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2020年06月23日

Bluetoothヘッドフォンを買ってみる話(SONY WH-CH510実機レビュー編2)

今回は前回の続きで、SONYのWH-CH510の実機レビューについて書いていきます。

選定理由は前回の記事にて書き切りましたので、今回は実機の使用感についてまとめてきたいと思います。
まずパッケージは下の写真のような感じです。
表面には実機の写真、裏面には実機の概略使用が記載されています。
IMG_1133.JPG
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同梱品はこんな感じです↓
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本体、取扱説明書、充電用ケーブル(短いUSB-TypeCケーブル)が入っていました。

外観は以下のような感じです
↓スイーベル式なので、イヤーパッドが90度回転します。
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ヘッドバンド部もスライド式で長さが調整できるようになっていますが、構造部品は全てプラスチック製となっており、強度としては若干の不安が残る印象ですが、その分非常に軽量で持ち運びは楽ではないかと思います。

右側のイヤーパッド部に、操作ボタンとマイク、充電ポートが配置されています。
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電源ボタンは通話ボタンと兼用、ボリュームボタンは曲送り、戻しと兼用という仕様です。

取説を読むと、開封後はまず充電を。という事ですのでUSBケーブルを接続し、充電を行いました
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充電が終わると、いよいよオーディオ機器に接続し、使用開始です。

まずペアリングですが、電源ボタンを7秒以上長押しすることでペアリングモードに入ることが出来ます。
8台マルチペアリング対応なので、手持ちの機器を手当たり次第ペアリングしてみたのですが、電源を入れるとまず自動的に最後に接続した機器に繋がるようです。思った機器に繋げようとしても、最終で別の機器に接続されているとそっちを拾ってしまいますので、一通りペアリングが済んだら接続したい機器以外はあらかじめBluetoothを切っておく必要がありそうです。
また、本体側が最終と認識していない機器に接続する際は毎回Bluetooth画面を開き、接続の操作をする必要があるようです。(意外とめんどくさいです)

次にオーディオの性能ですが、100均のイヤフォン、ヘッドフォンとは比べ物にならないほど厚みのある音が出ます。(当たり前)
音域は高音、低音ともにクリアで綺麗ですが、どちらかというと低音側の方が強調されているような印象です。
密閉性も良く、音量を上げていると周りの音はほぼ気になりません。逆に家の中で使っていると家族から話しかけられても気づかないという弱点もあります。

次にマイクを使った音声通話ですが、音質は有線にはかないませんが16ビットモノラル、サンプリングレート16000Hzに対応しており、そこそこクリアな通話品質(一般的に16000Hzはテープレコーダーの音質だそうです)でした。ちなみにBluetoothの規格上、ヘッドセットプロファイルの動作モードでは音質は現状16000Hzが限界との事です。これ以上の音質を求める場合は有線のヘッドセット、イヤフォンマイクを使用する必要があります。
一応仕事のオンライン会議でも使用してみましたが、会議アプリの音質もそこまで良くはないので、特にヘッドフォン側の音質がネックとなり、支障が出るいう事は無く、問題ありませんでした。
ちなみに通話を開始すると(ヘッドセットプロファイルに切り替わると)、自動的にマイク音声がスピーカーから出力される仕様になっているようです。
なので通話開始直後はマイクが周りの雑音を拾い、それがスピーカー越しに聞こえてくるという現象が起こったりします。定常的に発生する騒音は機器内蔵のノイズ低減機能により除去されるようで、数秒後に聞こえなくなりますが、喋っている自分の声はスピーカーから聞こえてきますので、自分の喋っている声が相手にどのように聞こえているか、確認しながら通話ができます。とメリットっぽく書いてみましたが、逆に自分の声が反響して聞こえるので、慣れるまでは少し気持ち悪いかもしれません。

次に装着感ですが、イヤーパッドには立派なクッションが付いているので、オンイヤータイプながらもクッションが効いてしっかりと耳を塞いでくれます。
ただ、側圧は高めなので、圧迫感はそこそこ感じました。
また上位モデルは頭頂部が当たるヘッドバンドの内側にもクッションがついていたりしますが、WH-CH510はエントリーモデルなので、プラスチックのヘッドバンドむき出しの状態です。
そのため、あまり深くかぶって長時間使用すると頭頂部にくっきりとバンドの型がついてしまいます。
イヤーパッドも長時間使用すると耳が圧迫されて痛くなることがありました。
対策としてはかぶる時にクッションが耳に当たる位置を微調整し、痛くならないポジションを探してから装着することで、そこそこ痛みは軽減されました。

総評としては、機能面ではノイズキャンセリング等の上位機能はありませんが、基本機能はしっかり網羅され、使いごたえのある製品という印象です。
難点は装着時の快適性ですが、メインの機能を充実させつつ、低価格を維持するために装着性、快適性を最低限まで抑えて設計したのではないかと思われます。
車で例えると、エンジンや機器類は高級車と同じだけど、内装は商用ライトバンみたいな感じでしょうか?

いずれにせよ、値段に対して機能的には非常に高い水準を維持できているので、コストパフォーマンスはかなり良いモデルという感じです。

次回はついでに購入したBluetoothレシーバーのレビューを書いてみようと思います。

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2020年06月21日

Bluetoothヘッドフォンを買ってみる話(SONY WH-CH510実機レビュー編)

前回まででBluetoothオーディオ機器の要求スペックについてまとめてきましたが、今回はその中でさらに絞り込んで実機を購入しましたので、そのレビューをしていこうと思います。

購入したのはSONY製のワイヤレスヘッドフォンWH-CH510という製品です。
なぜこれを選択したかというと、以下のような理由となります。
まず、イヤフォンタイプの物は使用時、耳にイヤーパッドの類を入れて使う必要があります。
しかし、自分は耳の皮膚が弱く、何かが触っているとすぐに痒くなり、放っておくとガサガサに荒れて収集が付かなくなってしまいます。症状が強くなってくると耳に塗り薬を塗ることがあります。
薬を塗ってしまうと、イヤフォンに薬がぐっちょりと付いてしまうので、耳の皮膚への密着度の高いカナル型イヤフォンはこの時点で対象外となってしまいます。
だとすると残りはインナーイヤー、耳掛け、オーバーヘッド型が候補となります。
インナーイヤー型は耳の入り口に引っ掛けるタイプが多いので、悪くはありませんが、装着感が弱く、着けて歩いているとコードの揺れにつられてグラグラしてくるのでちょっと今回は見合わせました。
耳掛け型も要求機能を満たすものはことごとくカナル型との合わせ技だったので、今回は除外でした。
という事で結局残ったのがオーバーヘッド型という事になってしまいました。

