2020年07月16日
キューバ 米ドルへの10%課税を廃止 7月20日より
アレハンドロ・ヒル・フェルナンデス副首相兼経済企画相(右から2人目)
Radio Habana Cuba、2020年7月16日、ACN
きたる7月20日より、現金での購買力をより増やすため、米ドルを持ってなされる商取引に対する10%の課税の適用がキューバで廃止され、あわせて外貨(MLC)での中高級製品の購入が可能となる。
このようにきょう(7月17日)、アレハンドロ・ヒル・フェルナンデス副首相兼経済企画相が、テレビ番組「メサ・レドンダ」の特別放送のなかで発表した。
ヒル・フェルナンデス大臣はまた、国内取引に関する今回の会見のなかで、その企図するところはCUC(兌換ペソ)払いの店舗ネットワークにおける供給を維持することだが、外貨での購買力を伴う需要と市場があることを認識せねばならない、と説明した。
その目的は、国の財政を生活必需品や低価格商品に割り当て、中高級品は外貨ショップに残すことである、と大臣は説明した。
大臣はまた、外貨(MLC)に裏打ちされた卸売市場の設計は進んでいると強調した。このMLCは、現在キューバが国の通貨では供給が維持できないということに基づいた決定であり、非国営の経営形態に対し輸出入を可能とすることもこれに加えられている。
この意味において大臣は、生産サイクルを壊さない安定した供給を保証するために、農業省と外国貿易省とともに製品を特定しているが、それは現在キューバにとって唯一の形態がこれらの条件でこれをおこなうことであるからだ、と説明した。
アレハンドロ・ヒル・フェルナンデス副首相兼経済企画相会見(2020年7月16日)
メサ・レドンダ完全版(2020年7月16日)
Gravamen al dólar quedará sin efecto en Cuba a partir del lunes
http://www.radiohc.cu/noticias/nacionales/228783-gravamen-al-dolar-quedara-sin-efecto-en-cuba-a-partir-del-lunes
キューバ野球連盟 米大リーグで活動するキューバ選手の受け入れを検討中
Radio Habana Cuba、2020年7月16日、PL
キューバは、国際イベントでキューバを代表しうる米大リーグ(MLB)での契約選手たちを受け入れる可能性を検討している、とキューバ野球連盟のイヒニオ・ベレス会長は語った。
同連盟を率いて10年以上になるベレス会長は、地元テレビ番組「フガーダ・ペルフェクタ」でのインタビューで、大リーグや世界のその他のリーグに加入している野球選手を受け入れる可能性について話した。
「現在、これは検討中のテーマである」、と会長は述べた。ベレス会長は、その大会レベルから史上最も重要な結果として見られている2006年の第一回WBCで準優勝を獲得したキューバ代表チームの監督である。
「すべてはひとつのプロジェクトであり、検討中だが、とても幸せな結末が来るよう期待している」、と語った会長は、「両手を広げて歓迎している。みなキューバ人だ」、と明らかにした。
会長はまた、大リーグのロサンゼルス・ドジャースでの経験を経たあと今年キューバリーグに復帰したエリスベル・アルエバルエナ遊撃手を明らかに想定して、大リーグ経験があり「現在キューバでプレーしている」選手たちの存在に言及した。
キューバ野球連盟とMLBコミッショナーは2018年11月、キューバ選手が亡命することなく、主要プロ野球リーグで確立している契約条項と類似のものを通して、世界最大のリーグで活動することを可能にする協定に調印した。
この協定は、いまだキューバ野球の多くの有望選手たちの生命や身体全体を危険にさらしている人身売買のような違法活動を阻止することなどを目的としていた。
しかしこの協定は2019年4月、選手と契約したチームからキューバ政府が経済的利益を得るということを理由に、米国のドナルド・トランプ大統領政権によって取り消された。
数十年におよぶ国際舞台での成功のあと、キューバ野球は数年間低迷を続け、2019年にはリマでのパンアメリカン大会で6位に終わるに至った。
Cuba estudia admitir a jugadores contratados en la MLB
http://www.radiohc.cu/noticias/deportes/228663-cuba-estudia-admitir-a-jugadores-contratados-en-la-mlb