったのだろう。

報道ではパーキンソン病を患っていたとあり、アルコール依存症といった憶測がとんでるがほんとの事は本人にしかわからない。

ジョンの教えに感化された生徒達が、自分らのやりたい事を見つけ、恋に走りと躍動する中で、ニール(ロバートショーンレナード)の自殺が、現実のロビンの自殺とフィードバックして、ほんとにやりきれない気持ちになった。

この映画を観ることによって、そういう意味では自分なりの哀悼の意を遠くからではあるが送れたと思えた。




この映画自体が生きる上での教科書みたいなものだ。

「いまを生きる」を観た人の中に、ロビンの魂は生き続ける

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ランボー 最後の戦場 シルヴェスター スタローン

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最近、子供の頃、土曜のロードショーなんかで観た映画を、20年ぶりとかに観る事にハマってる。

理由は、ストーリーもテーマも、ほとんど覚えていない。けれど、よくできててめちゃくちゃ面白い。
確かに観たはずなのに、初めて観た感覚になれる。

人間の記憶なんていい加減なもんだ(自分が特にそうなのかもしれないが)

ただ、中には、このシーンだけは、めちゃくちゃ覚えている、みたいなとこもあって、そういうシーンは今でも曖昧だが夢に出てきたりしている。

そういう記憶を再構築しながら、当時の自分を思い出したりと、なんだか、催眠療法でもしているみたいで、リラックスできる。

他にも、伊丹十三監督の「マルサの女1.2」や「ぼくらの七日間戦争」や「エイリアン」も観たけど、懐かしいけど新鮮、みたいな不思議な気持ちになれた。

また、特に印象に残った映画は、別の機会に書いてみる。


と、この、ほとんどランボーシリーズを、観てきたはずなのに、このシリーズは1ミリも、記憶がないと思っていたら、後で調べたら、ほんとに観てなかったのである。笑


2008年5月24日に公開された映画で、主演、監督、脚本はシルヴェスター・スタローン。

「ランボー3怒りのアフガン」から20年振りの続編で、どおりで観た記憶が全くなかったわけである。

キャッチコピーが
ムダに生きるか 何かのために死ぬか お前が決めろ。


以下wikiあらすじ引用
ジョン・ランボーはタイ北部のジャングルで、ボートによる運搬やヘビ狩りを生業としながら、ひっそりと暮らしていた。人権弾圧が続く隣国のミャンマーでは、軍事政権が少数民族カレン族を凌虐し、土地や天然資源を略奪していた。

ある日、ランボーの前にキリスト教系NGOの一団がやって来て、ミャンマーへの案内を依頼する。最初は断ったランボーだったが、NGOの1人サラ・ミラーの熱心な頼みに心動かされ、彼らをミャンマーに送ることを決意する。なんとか彼らをミャンマーまで送り届けたランボーだったが、数日後、あのNGO一団がティント率いるミャンマー軍に捕らえられたことを聞く。

救出のための傭兵団を送るため、ランボーは再びミャンマーへ向かう。到着後、同行を希望するランボーだったが、リーダー格のルイスに船の見張りを命じられる。傭兵団はカレン族のビエンにNGO一団がいた村へ案内され、そこで惨殺されたカレン族を目の当りにし、継続か中止かで言い争いになる。そこにミャンマー兵が現れ、彼らの残虐な行為を目撃するものの、傭兵団は何もせず隠れてやり過ごそうとする。すると突然ランボーが現れミャンマー兵を全滅させる。それを見ていた傭兵団らは敵に気づかれる前に脱出しようするが、ランボーの言葉に動かされ、NGO一団救出の継続を決意する。

ランボーと傭兵団は、敵の根拠地に潜入し、夜の闇に紛れての救出が始まる。ルイスたちがサラ以外の生存者を救助。別の場所に居たサラもランボーに救助されるが、二人は集合時間に間に合わず、ルイスらは先に撤収する。脱出しようとするランボーとサラは敵に見つかるものの彼を待っていた狙撃兵スクールボーイに救われ、彼を加えた3人で逃走する。しかし、夜が明けるとミャンマー軍が救出に気づき、山狩りを始める。その頃、先行していたルイスたちだったが彼が地雷で重症を負い逃走が困難になっていた。別ルートで逃走していた三人だったが、サラが足を負傷。さらに追跡部隊の移動速度が速いことをランボーは悟る。そこでサラをスクールボーイに託し、自らが囮となることを決意。ランボーは第2次大戦時に落とされた不発弾を使って追跡部隊を罠にかけ、その部隊を壊滅させる。

その頃、サラとスクールボーイはボート付近の森に到着。だが、そこからボートの様子を伺うと、ティントを含むミャンマー軍の一団がおり、先行していたルイスたちは捕まっていた。ティントが彼らを処刑しようとし、二人は何もできず諦めかけていた時、ランボーが現れ、重機関銃を奪取。ミャンマー軍に向けて乱射する。傭兵たちも敵の銃を奪うなどして反撃。一時は不利になるものの、ビエンが連れてきたカレン族(カレン反乱軍)の登場により、ミャンマー軍は潰走し、ティントは戦場から逃走するが、ランボーによって倒される。