WH-CH510は前回までにまとめた要求スペックを満たし、なおかつ最安値というモデルになります。
主な仕様としては
・Bluetooth5.0対応
・連続再生35時間
・ノイズ低減機能を備えた通話用マイク付き
・密閉型イヤーパッド
・8台マルチペアリング
・スイーベル式収納構造
・SBC,AACコーデック対応

という感じです。
安価でなおかつここまで機能が揃っているのはこの機種くらいでした。
さて、この期待のヘッドフォン、どこまで活躍してくれるか?
次回は実際の使用感のレビューを書いてみようと思います。

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2020年06月13日

Bluetoothイヤフォン等を選定して買ってみる話(具体的候補ピックアップ編)

Bluetoothのイヤフォン、ヘッドフォン選びの続きです。

今回は、前回挙げた用途に合わせた必須機能を条件に色々探してみた結果について書いてみようと思います。
ちなみに、前回の自分の想定したイヤフォン、ヘッドフォンの用途から、以下の機能を必須としています・

・ステレオ(両耳)タイプ
・マルチペアリング機能(6台以上)
・Bluetooth は出来れば新しいバージョン
・マイク通話機能付き

この条件を元にいろんなサイトで検索をしてみたのですが、やはりマルチペアリング機能あたりでかなり候補が絞り込まれてしまいました。
ちなみに、マイク付きの機能についてはほとんどのワイヤレスイヤフォン、ヘッドフォンが対応していることが判明しました。
やはりハンズフリー通話が出来るところがワイヤレス機器の売りにしているメーカーが多いという事ですね。

ちなみに、イヤフォン種類は結構な数があり、それぞれメリットデメリットがあるようでした。そこでヒットした物を形状、装着タイプ別に分類してみました。

まず形状については、
・左右完全分離型
・コード一体型
・ネックバンド型
・オーバーヘッド型
といった種類があるようでした。

・左右完全分離型
→文字通り左右のイヤフォンがケーブルなどで繋がっておらず、独立した状態で装着できる物です。
 メリットは、非常にコンパクトで軽量、コードが無いのでスッキリとした装着感となります。装着したまま運動することも可能だと思いますし、そういう用途の物も多数発売されています。
 デメリットは耳の部分のパーツだけになるので、操作性が今一つなのと、本体が小さく失くしやすいといったことが挙げられます。価格も比較的高価なものが多いようです。

・コード一体型
→左右のイヤーパッドがコードで繋がっているタイプの物です。
 コードには操作用のリモコンやマイク、バッテリーなどが繋がっていることが多いです。
 メリットはコードで繋がっているので、失くしにくいのと、リモコンが独立している場合が多いので、操作性が良いという点が挙げられます。
 デメリットはその逆で、コードが邪魔になる点が挙げられます。

・ネックバンド型
→ネックバンド型の本体からイヤフォンがケーブルで接続されているタイプの物です。
 メリットはネックバンドの本体部にバッテリーや操作部を仕込むことが出来るので、音質や操作性が良く、バッテリー持続時間が長いものが多いです。
 デメリットはネックバンドを首にかけないといけないので、コード一体型以上にかさばる点、運動用途には向かない点が挙げられます。

・オーバーヘッド型
→文字通り、頭上に本体ごとかぶるタイプの物です。
 ヘッドフォンの類がこの分類に属しますが、骨伝導タイプのヘッドフォン、イヤフォンもこの形状の物が多いようです。
 メリットはガッチリとしたホールド感が得られることや、イヤーパッドを頭基準で固定できるので、脱落しにくい点、頭にかぶるだけなので、着脱が容易な点、比較的多機能でバッテリー持続時間が長いものが多い点等が挙げられます。
 デメリットは、本体そのものを頭にかぶるので、重量感があり、長時間装着すると首が疲れてしまう点、コードタイプや分離タイプに比べると若干かさばるといった点が挙げられます。

次に耳に装着するイヤーパッドの形状についても以下のような分類があるようです
・カナル型
・インナーイヤー型
・耳掛け型
・密閉型

それぞれの特徴については以下の通りです。
・カナル型
→先端のイヤーキャップを耳の穴に押し込む事により装着するタイプの物
 メリットは密閉感が高く、重低音の聞いたサウンドが楽しめる点、ここ最近の主流なので、幅広いラインナップの物が存在する点が挙げられます。
 デメリットは、遮音性が高いので装着すると周りの音が聞こえにくくなる点、イヤーキャップが耳の穴に密着するので耳垢などの汚れが付きやすいという点が挙げられます。

↓カナル型、ネックバンド型でなおかつマルチペアリング対応イヤフォンの一例

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・インナーイヤー型
→固形状のイヤーパッドを耳の中に入れ込んで装着するタイプの物です。
 メリットは開放感があり、周囲の音を聞きながら音楽などを楽しめる点や長時間装着していても疲れにくいといった点が挙げられます
 デメリットは、密着性が低いので音量によっては音漏れが出やすい点や、装着感が弱いので外れやすいという点が挙げられます。またここ最近はあまり流行っていない(カナル型が出る前に主流だった方式なので)ため、品ぞろえが少な目である点も挙げられます。

↓インナーイヤー型でコード一体型、なおかつマルチペアリング対応イヤフォンの一例

たのしいかいしゃ Bluetoothインナーイヤーアルミイヤホン(アースブルー) TA-BT4-EBL

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・耳掛け型
→イヤーパッドにフックが付いていて、耳の外周などに引っ掛けて装着することが出来るタイプの物です。
 ちなみに耳掛けのフックが付いていて、なおかつ先端はカナル型の物もあります。
 メリットは耳掛けフックの装着により外れにくいという点です。
 デメリットはフックを耳に掛ける必要があるので、着脱が面倒という点が挙げられます。

↓耳掛け型、左右分離型でなおかつマルチペアリング対応イヤフォンの一例

JVC HA-ET45T-A 完全ワイヤレスイヤホン 本体質量7.4g小型軽量ボディ最大14時間再生 防水防塵仕様 Bluetooth Ver5.0対応 スポーツ向け ブルー

