ここ数年、イヤ10年くらい いわゆるJ-POPの歌詞にとても違和感を感じております。
どんな違和感かというと・・・
特に若手女性シンガーソングライターに顕著なのですが、歌詞に景色というか情景が見えないんですね。
例えば・・・
「この心を大切に」「私らしく生きていきたい」「この気持ちの広がりを」「誰にも負けない強さ」
つまり自分の気持ちの抽象表現ばっかり。
その中でも一番顕著なのがこの方
「ずっとたいせつな気持ち」「ツヨク信じ続けたその先へ」「自分に負けない心を胸に刻み 歩きだす」
何それ?
でね、例えば「雨音に気づいて遅く起きた朝は」「ひとつ隣の車両に乗りうつむく横顔」「雨は夜更け過ぎに」「朝のドライブ環七沿いを」「この道はまるで滑走路夜空へ続く」みたいな、情景表現、比喩とかが欠けてい
るというか、できないんでしょうね。
でね、なーんでかって思って某大手レコード会社の制作部長にきいてみたところ「現在の国語教育の問題」と言ってました。また、知り合いの某有名作詞家に聞いてみたところ「最近の若い子って外出しなくなったからじゃないかしら、外の景色に触れることが極端に減ったからよ」とのこと。
これ納得。
まあ、先に挙げた「景色の見えない代表シンガーソングライター」も最近はユーミンとか先達のカバー歌ったりして、その影響か ちょっと景色見えてきた感じもしますが、彼女に影響を受けちゃっているフォロワーの歌は、ボクから言わせると「えー加減にせーや」って感じですね。
嫌だったら、わざわざ聴かなきゃいいでしょ? でもカーラジオからよく聞こえてくるんですよね、この手が。
と言う訳で、皆さん積極的に外出しましょう。街でもいいし、郊外でもいい。とにかく外へ出て、景色・音・匂い・雰囲気などを感じ取り、自分の持つ様々な抽斗(ひきだし)にインプットしましょう。そうすればもっと人生の幅が広がりますよ、きっと。
一寸大げさかな (笑)
それで、ボクは今日横浜に行きます。中華街で食事するつもり。
何年ぶりだろう?うっかりすると20年くらい行って無いんじゃないか?
そして食事のあとはここへ行って、至福の3時間半を過ごします。
この会場の中でも、南の島や雨のバス通り、夕立の後の虹、そして銀色に輝くクリスマスツリーの光景が目の前に浮かび上がる事でしょう。
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