今回は改めて要求スペックの整理と候補の洗い出しを行っていきたいと思います。
ということでまずは現在持っているPCのスペックの確認から行っていこうと思います。
・SurfaceGO2 LTE Advanced
詳細スペックは以下の通り
CPU:Core m3-8100Y (2893)
GPU:IntelUHDGraphics615(272)
メモリー :8GB
ストレージ:128GB
画面サイズ:10.5インチ
画面解像度:1920x1280
重量:798g
カメラ:800万画素/500万画素
LTE通信:あり
Wi-Fi通信:IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth:Bluetooth5.0
タッチパネル:あり
キーボード:日本語
サイズ:245 x 175 x15mm
インターフェース:MicroSD USB-TypeCx1
センサー :加速度、ジャイロ、光、磁力計
スピーカー:ステレオ
認証方式:顔認証
価格:約11万円(定価)
Microsoft謹製タブレットPC、surfaceシリーズの端くれです。
この機種は10.5インチの小型サイズで、どちらかというとメインではなく出先の軽作業に特化したようなスペックとなっています。
タブレットなので顔認証対応のインカメラ、そこそこの画質のアウトカメラを搭載しており、専用タイプカバーを装着することでノートPC的な用途としても使えます。
タイプカバーのキーピッチはフルのキー数を詰め込んでいる関係でボタンも小さくキーピッチも狭目ですが、打鍵感は良く、慣れると非常に快適にタイピングすることができます。
スピーカーもそこそこ良いのを積んでいるので、動画視聴の時も奥行きのある高音質のサウンドが楽しめます。ちなみに自分の持っているモデルはLTE対応なので、SIMカードを挿すことでLTE通信も可能です。
テザリングやWi-Fiルーターを持ち歩かなくても単体でインターネット接続ができるので、場所を選ばず作業をすることができるのも利点の一つですが、あまりこの利点については活用する機会がありませんでした・・・(結局surfaceに専用SIMを挿すよりも、スマホでテザリングしたり、Wi-Fiルーターを使った方がSIMカードを効率的に活用できたので・・・)
不満な点としてはCPUパワーの低さ、メモリー搭載量の少なさ、拡張ポートの少なさといった所が主な点です。
CPUについては省電力のCore-m3を搭載しているので、重たい作業には向かず、電源投入後のOSの立ち上がりもかなり遅く感じますし、ゲームなどの用途には向きません。(設定を落とせばできないことは無いですが・・・)また、ここ最近のWeb会議アプリを使っているとCPUパワーが低く、メモリーも少ないのでアプリを起動した時点でメモリー使用率がぎりぎりになり、ほかのアプリが起動できなくなったり、会議を長時間続けているとCPU負荷が上がりすぎてサーマルスロットリンクが発生し、画面がバグったり、フリーズして操作不能になったりするケースが度々ありました。
拡張ポートもUSB-Cが一つしかないので、USBポートで充電しながら他の周辺機器を使用する際はドッキングステーションを接続するか、専用の充電アダプター(SurfaceConnect対応)を接続する必要がありました。
とまあ、不満点はいくつかありましたが、総じて汎用性が高く、軽作業では抜群のパフォーマンスを発揮してくれるPCであることは間違いないと思います。
・OneMix4 プラチナエディション
詳細スペックは以下の通りです。
CPU:Core i7-1160G7 (9183)
GPU:IntelIrisXeGraphigs(96EU)(1589)
メモリー:16GB
ストレージ:512GB
画面サイズ:10.1インチ
画面解像度:2560x1600
重量:750g
カメラ:なし
LTE通信:なし
Wi-Fi通信:IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth:Bluetooth5.0
タッチパネル:あり
キーボード:日本語(変則配列)
サイズ:227 x 157 x 17mm
インターフェース:MicroSD USB-TypeCx3
センサー:加速度、ジャイロ
スピーカー:モノラル
認証方式:指紋認証
価格:約17万円
中国のUMPCメーカーであるOneNetbookテクノロジーから発売されている10インチクラスのハイスペックUMPCです。
10インチクラスのノートPCでは珍しくハイエンドのCorei7のCPUを搭載しているのが特徴です。