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・密閉型
→イヤーパッドが耳全体を覆ってしまうタイプの物です。
 オーバーヘッドタイプのヘッドフォンに採用されていることが多いです。
 メリットは耳全体を覆うので、ドライバーも大きめの物が多く、迫力のあるサウンドが楽しめる点ではないかと思われます。
 デメリットはサイズがどうしても大きくなってしまうので、重量感、装着感が仇となり、疲れやすいといった点が挙げられると思います。

↓密閉型、オーバーヘッド型でなおかつマルチペアリング対応ヘッドフォンの一例

ソニー ワイヤレスヘッドホン WH-CH510 / bluetooth / AAC対応 / 最大35時間連続再生 2019年モデル / マイク付き /ホワイト WH-CH510 W

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以上がイヤフォン、ヘッドフォンのリサーチ結果となります。
番外として、手持ちの有線イヤフォンがどうしても気に入っていて、それを無理やりワイヤレスイヤフォンにしてしまうというアイテムも発見しましたので、以下に紹介します。
それは、Bluetoothレシーバーや、Bluetoothトランスミッターと呼ばれるものです。
これらはオーディオ機器の音声信号をBluetoothの通信により発信したり、Bluetoothの音声信号を受けて接続したヘッドフォン、イヤフォン、スピーカを鳴らすことが出来る機械です。
中にはマイク通話機能やマルチペアリング機能も備えてそこそこ安価な物もあるようなので、使いようによっては視聴や通話用途以外にも様々な用途に応用できそうです。

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既に有線のイヤフォンやヘッドフォンをいっぱい持っている人にとってはある意味これが正解なのかもしれません。

本来ならば各種機器を色々使って、レビューしてみたいところなのですが、お小遣いも限られているので、この中で厳選して現物を購入し、レビューしてみようと思います。
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2020年06月11日

Bluetoothイヤフォン等を選定して買ってみる話(機能面のニーズ分析編)

Bluetoothイヤフォン、ヘッドフォンを買ってみる話、第2回目はニーズ分析編です。
いざBluetoothのイヤフォン、ヘッドフォンを買おうとしたものの、ネットショッピングサイト等で検索すると、おびただしい種類のイヤフォンが出てきて、何を買えばよいか、全然分かりませんでした。
このおびただしい種類の物中で自分のニーズに合ったイヤフォンもしくはヘッドフォンを選ぶには、ある程度の選定基準を設けないといけません。
そこで、自分の求めているイヤフォン、ヘッドフォンはどういうものかについて改めて分析してみることにしました。
まずは機能面についてまとめてみようと思います。
ここ最近のワイヤレスイヤフォンは様々な便利機能が搭載され、性能もピンキリです。
その中で自分が必要とする機能は何かについて、勉強しながら整理してみました。
まず必要な機能としては、当たり前ですが、Bluetooth対応であることです。
そこで問題となるのはそのBluetoothのバージョンです。
Bluetoothは現在1.0〜5.0までのバージョンが存在します。
細かい仕様は色々あるのですが、主な違いは通信速度と通信範囲のようです。
バージョンが新しいほど、通信範囲が広く(一概には言えませんが)、速度が速いので、遅延も起きにくいという感じになります。
ただし、PCやスマホ本体が新しいバージョンのBluetoothに対応していなければイヤフォン側もそちらのバージョンで動作することになります。(iPhone8以降はBluetooth5.0対応らしいです)
ここ最近は4.0、4.2あたりが主流なようです。
たまに非常に多機能で激安なBluetoothイヤフォンが出回っていますが、Bluetoothのバージョンを見ると3.0とか2.0だったりします。
おそらく在庫処分のため旧型のイヤフォンをたたき売りしているのでしょう。
あまり古いバージョンの物だと、遅延が大きかったり、通信が弱かったりするので、ここは4.0以上を選んだ方が後々無難ではないかと思いました。
次に重要なのは、マイク機能です。そもそも今回のイヤフォン、ヘッドフォンはオンライン会議や通話に使うという大目的がありますので、マイクのついていない物は論外です。
幸い、ここ最近出回っているBluetoothイヤフォン類のほとんどがマイク付きなので、気を付けていればここは外すことは無いのかなと思いました。
そして、もう一つ重要なのは、マルチペアリング機能です。
自分は所有している端末の数が多く、その都度ペアリングしていると時間がいくらあっても足りません。
マルチペアリング台数も2台程度では全然足りませんので、少なくとも6台(スマホ、Androidタブレット、Surface、ノートPC、デスクトップPC、仕事のタブレットPC)以上のマルチペアリングが可能である必要があります。
マルチペアリングを備えるのは、いわゆるヘッドセットと言われるタイプの物や、ヘッドフォンタイプの機種に多く見られますが、イヤフォン類だと種類が限られてきます。ここで対象機種がだいぶ絞り込まれるのではないかと思われます。
これと類似機能でマルチポイント機能というものがありますが、これは同時待ち受け機能というやつで、いわゆる2台の端末に同時並行で接続できるという機能です。これも通話に特化したヘッドセットにはよく搭載されていますが、イヤフォンでこの機能を搭載している物はほとんどありません。
今回は複数端末での通話待ち受けというシチュエーションは想定していませんので、マルチポイント機能については選定基準から外すことにしました。
そしてもう一つはステレオタイプであることです。
業務上の通話だけであれば片耳タイプのヘッドセットでも充分なんですが、通勤中にいろんな音楽や動画を視聴することも想定していますので、ステレオタイプ(両耳用)であることは外せないかなと思いました。
あとは、ノイズキャンセリング(雑音除去)や外部の音を取り込む機能(ながら聴き)、ハイレゾ(いわゆる高音質)等がありますが、その辺りはあまりこだわらないで選ぶことにしました。
ここでおさらいすると、自分の求めているイヤフォン、ヘッドフォンの機能としては以下のような条件となります。
・Bluetoothのバージョンは4.0以上
・通話用マイク付き
・マルチペアリング機能付き(6台以上)
・両耳(ステレオ)タイプ
とりあえずこの機能は外せないという事で、必須条件で検索することにします。

次回は装着タイプや方式についての選定を考えてみようと思います。



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2020年06月09日

Bluetoothイヤフォン等を選定して買ってみる話(動機編)

