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達郎マニアであります。ついにサンソン超常連になりました。カジュアル、シューズ、コスメ等を扱う小さな広告会社やってます。ゴルフは竹林隆光さんにクラブセッティング90点いただきながら未だに100叩いたりしてます。ハワイでゴルフしてシャワー浴びてビール飲むと寿命が5年延びるというのが持論です。オオーベイベー!
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2020年11月19日

LITTLE HONDA

昨日、テレビを着けながらストレージがパンクしそうな9年前のMacBook Airのファイル削除に集中していた時のこと。
ビーチボーイズの耳慣れたサウンドが聞こえてきました。
ちょっとねちっとした歌声のマイク・ラブがリードボーカルをとるリトルホンダです。
ふとテレビ画面に目を向けると・・・・
な、なんとこんな映像が!

ホンダの新型軽自動車 N-ONEのCMです。
スクリーンショット 2020-11-22 23.44.30.png
IMG_1664.jpg
CMの最初に往年のN360がさりげなく写ってるのも洒落が効いてますね。

前々回の投稿でクルマの広告について色々書きましたが、もし自分が大手代理店の本田技研工業のクリエイティブ担当になれるんだったら絶対にLITTLE HONDA使った軽自動車か小型バイクのCM提案するだろうって、ず〜っと思っていたんです。というか何故この曲で本田がCM作らないんだろうって。

ここでこのBEACH BOYS "LITTLE HONDA"についてちょっとお話しすると、実はこの曲って発表された1964年当時、HONDAのCMソングって訳じゃ無かったんです。
R-3654622-1475684198-2889.jpeg.jpg
ボクが観に行った2012年のライブでも演りました。

サーフィンホットロッドサウンド真っ盛りの当時のカリフォルニアでは、大流行していたモペット=小さなバイクの代名詞的存在がHONDAで、ポップソングの題材としては打って付けだったんですね。そしてサーフィンホットロッドサウンドの元祖かつ最大人気を誇ったザ・ビーチボーイズがHONDAを取り上げたのも自然な成り行きだったと想像します。この流れでYAMAHAやSUZUKIをタイトルにした曲も別のグループからサーフィンホットロッドミュージックとして発売されたそうです。

当時のHONDAは、米国に於いても根強かったバイク=不良の乗り物と言うイメージを払拭するため "The Nicest People on HONDA"「素晴らしき人ホンダに乗る」キャンペーンを展開。そこで獲得した好イメージで販売台数を飛躍的に向上させた時期でした。
スクリーンショット 2020-11-23 9.08.14.pngスクリーンショット 2020-11-23 9.09.09.png

そのこともあって、明るく軽快なサウンドのBEACH BOYSが奏でるLITTLE HONDAが、西海岸を始めとして全米に受け入れられたのは必然だったのかもしれません。

You Tubeに素晴らしいイメージ動画が載っていたので、ここで紹介したいと思います。


そしてその後(と言ってもリリースされた同年の1964年ですが)本家 本田技研工業がこの曲をそのまま日本で販促品としてソノシート(ってご存知?)を制作。
IMG_1660.jpgスクリーンショット 2020-11-23 10.59.03.png

ここでLITTLE HONDAの歌詞をご紹介

GO!
I'm gonna wake you up early cause I'm gonna take a ride with you.
We're goin' down the Honda shop, I'll tell you what we're gonna do.
Put on ragged sweatshirt,I'll take you anywhere you want me to.

First gear, it's all right (Honda,Honda,go faster, faster)
Second gear,I'll learn right (Honda,Honda,go faster, faster)
Third gear, hang on tight (Honda,Honda,go faster, faster)
Faster, it's all right.

HONDA HONDAの連呼は、お若い方にしてみれば今回のCMソングとして最近作られたんでしょ?と思っても不思議ではありませんが・・・。

そして、このソノシートに入っている2曲目が日本語バージョンなのです。
あの安井かずみさんが訳詞した歌詞はこんな具合

ゴー
今日はどうしても君に見せたいものがものがある
ともかく街へ行こうよ 何だと思う?
ホンダのスポーツさ すごくいかしてる
ローギア オーライト セコンドギア サードギア
トップギア ゴーファースト
レッツゴー レッツゴー

そしてこれを誰が歌ったかというと、なんとあの元祖ジャニーズ
だったんですね!
昨年亡くなられたジャニー喜多川さんはご自身アメリカ生まれの日系二世で、日本の若者を集めて歌って踊れるグループを作ろう、そしてなんとアメリカでデビューさせようという目論見がありました。それが初代ジャニーズで、
あおい輝彦、飯野おさみ、真野ひろみ、中谷良の4人。
Unknown-3.jpeg
ここ突き詰めると話がそれちゃうんでこの辺りにしますが、 SMAP、嵐、キンプリに繋がる大元はここにあったんですね。
ちなみにバックで演奏しているのは寺内タケシとブルージーンズであります。
https://youtu.be/NbAvcFMBVYQ

オマケであの「直訳ロック」でお馴染みの王様もリトルホンダを直訳で歌ってますのでご紹介。

【かわいいホンダ】ビーチボーイズメドレー「浜っ子伝説」より
出発!
早起きはおまえとバイクに乗りたいから
ホンダの店で計画教えてあげるよ
ボロの汗シャツ 着たならどこでも行くぜ
1速! 大丈夫  (ホンダ ホンダ 速く 速く)
2速! 前傾み  (ホンダ ホンダ 速く 速く)
3速! 俺につかまれ  (ホンダ ホンダ 速く 速く)
速く〜 大丈夫

今回のN-ONEは、昔からHONDAにシンパシーを感じている人たちには本当に嬉しいCMであります。

やっとやってくれたぜHONDA
できるかニッサン なんちゃって。



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