スピーカーフォンを持っていかなくても、会議室の机の上にμBTRを置いて、ノートPCの内臓スピーカーのボリュームを上げておけば、μBTRのマイクから発言者の音声を拾ってくれて、相手側の音声はPCの内臓スピーカーから出力され、きっちりと会議は成り立つという仕組みです。
とまあ、現状には特に不満はないのですが(むしろ大満足)、やはりHDVoice対応のレシーバーを試したみたいという一心で、様々なメーカーのBluetooth レシーバーを調べまくったところ、ついにHDVoice対応のレシーバーを発見してしまいました。
それは、SONY製のSBH56というモデルのBluetooth レシーバーです。(メーカーのホームページ上ではヘッドセットとして紹介されていました)
メーカーの製品仕様の表にもきっちりとHDVoice対応と記載されていました。
これはさぞかし快適な通話ができるに違いない!と思い、早速購入して試してみることにしました。
↓SBH56のパッケージ
ちなみに大まかな仕様は以下のようなものでした。
メーカー:SONY
型名:SBH56
Bluetoothバージョン:4.2
出力端子:3.5mmステレオジャック
充電端子:USB-TypeC
Bluetoothコーデック:SBC,AAC
通話機能:マイク搭載、内臓スピーカー搭載、HDVoice対応
充電時間:2時間
連続再生時間:7時間(イヤフォン使用時)/ 3時間(内臓スピーカー使用時)
サイズ:24.1x59.2x15.2 mm
重量:17.4g
NFCペアリング:有
マルチペアリング:2台(マルチポイント2台同時待ち受け可)
対応OS:Android4.4以降、IOS9以降のデバイス(→あれ?Windowsは?ここで嫌な予感・・・)
付属品:カナル型イヤフォン、充電ケーブル、イヤーピース(S,M,Lの3サイズ)
その他機能:発信者読み上げ機能(スマホ側でアプリ必要)、カメラシャッター機能搭載
さすがにお値段が高い(定価はμBTRの2倍以上)だけあって、機能や付属品はてんこ盛りです。
早速手持ちのモバイル機器のエースであるsurfaceGOとペアリングしてみます。
結果、ヘッドセットプロファイルの音質はしっかりとHDVoice対応の証である16kHzで認識しています!
テストの音声を流しても、確かに8kHzよりもきれいな音が流れます。(もちろん44kHzのオーディオプロファイルには到底かないませんが)
これは手持ちのμBTR以上の働きを見せてくれるかも?という期待の元、仕事で使っているWindowsタブレットに接続してみました。
すると・・・
ヘッドセットプロファイルに切り替えると音声が出力されませんでした・・・
一応PCからの信号には反応しているっぽいのですが(シャーというバックノイズは出る)、肝心の音声が出ません!! どうやらSBH56はもともとスマホ用のヘッドセットとして発売されているので、WindowsPCの接続までしっかりと保証はされていないようでした。
結局手持ちのPCでうまくヘッドセットプロファイルが動作したのはsurfaceGOのみで、ほかのPCはことごとく全滅・・・そもそも仕事のリモート会議用として考えていたので、この時点でアウトです。
結局仕事では以前に引き続き、μBTRを使用し、SBH56はオーディオ視聴とスマホのハンズフリー通話用として使うしかなさそうな感じです。
かなり期待はずれな結果となってしまいましたが、そもそもスマホに向けて開発された製品のようなので、あまり文句は言えないっぽいです。(ちゃんと調べなかった自分の責任か??)
一応ハズレくじですが、使ってみた感想を以下に列挙してみます。
・マイク性能はμBTRの方が優秀
通話用マイクの収音能力はなかなか良いのですが、周囲の騒音を結構拾うみたいです。
実際、街中で通話すると周囲のざわざわ音を拾ってうまく通話できませんでした。
音楽の流れていない車の中や、静かな室内で使う分には問題なさそうですが、出先での使用はちょっと厳しい感じです。
・通話機能が安定して使えるのは電話の発着信のみかも?
電話の発着信はしっかりとプロファイルが切り替わり、通話ができますが、ほかのIP電話系のアプリはちょっと動きが怪しいです。
時々プロファイルが切り替わらない、マイクが上手く動作しないなど、若干挙動が不安定になります。
その際は一旦電源を入れ直して再接続しないと治らないので、ちょっとめんどくさいです。
・カメラシャッター機能搭載だが・・・
正直使いません。そもそも今の日常生活の中で、リモートでスマホカメラのシャッターを切るというシチュエーションがありません。
・発信者読み上げ機能も、あまり使わないかも・・・
スマホアプリを入れることで電話の着信時に発信者を読み上げてくれる機能があるみたいですが、マルチポイントを有効にしていると使えないとか・・・
普段マルチポイントで使っているので、この機能にお世話になる事はないかもしれません。
・マルチポイント対応はやっぱり便利
μBTRでもそうですが、マルチポイント対応は非常に便利です。
・内臓スピーカーは地味に便利
イヤフォンを接続しない状態で身に着けていても、内臓スピーカーを使ってハンズフリー通話が可能です。
両手が離せないときに、スマホに着信が来た時、いちいちイヤフォンを耳に入れなくても通話ができるのは意外に便利でした。
・何にしても、オーディオの音質は非常に良い
付属のイヤフォンは低音が利かないので音楽視聴には不向きですが、そこそこ良いイヤフォンを接続すると有線接続に全く劣らないクリアな音質で音楽を聴くことができます。
この辺りはさすがSONYという所でしょうか。これで通話機能が完璧ならば・・・
↓結局付属のイヤフォンを外して、ちょっと音のいいイヤフォンを接続して使っています
という事で、次回は今まで収集してきたBluetooth レシーバー3機種の比較評価でもやってみようかなと思います。
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