ここ最近、新型コロナウィルスの関係で、在宅ワークやオンライン会議など、PCにヘッドセットやイヤフォンマイクなどを接続し、人と会話する機会が増えてきました。
最初は有線のイヤフォンマイク(iPhone付属品や100均の物)や、有線のヘッドセットなどを使って通話をしていたのですが、なにぶん有線なので、会議中はケーブルの届く範囲でしか移動できず、繋がれた犬状態、トイレにも行けず、また、議事録をキーボードで打ち込みながら会議をする場合、ちょうどケーブルがキーボードを打つ手と干渉し、作業効率が著しく低下し、非常にストレスを感じていました。
また、通勤のお伴としては、ここ最近100均の有線ヘッドフォンを愛用していたのですが、ケーブルが非常に短く、これもスマホやタブレットを操作する際、ケーブルと手が干渉したりして非常に邪魔。。。そして内部の電気抵抗自体が高いのか、仕込まれているスピーカーの出力が低いのか分かりませんが、スマホやPCの音量を上げても実際の音量があまり上がらず、電車内の周囲の騒音に負けて音が聞こえなかったり、ちょっと使っているとすぐに断線し、片耳が聞こえなくなり、数回同じものを買い替えたりしていました。
さすがにこれ以上の買い替えはお金の無駄(とは言っても1個100円・・・)ですし、そもそも今一つ要求される品質、機能を満たしていない物をずっと使い続けるのはストレスなので、ここは思い切って長持ちする良い物を買ってみたいなあと思ったりもしていました。

という事で、今回はこれらの問題を解決すべく、ワイヤレスのヘッドフォンもしくはイヤフォンを選定し、購入してみようと思います。
とは言え、ヘッドフォン、イヤフォンについては世の中に数えきれない種類の物が出回っており、昨日も価格もピンキリです。
まずは自分がどの程度のスペックで、どのような機能を求めているかを整理し、最適なイヤフォンやヘッドフォンを選定していこうと思います。
という事で、次回は選定基準となる様々な種類や機能についてまとめていこうと思います。

2020年05月31日

WindowsPCをLinuxとのマルチブートPCにする話(インストール 後半編)

WindowsPCをLinuxとのマルチブートPCにする話の続きです。

今回はインストールの設定後編〜PC起動までの流れを説明しようと思います。
前回までの流れはこちら

システムをインストールする領域(ディスクパーティション)の確保とマウントポイントの設定、スワップ領域の設定が終わると、次はOSのブートローダー(GRUB)のインストール画面に切り替わります。

GRUBは複数のOSが入ったPCを起動するときに、起動するOSを選択することが出来るユーティリティーソフトです。Linuxをインストールした後は、PC起動時に毎回このGRUBが動作し、どちらのOSで起動するかを選択することになります。
この画面では自動的に他の種類のOSが入っているディスク領域を見つけてくれて一覧表示してくれます。
ここで自動検出されない場合は追加ボタンを押して、追加したいOSが入っているディスク領域をマニュアルで指定する必要があります。
幸い今回はWindowsの領域を自動的に検出してくれたようで、VineLinuxの上にもう1つ領域が表示されています。
ラベル名はデフォルトでは"Other”となっていますが、分かりやすいように”Windows”に修正しておきました。
Other領域をクリック選択し、編集ボタンをクリックするとラベルの変更が可能です。
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また編集画面上でデフォルトのブートターゲットにチェックを入れると、PC起動時にデフォルト選択するOSを変更することが出来ます。普段使いでWindowsを使いたい場合は、Windowsの領域をデフォルトのブートターゲットに設定すると良いと思います。
設定が完了したら次へボタンをクリックしてファイヤーウォールの設定画面に進みます。

ファイヤーウォールの設定画面では、Linuxのシステムにファイヤーウォールを設定するかどうかを選択することが出来ますが、Linux上でもインターネットを使いたい場合はよっぽどの理由が無い限りファイヤーウォールを使用する方にチェックを入れた方が良いと思います。
なお、下半分のリモートサービスへの接続許可については、Linuxをサーバー用途で使用する場合や、リモートで他のPCからログインしたい場合は有効にしておきますが、普通のデスクトップ用途であればこの辺りのチェックは不要です。
また、OSインストール後にもファイヤーウォールの設定は変更可能ですので、必要に応じて設定変更すれば良いと思います。
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ファイヤーウォールの設定の次はシステムにインストールする追加言語の設定です。
Linuxを複数ユーザーで使用し、そのユーザーの中に英語しか分からない人がいるのであれば、この画面でEnglish等を追加でチェックしておけばいいと思いますが、今回は日本人が一人で使用するので、特に追加なしで次に進みました。
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次はタイムゾーンの設定です。
PCを日本のどこかで使用する場合はアジア・東京を選択して次に進みます。
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次はこのLinuxシステムのrootパスワード(管理者用パスワード)と最初に追加するユーザ名、パスワードを設定します。
インストール後は基本的にここで追加したユーザー名が通常のシステムへのログインで使用されます。
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rootパスワードはLinuxのシステムの重要な設定変更を行うユーティリティーを起動する際等に要求されたり、シェルツール上のsu(SwithUser)コマンドなど、管理者権限でコマンドを実行する時の権限切り替の時に要求されたりします。

次はLinuxを使用する上で基本的な作業をするためのソフトウェアのパッケージ一式をインストールするかどうかを選択する画面が出てきます。
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Linuxに詳しい人は色々とソフトにこだわりがあるので、ここで自分好みの環境に変更するのですが、今回は開発チームのおススメをそのまま使うという事で特に変更なく次に進みました。
特にデスクトップシェルを変更するとOSの見た目がかなり変わります(昔はWindows95そっくりなデスクトップシェルもあったので、面白がって入れて遊んでいました・・・)ので、慣れてくるとパッケージインストール機能を使って自分好みのデスクトップシェルに切り替えたりしますが、追加パッケージを入れるには色々とライブラリーを追加したりややこしいので、今回はパスです。

これでインストールに必要な設定がすべて完了となります。
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次へボタンをクリックするとあとは全自動でLinuxがインストールされます。