i7と言っても省電力モデルなので、バッテリーで使ってもそこそこ長時間の使用が可能なので、出先での軽作業に使うことも可能ですし、持ち前のCPUパワーを活かし、自宅内でのメインPCとしての使用にも十分耐えうる性能を持っています。
GPUも内蔵タイプの中では最強クラスのIrisXeを積んでいるので、ゲーム用途としてもそこそこ使えました。
拡張ポートも豊富でUSB-4(Thunderbolt)ポートが2つも搭載されており、外付けGPUから電源、外部ディスプデイなど何でも接続することが可能です。(ちなみにOneMix4の後継機であるOneMix4SやOneMix5ではThunderboltのポート数はこっそり削減されています・・・)
不満な点としては、いろいろな要素を小型なボディーに詰め込もうとした結果、利便性や操作性に若干しわ寄せが来ているという点です。
具体的には、カメラ非搭載であること、オーディオ周りが弱いこと、キーボードが変則配列である点等です。
カメラ非搭載なので、Web会議は音声のみの対応となりますが、プライベートで行うWeb会議はカメラONで顔出し必須であることが多いので、その際はWebカメラを外付けで準備するか、SurfaceGOを使用することになります。ただしSurfaceGOは処理速度の問題があるので結局他のノーマルのノートPCを引っ張り出して会議するなどの対応になることがほとんどでした。
更にWeb会議関係で言うと内蔵マイクも搭載しているので、音声通話は何もつなげずに出来るはず・・・だったんですが、内蔵マイクの集音能力が低く、こちらの声は遠すぎて相手に聞こえない事がほとんどでした。
マイクの搭載場所も外観からは分かりにくく、本体のどちらかの側面に顔を近づけてしゃべるとようやくまともな音声通話ができるというような状況です。
ついでに言うとスピーカーもモノラルで、お世辞にもいい音とは言えないレベルのものでした。
結局内蔵のオーディオ周りの性能は本格的な用途としては不十分なので、ヘッドセットやイヤフォンをを有線もしくはBluetoothで接続することが大前提な印象を受けました。
そしてキーボードについても課題があると思いました。キーピッチは18.5mmと標準キーボードに迫るピッチを確保してくれているので一見打ちやすそうに見えるのですが、無理やりキーピッチを確保しているのでキー配列が変則でなおかつホームポジションが右にずれています。50音のローマ字タイピングはホームポジションを意識することである程度打てるようになりますが、記号や数字の入力はキーを目で探しながらの入力になります。
またキー自体の当たり判定もそこそこ厳しく、しっかりとキーを押してタイプしないとキーが反応しない場合があり、それが原因でミスタイプ(打ったはずの文字が入力されない現象)は結構出てしまいます。それでもしばらく使っているとある程度は慣れでカバーできますが、SurfaceGOに比べるとキーボード周りの使い勝手は一段劣るというのが率直な感想です。
ちなみに普段自宅で作業するときは外付けキーボードを使うことでこの辺のキーボード問題は回避していました。
OneMix4は小型軽量ハイエンドPCとしてはかなり優秀で高機能な機種であることは間違いないのですが、使い勝手にかなり癖があるので、そこをいかに乗りこなすかが課題でした。(というか、それが面白さでもあったのですが・・・)
というわけで、これらの一長一短な2台のPCの役目を1台で担ってくれるようなものはどんなPCなんでしょうか?
それは2台のPCのいいところ取りのスペックを持っているということになります。
つまり。。。
・CPUはハイエンドクラス
・メモリー搭載量も多い
・画面は10インチクラスで持ち運びに便利
・ゲームをするのでGPU性能もそこそこ高め
・拡張ポート多め(外付けGPUも使いたいので、Thunderboltは対応してほしい)
・キーボードのタイピング性が良い(少なくともSurfaceGOと同等もしくはそれ以上)
・スピーカー、マイクの性能が実用レベルであること
・できれば生体認証は欲しい(指紋か顔)
・カメラ付きであること
が条件になります。
・・・果たしてこの条件をフルに満たすPCは存在するのでしょうか??
次回はこの条件に沿って具体的な候補を挙げてレビューしてみようと思います。
新品価格 |
One-Netbook OneMix5【国内正規版 】Windows 11 モバイルノートパソコン 2in1 10.1インチ 軽量 UMPC (32GB/2TB/日本語キーボード) 新品価格 |
にほんブログ村
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image