婚約者マイケルのもとに走るサラを見つめるランボー。そして彼は、オレゴンの自宅に帰るのだった。



シルヴェスタースタローンは何歳になっても、色褪せない。

いつまでたってもランボーだし、ロッキーのままである。

寡黙だが眼で語る怒りや哀しみは、スタローンのランボーの真骨頂であり、強さと優しさをあわせ持つ。

敵を一掃した後の、ランボーの表情が、この作品の全てを物語っている。

すなわち、戦争の無残さ、哀しみ、意味。

残虐なシーンは、これでもかと描かれていて、これはスタローン監督の強い意向に沿って撮影されている。

これが、戦争の現実であり、現在進行形で行われている。

僕らは、映画という作品を通して、それを垣間見る事はできる。

だが、91分という上映時間の中で、ハッピーエンドであれそうでなくても、確実に終わりに向かって行く安心感の中でしかその現実を知る事はできない。

現実は、映画の中では伝わらない、死体の匂い、地雷を踏むかもしれない恐怖、終わりが見えないままの失望と、全てを伝える事は出来ない。

けれど、その一部分でもランボーの最後の表情から、汲み取れる事はできる。



『神様は助けてくれねぇぞ』という傭兵が言った一言が、現実的でスゴく心に残る。


現実は神様どころか、ランボーみたいな正義のヒーローはいない。



ミャンマー軍からすれば、ランボーは正義ですらない。













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好きだ、 監督 石川寛


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自分が映画監督だったら、こんな作品をこんな役者を使い、こんな演出で、一度は撮ってみたい、観賞後、そう思わせる作品だった。


評価や興行成績は、監督にとってどうでもよくて、こんな作品を撮ったんだぞ、というのを一部の理解者だけに、嫉妬されることを望んでるかのように自分には感じた。


僕も嫉妬した一部の理解者だ。



ちなみに作品は、2003年撮影・2005年製作の日本映画。第1回ニュー・モントリオール国際映画祭のコンペティション部門に出品され、監督賞を受賞している。






17歳の頃の二人の日常と、34歳になってからの再会を描いたもの。

ストーリーは、変化や展開が少なく、台詞も少なく、単調で退屈な部分がある。

後で調べえたら台本はあってないようなものだったらしい。

ワンシーンは長めなのだが、そのワンシーンを撮るのに数時間費やしたりしたみたいだ。

作品を生産という点においては、極めて効率が悪い。


けれど、宮崎あおいと瑛太のキスシーンは、この手法でないとあそこまでの透明感は出せないと思う。

役者も演じてるというより、本人達のリアルストーリーにさえ感じる力を画面に感じた。



恋愛青春映画の青い空、爽快感、そういうものとは真逆で、曇り空と陰鬱、横顔を写す影、そんな空気感がある。


34歳になってからもこの空気感は続く。

「好きだ、」というタイトルと宮崎あおいや永作博美、瑛太、西島秀俊という豪華なキャストで釣られて観た方で、想像と違うと思った方もいるだろう。

その裏切りさえも、自分には心地よく感じた。



この映画は、17歳が観る映画ではなくて、34歳が観るべきだろう。

人生に光と影があるなら、影の部分を突き詰めようとしている。

けれど、ラストにわずかながらの光も照らされて救われる。

どことなく村上春樹の「ノルウェイの森」の世界観を思い起こさせた。






いずれにしても、この作品に自分は嫉妬し続けている。

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おとうと 山田洋次監督

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2010年、松竹配給原作幸田文、山田洋次監督の映画で興行収入は21億円。

第60回ベルリン国際映画祭特別功労賞(ベルリナーレ・カメラ)受賞。


吉永小百合はそれにしてもすごい。

時代が自分らの世代とはかけ離れた、往年の大女優なのに、少しも古臭くなく、奥ゆかしさと魔力を持っている。


吟子(吉永小百合)が酒癖の悪い弟の鉄郎(笑福亭鶴瓶)に小春(蒼井優)の結婚式を台無しにされ、おとうとの借金130万をなけなく肩代わりをし、一時は縁をきると言って突き放してしまったが、そんなどうしようもない弟が気になり、捜索願を出し、再開をはたす物語。

淡々と進んでいくストーリーの中に、侘び寂びがあり、退屈する事無く、一気に観る事が出来た。

東京の郊外でほそぼそと薬局を女手一人で営む吟子の、昔ながらの商店街や近所との付き合いは、話の筋とは関係なく観ていてホッコリする。

縁を切ったはずの弟が、病院に運ばれたという連絡を受け、小春の制止を振り切り、大阪に向かう。


そこで変わり果てた姿を、見られたくないと、吟子を遠ざけるが、やっぱり嬉しかったのだろう、次の日には打ち解けわだかまりがとれる。

そこには、離れていても姉弟の見えない絆の存在が、はっきりと表れていて、弟と離れて暮らす自分もすごく共感出来た。

弟の最期、吟子は鉄郎の食べたいといって注文した鍋焼きうどんを一緒に食べ、夜中に目が覚めるという鉄郎の手と吟子の手を、リボンで繋ぐ。

このシーンは、山田洋次監督が、1960年に『おとうと』を撮った市川崑監督にオマージュとして捧げられた。

リボンで結びながら「おおきに」「おおきに」と何度もいう鉄郎には、吟子はもちろん、観ている人もみんなつい許してしまう。










どんな人生を送ろうが、死ぬ間際にみんなに「頑張ったね。お疲れ様」といわれる人生の最期は決して悪いものではない。


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