インストールが完了すると、PCが再起動されます。
DVDもしくはUSBメモリーのインストールメディアを取り外して再起動をかけると、GRUB画面が表示されます。
放っておくと数秒後にデフォルト選択したOSが起動してきますので、Windowsをデフォルトに設定している場合はカーソルキーでLinuxを選択し、エンターキーを押します。
すると、VineLinuxの起動画面が表示され、OSのロードが始まります。
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OSのロードが終わると、ログイン画面が表示されます。
インストール時に設定したユーザー名が表示され、パスワード入力画面が出てくるので、設定したパスワードでログインします。
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すると画面が切り替わり、システムの操作画面が表示されます。
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デフォルトの設定では画面上部のプルダウンメニューから各種ソフトウェアを起動して作業を行う事になります。
ブラウザーはメニューバーの中の地球儀マークで起動できます。
その他、オフィスやメール、ゲームシステム設定などのアプリはアプリケーションメニューから階層的に選択することが可能です。
場所メニューはWindowsで言う所のエクスプローラー的な役割を果たし、システムメニューからはいわゆるコントロールパネル的な操作や、システムのシャットダウン、再起動の操作が可能です。

という事で、Linuxのインストールについての流れは以上となります。
あとは色々と触って慣れてくるとWindowsと同じような感覚で使う事が出来ると思います。
動画編集や3D用途だとある程度のPCスペックが要求されますが、動作は全体的に軽量で、キビキビしていると思います。
実際、自分もブログのアップについてはDELLのノートPCを買う前までは15年前のVaioにこのVineLinuxを入れ、フリーソフトを駆使して画像編集などの作業をしてましたが、特に問題なく快適に使えていました。
古くてWindowsでは動かなくなったPCでも、ある程度は実用に耐えられるレベルで動くと思いますので、興味のある方は是非お試しいただければと思います。

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2020年05月30日

WindowsPCをLinuxとのマルチブートPCにする話(インストール 前半編)

WindowsPCをLinuxとのマルチブートPCにする話の続きです。
今回Linuxを実際にWindowsPCにインストールする時の流れについて説明しようと思います。

なお、WindowsPCは前回までの手順で準備が整った状態まで来ていることが前提です。

まず、PCを外付けストレージから起動できるようにBIOSの設定を変更します。
今回は例として、ネットブックのBIOS画面を見てみようと思います。

BIOS画面を立ち上げ、Bootメニューを表示すると、起動する優先順位を選択する画面が出てきます。
その画面上で、USBドライブや光学ドライブが内蔵のHDDドライブよりも高い順位に設定されていることを確認しておきます。
もし優先順位が低い場合はこの設定画面を操作して、優先順位を組み替えておく必要があります。
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起動順位を変更したら、設定を保存してBIOS画面を終了させます。
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そして、外付けドライブにインストールディスクを入れるか、USBポートにメディア化したUSBメモリーを差し込み。PCの電源を入れます。
すると、HDDからWindowsが起動する前に、DVDドライブもしくはUSBメモリーが作動し、そこからLinuxのインストールプログラムが起動します。
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初期メニューが出てくると、Linuxをインストールする方を選択しエンターキーを押します。
すると、インストールプログラムが動き出します。
最初はテキストベースのブルー画面でドライバー類のロードが始まり・・・
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GUIモードに切り替わります。
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GUIモードの画面が起動してくると、インストールプログラムはマウスでの操作が可能です。
ここでは初期画面が出てくるので、次へのボタンをクリックします。
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すると、画面が切り替わり、使用する言語の選択画面が表示されます。
ここは日本語を選択しておきます。(日本人なので・・・)
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次に、使用するキーボードレイアウトについての選択画面が出てきます。
ここも日本語を選択しておきます(日本人なので・・・)
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ここのキーボード配列については、日本語にしておかないとシフトを押した時にキーボードの表示通りの記号が入力できないという問題が出ますので、日本語キーボードを使う場合は日本語の選択をしておいた方が無難です。

次は、Linuxを新規にインストールするかアップグレードで入れるかを聞いてきます。
今回はVineLinux6.5のインストールですが、もし6.3等の旧バージョンからのアップグレードであれば下を選択しますが、今回は新規に入れるので上のインストールを選択します。
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次は、インストールの構成について設定する画面になります。
全てを選択すると、このインストールメディアに入っているLinuxの全要素がインストールされます。
全部だと、サーバープログラムや各種プログラミング言語の開発環境がフルセットでインストールされてしまい、ディスク領域を圧迫します。
普段使いであればデスクトップの構成でOKではないかと思います。
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次に、Linuxをインストールする領域の設定画面が出てきます。
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既存のOSを消去して完全なLinuxPCにする場合は自動設定を選びます。
領域を指定し、デュアルブートにしたい場合は下のDiskDruidを使用して手動パーティション設定を選択し、次へをクリックします。
今回はデュアルブートにするので、下側の項目を選択します。
すると、パーティションを編集するユーティリティーが起動しますので、空き領域を選択し、新規ボタンをクリックし、まずはLinuxのファイルシステムとして使用する領域を作成します。
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新規ボタンをクリックすると、作成する領域の設定を入力する画面が出てきます。
マウントポイントについては、新規に割り当てる領域をLinuxのシステム上のどのファイル階層に割り当てるか?という設定となります。
Linuxのファイルシステムの構造はWindowsとは異なり、ドライブという概念がありません。
すべてはルートディレクトリーからの1本のツリー構造で構成されています。
なので、ドライブの分岐についてもそのツリー構造の一部に含まれるという考え方です。
そのファイルシステムの大元となるのがルートディレクトリーをここで指定します。
ルートディレクトリーの記号は"/"(スラッシュ)です。
LinuxPCを複数のユーザーで使用する事を想定したファイルサーバーやwebサーバー、メールサーバー等のサーバー用途として構築したりする場合は、ディレクトリーごとにパーティションを別々に割り当てることで、システム領域とユーザー領域を分けて管理することも可能です。
この事により、特定のユーザーが自分の領域に大量のファイルをため込んだりしても、そのことにより圧迫されるのはユーザー領域のみとなり、OSの動作に必要なシステム領域についてはその影響を受けず、容量不足でシステムクラッシュという事態を避ける事が可能です。
Linuxでサーバーを構築する場合は一般的に
"/":ルート(大元)
"/usr":ユーザー(ユーザーが個別にインストールしたソフトウェア等が入る部分)
"/home":ホームディレクトリー(各ユーザーが作業データ等を保存する部分)
"/var":システム上発生する各種ログファイルを保存する部分
あたりのパーティションを別個に確保することが多いです。
容量については想定するシステムの規模によって変化していきますが、大規模なユーザーを抱えるシステムになればなるほど、/homeや/varの領域は大きくなっていきます。場合によっては大容量の外付けストレージ上にこれらの領域を確保してマウントする場合もあります。
とはいえ、ここでは個人のデスクトップ用途なので、指定するマウントポイントはルート"/"のみでOKだと思います。
その下段のファイルシステムのフォーマットについては、デフォルトのext4形式としています。
なお、ext系のファイルシステムはWindows上からは読めませんので、注意が必要です。
一般的にLinux上でのファイルシステムはext3とか4にしておいた方がパフォーマンスは向上しますが、
ここ最近のLinuxはNTFSにも対応していますので、そちらを選んでも特に支障はないかなと思います。
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次に確保するディスク容量を指定します。
ここでは個人用途で特に大容量のデータを扱うつもりが無いので、16GBとしておきました。
Linuxのシステム一式を入れると大体6〜8GBくらいになりますので、必要最低限の余裕を見てこの程度にしています。
もちろんメインでバリバリ使う場合は思い切って大容量を割り当ててもOKかと思います。
IMG_1101.JPG
容量を入力し、OKボタンを押すと、画面上に/を割り当てた16GBのパーティションが出現します。
IMG_1102.JPG

次にスワップ領域を確保します。
スワップ領域というのは、大容量のデータを扱ったとき、メモリーへのデータ常駐量が物理的な搭載容量を超えてしまったとき、メモリー上のデータを一時的にストレージ上にデータを逃がし(スワップし)、物理メモリー上に作業用の領域を確保するための領域です。
もちろんWindows上にもその機能はありますが、Windowsではシステム領域の空きディスク容量を使用してスワップファイルを作成します。Liunux(UNIX)ではシステムの安定性を意識して設計されていますので、この領域も明確にパーティションで別管理しています。
手順としては同じように空き領域を選択し、新規ボタンをクリックし、パーティション作成画面を開きます。
ここではマウントポイントを指定せず、ファイルシステムタイプを"swap"に設定します。
IMG_1103.JPG

次にスワップ領域の容量の設定を行います。
スワップ領域の容量については、一般的に物理メモリー搭載量の整数倍と言われていました。
自動で割り当てると大体2倍くらいの容量が割り当てられます。
ここではネットブックのメモリー搭載量が2GBだったので、4GBで確保しておきました。
IMG_1104.JPG

これで一応のパーティション設定が完了となります。
次へボタンをクリックし、次のステップに進みます。
IMG_1105.JPG


とりあえず前半編はこの辺としておきます。
後半編はマルチブートの設定からシステム起動までとなりますが、追ってアップしようと思います。

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2020年05月27日

WindowsPCをLinuxとのマルチブートPCにする話(準備編)

WindowsPCをLinuxとのマルチブートPCにする話の続きです。

今回はWindowsPCにLinuxをインストールする前に必要な準備について説明したいと思います。
一応VineLinuxの公式HPにも手順についてきっちり掲載されてはいるのですが、知識をある程度持っている人向けに書かれているので、手段が多岐にわたるような項目に関してはざっくりこうしてくださいという感じの書き方になってしまっています。

とりあえずここでは、その手段が一杯ある中で例えばの具体例を交えて説明しようかなと思います。

前準備としては大きく分けて
(1)Linuxインストールディスクイメージのダウンロード
(2)インストールメディアの作成
(3)インストール先PCのHDD/SSDのパーティション領域確保
の3項目となります。

(1)の手順は以下の通りです。
・まずVineLinuxの公式サイトにアクセスします
Vine_top.png
↑トップページのダウンロードのリンクをクリックします

・ダウンロード元のサーバーの選択、ディスクイメージの種類の選択画面が出現しますので、それぞれの環境に合わせて設定し、最後にダウンロードボタンをクリックすると、ダウンロードが始まります。
Vine_DL.png
ダウンロードに使用するプロトコルはHTTPとFTPがありますが、どちらでも普通にダウンロードが可能です。HTTPで上手く書ない場合はFTPを試すみたいな感じでOKだと思います。
ミラーサーバーの設定はとくに触らないで良いと思います。
サーバーが混んでいて時間がかかるようであれば、サーバーを変えてダウンロードをするという感じです。
対称については、インストール先のWindowsが64bit版であれば64bit、32bit版であれば32bitを選択するのが無難だと思います。
ダウンロードの容量は約2GB程度ですので、ダウンロード先のストレージの容量には注意が必要です。

ダウンロードが完了したら、(2)のインストールメディアの作成に移ります。
インストールメディアはDVD-RもしくはUSBフラッシュメモリーを使って作成します。
インストールディスクイメージはisoファイル形式ですので、DVD-Rに約場合は適当なライティングソフトを使ってisoファイルをディスクに焼き込めば完成です。
またUSBを使う場合はネットに落ちている起動メディア作成ツールを使用する事になります。
ツールの例としてはAndroidx86のメディア作成に使用したRufus等が挙げられます。
ここではRufusでインストールメディアを作成する手順について説明します。
Vine_media.png
手順としては、ますRufusをダウンロードして起動し、
 @メディアを作成するUSBメモリーを選択(選択先のドライブの内容は全消去されるので間違わない事)
 Aメディアに書き込むディスクイメージファイルを選択(ここではLinuxのisoイメージファイル)
 Bスタートボタンで書き込み開始
という感じです。他の設定はいじらなくてもメディアの作成には支障はありませんでした。

そして(3)のインストール領域の確保を行います。
通常のWindowsPCは内蔵ストレージの全領域がWindows用のファイルシステムに割り当てられていますが、Linuxを入れるにはWindowsの領域を縮小し、HDD上に未使用領域を作り出す必要があります。
この手順についても様々な手段が存在します。
例えばWindowsの標準でついているディスク管理ユーティリティでも可能ですし、それに特化したフリーソフトを使う事でも可能です。
ただ、Windowsの標準の管理ツールは今一つ上手く動かないことがあるので、今回はAndroidx86のインストールや、HDDをSSDに換装する時のパーティション操作に使用したEaseusPatitionMasterを使いましたので、その手順について説明します。
公式ページに飛ぶと無料ダウンロードのリンクがありますので、そこをクリックします。
するとe-mailアドレスを聞いてきますので、使用可能なアドレスを入力すると、そのアドレスにダウンロードのリンクが送られてきますので、そこからダウンロード、インストールを行います。
インストールの際はしきりに有料版を勧めるような画面が出現しますが、無料版を選択し続けると、そのうち無料版がPCにインストールされます。
インストール後はソフトを起動し、Windowsのシステム領域を選択し、サイズ調整ボタンをクリックします
patition_1.png

すると、サイズ調整の画面が出てきますので、パーティションのサイズを縮小し、空き領域を作り出します。
patition_2.png
↑システム領域の容量の数値を変更します

patition_3.png
↑すると、変更した分の空き領域が出現しますので、OKボタンをクリックします

patition_4.png
↑最後にメイン画面上部の操作実行ボタンをクリックします。
これを押すまでは実際にディスクに対しての変更処理は保留となっていますので、注意です。
間違いがある場合はキャンセルし、操作をやり直し、間違いなければこの実行ボタンでディスクへの変更処理が実際に開始します。

すると、パーティションがリサイズされ、ストレージ上に空き領域が作成されます。

普段のユーザーではストレージ上のデータを読み書きする程度しかやる機会がありませんが、OSを入れようとするとストレージの中の領域の操作までが必要となり、そこがハードルとなるかと思います。

次回はインストールプログラムの実行とLinuxの起動までの手順について説明しようと思います。

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2020年05月25日

WindowsPCをLinuxとのマルチブートPCにする話(前置き)

今回からは、以前の投稿で前振りをしていた、WindowsPCをLinuxとのマルチブートPCにするやり方の一例について紹介していこうと思います。
自分は学生時代に携わっていた研究の関係でUNIX系のOSに触れる機会が非常に多く、馴染みが深いので、あまりUNIX(Linux)に触れる事に対しては抵抗がありませんが、WindowsPCしか触ったことのない人にとっては未知の領域かと思われます。
LinuxというOSは元々UNIXというOSの中の一種に分類されるOSです。
最近はかなり名前が知れてきたので、UNIX系のOSといえばLinuxになってしまっていますが、Linuxの歴史は他のUNIX系のOSと比べると比較的浅いというのが自分としての印象です。
他のUNIX系は元来2つのシステム(System-V系、もしくはBSD系)から分岐、改良されて今に至るのですが、Linuxは本家本元のUNIXを参考にリーナスという人が独自に一からカーネルを構築したという所が他のOSと異なる所です。
ちなみにLinux以外のUNIX系のOSとしては、Solaris、HP-UX、OpenBSD,FreeBSD,とかいう名前のOSがあったりしますが、オープンソース色の強いLinuxの勢いに押されて一般的な知名度は今一つです。
ただ、これらのOSは伝統的なUNIXの系統のカーネルを受け継いでいるのでとても安定した動作をするようで、サーバー系のOSには現在も使われているという話もあります。
ちなみに、iPhoneに搭載されているIOSもLinux系統のOSですし、Androidも同じくです。
なので、何らかの方法でシェルツールを入れると、UNIXコマンドを使ってこれらの端末を操作することが可能だったりします。
ちなみに自分が扱った事のある主なOSはSolaris、FreeBSD、TurboLinux、VineLinux、Ubuntuあたりです。
昔は今ほどGUIツール環境が揃っていなかったので、インストールもマニュアルで設定ファイルを書いたり、コマンドを打ち込んだりして、Windowシステムの環境を作り出すのも一苦労でした(ドライバの設定が悪いと、思った通りの画面解像度にならなかったり、そもそもWindowシステムが起動しなかったりなどなど)が、ここ最近はインストールプログラムやハードウェアの自動認識機能がかなり発達し、インストールに関してはWindowsと同じくらいの難易度になって来たように思えます。
あとLinux系のOSの特徴としては、ほとんどのソフトウェアが無料で手に入ってしまうという所です。
Linux自体が無償配布ですし、それに付随するソフトもほぼ無償と考えても良いと思います。
ただし、無償なので動作保証はだれもしてくれません。
どちらかというとバグ情報を開発者にフィードバックして、みんなでシステムやソフトを改良していこうといいう姿勢が基本となります。
無償なので、インストールしたPCのハードウェアが非対応で上手く動かなかったりしても文句は言えないという所も注意が必要なポイントです。
そして自分はここ最近、これらのLinux系のOSの中でもVineLinuxを愛用しています。
その理由はというと、結構古いハードウェア構成でも問題なく動くのと、純国産Linuxである所が気に入っているからです。特に15年前のVaioにLinuxを入れようとしたとき、唯一まともに動いたのがVineLinuxだったという事も大きなところです。
とまあ、前置きが長くなりましたが、次回からはVineLinuxを題材に、WindowsPCをLinuxとのマルチブートPCに仕上げていく手順について紹介していこうと思います。
あ、ちなみにUNIX系のOSについてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

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2020年05月22日

SurfaceGOにAndroidエミュレーターを入れてみる(インストール〜動作確認編)

SurfaceGoにAndroidエミュレータを入れて遊んでみるシリーズ、今回はインストール〜動作確認編です。

インストールの手順は以下の通りです
@NoxPlayerのサイトにアクセスしてインストールプログラムをダウンロード
Aインストーラ起動
と、いたってシンプルな感じです。
↓インストーラーを起動したところ。
nox_install.png
画面上のインストールボタンを押すとインストールが始まります。

↓インストールはほぼ全自動で完了していきます。
nox_install1.png

↓インストールが完了すると、起動ボタンが出現し、NoxPlayerを起動することが出来ます。
nox_start.png
とりあえず初回は画面に従って起動ボタンを押してみました。
すると・・・
↓ゲームソフトの広告付きの起動画面が出現した後に
nox_boot.png


↓少し時間を置いて、おなじみにAndoroidの初期設定画面が出現します
nox_start2.png
ここで、googleアカウント情報を入力すると、ホーム画面に切り替わり、エミュレータが使用可能となります。
Googleの設定画面が出てこない場合は、設定アプリのアカウント追加でGoogleアカウントを追加するとアプリのダウンロードが出来るようになります。
nox_account1.png

nox_account2.png
nox_account3.png
nox_account4.png


↓初期設定が終わりホーム画面が表示されたところ
nox_home.png
画面のあちこちにゲームのダウンロードページに飛べる広告アイコンが表示されています。
アイコンをタップすると、それぞれのゲームアプリのダウンロードサイトに飛ぶことが可能です。
ちなみに、これらのアイコンは消せないっぽいので、ゲームをしない人は無視して使うしかなさそうです。

上のスクリーンショットでは、Andoroidおなじみのホームボタン等が画面下に表示されていますが、初期設定ではホームボタンや戻るボタンなどは画面右端の角の画面外に配置されています。
nox_button.png


通常のAndroidのようにホームボタンを画面上で押したい場合は、画面右上の歯車マークからシステム設定を開き、画面設定の下側仮想キーのチェックボックスをONにすると、上の画像のようにホームボタンが現れます。
nox_setting.png
この辺りは操作に慣れるとデフォルトのホームボタン操作で何とかなります。

ちなみに、複数の仮想端末を作りたい場合は、デスクトップに現れたMulti-Driveを起動し、仮想端末の管理画面を出し、そこでエミュレータの追加ボタンを押すと、新たな仮想端末が作成されます。
nox_dl_7.png

またエミュレータの追加ボタンの横の・・・マークを押すと、エミュレータに搭載するAndroidのバージョンを選ぶことが出来ます。
nox_dl_7_select.png

あとの操作については、普通のAndroidと大差なく使えたという印象でした。
GooglePlayストアから必要なアプリを落としてインストールしていきます。
初回ダウンロード時には決済方法を入力する画面が出現しますが、必要であればカード情報を入れればOKですし、無料アプリであればスキップで飛ばすことも可能でした。

あとはネット接続の可否が気になる所です。Androidx86は結局これがネックで使えない判定だったので、今回のNoxPlayerはどうでしょうか?
このエミュレータはPCのネット接続を介してインターネット接続する仕組みになっているようなので、常にwi-fiがONになっているような状態で動いています。
なので、Windows上で正常にネット接続できていれば、当然ながらこのエミュレータ上でもネット接続ができるという事になります。Androidx86はOSのデバイスドライバとの相性で動いたり、動かなかったりという問題が出ていたので、この辺りは非常にありがたい機能だなと感じました。
試しに出先で自分のiPhone8を使ってSurfaceGOをテザリングでネット接続し、NoxPlayerを起動したところ、正常にネット接続が出来ました!
この事により、NoxPlayerは出先で使える=使えるという図式が成立です。

という事で、このNoxPlayerをSurfaceGoにインストールして使ってみた所感をまとめてみました。
・動作は若干モッサリ感あり
→やはりCPUパワーの貧弱なSurfaceGoにOSのエミュレータを動作させるのは荷が重く、起動した時点でCPU負荷率は相当上がります。
↓たかだかGooglePlayでアプリを探すだけでCPU負荷は70%越え・・・
nox_taskman.png
画面操作の感覚も、タッチパネルをタップすると、ワンテンポ遅れてアプリの起動画面が出たり、画面が切り替わったりします。
このままでは重たくて操作が非常にストレスでしたので、画面の解像度を落とす事にしました。
そうすることで画面表示のエミュレートの負荷を下げ、総合的なパフォーマンスが改善するとの事です。
設定画面を開き、性能設定の項目の中で画面解像度を選択できます。
デフォルトは1920×1080ですが、1280×720以下に設定を変更するとパフォーマンスはかなり改善しました。
↓設定画面
nox_gamen.png

・仮想端末2台同時操作は不可能の領域
→機能的には仮想端末を同時起動してそれぞれ個別の端末として動作させることが可能ですが、SurfaceGOでそれをやると、限りなくフリーズに近い状態になってしまいます。
我が家の最高スペックのCore-i7+グラボ搭載のデスクトップパソコンでようやく2端末同時動作が可能になるという感じでした。
SurfacGOで複数の仮想端末を扱う場合は、MultiDriveツールで都度切り替えながら使うのが現実的かと・・・

・3Dグラフィックを多用するゲームをプレイするにはパワー不足
→3Dグラフィックスの表示はお世辞にも滑らかとは言えませんでした。
nox_game.png
↑3Dグラフィックのシューティングゲームを動かしている所。
デフォルトの解像度では起動も時々失敗します。解像度を落として動かすと一応動きますが、やはりカクカク感は否めない感じでした。

・位置情報を使用するゲームは動かないことがある
→試しにDQウォークを入れてプレイしようとしましたが、セキュリティーエラーが出て強制終了されてしまいました。
DQWALK.png

・OSの切り替えは非常に楽
→Androidx86を起動する時は回復メニューから再起動画面を出して切り替えて、使い終わったらまたrebootコマンドでPCごと再起動する必要がありましたが、エミュレータの場合はアイコンのクリック一発でAndroidを起動出来るので起動時間が非常に短縮されました。

OS自体の使い勝手としてはこんな感じでした。
また、WindowsPC上でAndroidを動かすことによるメリットとしては、ポイント特典等に有利なモバイル版のネットショッピングアプリやフリマアプリをPC上で使える。という事も挙げられます。
楽天市場アプリやAmazonショッピングアプリや、メルカリのアプリ等がPC上で使えるので、文字入力等、PCの操作性が有利な面と、アプリ利用によるポイント特典の恩恵を同時に受ける事が出来るようになりました。特にここ最近アプリ側にフル機能があり、WindowsPC上では機能制限されたwebアプリしか使えない場合があるので、これはかなり大きなメリットであると感じました。

という事で、NoxPlayerは出先でもネット接続可能ですし、基本的な機能も十分網羅できているので、大画面設定で、重たいゲームを動かしたり、複数の仮想端末を同時並行で動かしたりするような、欲張った使い方をしない限りは、まあまあ使えるレベルではないかと思いました。
解像度を落とせばそれなりにキビキビ動きますが、表示される情報量がちょっと少な目な印象です。全画面にすると文字がストレッチされてかなり大きく感じました。まあ、見やすくていいんですが、表示できる文字数が少なくなってしまっているので、画面をスクロールする手間がちょっと多めになりそうです。

2代目SurfaceGOのcore-M搭載モデル等であればCPUパワーもあるので、大画面設定でももう少しサクサク動くかもしれません。自分としてはまだ買い替えにつては検討中の段階ですので、当面は初代SurfaceGoで控えめの設定で使っていこうかなと思っています。

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1000羽、既婚サラリーマン(貧乏)です。 このブログでは、主にパソコン、スマホ、デジタル機器あたりの話題をメインに投稿しようと思っています。
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