2017年01月19日
両主将は語る ヨルビス・ボロート、カルロス・ベニテス インタビュー
JIT、2017年1月19日、Tony Díaz Susavila記者
両主将は語る
シエゴ・デ・アビラの主将ヨルビス・ボロート(Yorbis Borroto)と、グランマの主将カルロス・ベニテス(Carlos Benítez)は、今回の第56期シリーズの王座を争うプレーオフ決勝戦を、キューバ革命指導者フィデル・カストロ(Fidel Castro)に捧げることで一致した。
「今回は厳しい決勝戦になるだろう。我が国のスポーツに多くの貢献をしたフィデルに捧げたい。」、と昨季王者チームのボロートは語った。
3度の王座制覇を含む10年間を主将として率いているボロートは、シエゴのチーム・リーダーとしてどれだけの責任が要求とされるかについて本紙に語った。
「すぐれた主将であるためには、これまでの経験をすべて使わなければならない。私の場合、自身はチームではベテランの一人だし、いまは監督のロヘルとともにプレーしているが、ほかの世代の選手たちもいる。若い選手たちが成熟したスポーツ技術をより多く得られるように基本的なアドバイスをしなければならない。」
「基本的に前提とされるのは、同志であり、模範であることだ。他の者たちはひとりでにはやってこない。信頼と交流によって働かなければならない。シエゴではそれは難しくない。」、と
「私が目指しているのはミチェル・エンリケス(Michel Enríquez)だ。つねに落ち着いていて、分析ができ、真剣で、すぐれた同志だ。私は彼から多くを学んだ。」と、32歳の同選手は語った。
「エラーをしたときや、打席でうまくいかなかったとき、選手は身を隠してしまいたいと思うが、そうするとモチベーションはどんどん下がっていってしまう。今回のプレーオフは7試合目までいくにちがいない。シエゴとグランマのチームレベルはとても拮抗しているから。」、とシーロ・レドンド市出身の同選手は話した。
一方、グランマの二塁手カルロス・ベニテス(Carlos Benítez)は、主将という重要な役割をまかされてまだ1年目である。日本のプロ・リーグに向かう本塁打王アルフレド・デスパイネ(Alfredo Despaigne)からバトンを渡された。
「デスパイネのような選手の代わりをするのはとても難しい。彼はグランマやキューバ、日本の野球ファンにとってアイドルだからね。とても大変だったが、指導陣の助けもあり、われわれは前進してきた。」、と話した。
「いまわれわれは好調だ。歴史をつくる世代だからね。どちらにしてもすでにわれわれはシリーズの銀メダル以上は確保した。」、とヤラ市出身の同選手は語った。
30歳のベニテス・ペレスにとって、その任務に始まりも終わりもない。なぜならチームのパフォーマンスを維持するようグラウンド内外で同志をつねに鼓舞しなければならないからだ。
「われわれの監督カルロス・マルティ(Carlos Martí)からは、プロ意識を持ち、いいプレーをし、時間を守ることから、挨拶まで、すべてを尊重することを教えられ、私は自分自身にもそれを繰り返し意識させている。それが主将であるために必要な形だ。」、と語った同選手は、ボロートと同じく、7試合目での王座を予想した。
「シエゴはこれまで3度王座についており、タイトル争いでの戦い方を知っているし、とても強い。でもわれわれはそれをさらに上回りたいし、いまその道を歩んでいる。」、とキャリア10年の同選手は締めくくった。グランマがチーム史上初の王座につくかどうかは、技術チームの一員としての、彼の肩にかかっている。
Opinan los capitanes
http://www.jit.cu/NewsDetails.aspx?idnoticia=39943
唯一無二の存在デスパイネ グランマ決勝第一試合に勝利
Granma、2017年1月19日、Aliet Arzola Lima記者
デスパイネは唯一無二
アルフレド・デスパイネ(Alfredo Despaigne)は、シエゴ・デ・アビラとグランマとのあいだでおこなわれていた決勝戦第一試合、それまでの打席で二度三振を喫していた。プレーオフでの通算打率も.150にも満たなかったが、10回表のたった一振りで、本拠地チームの息の根を止めた。延長における右翼席への本塁打は、非常に重要な一試合目の勝利を決める一打となり、決勝戦初出場のグランマを前進させた。地元チームのシエゴ・デ・アビラはほとんど勝利を手にしながら、残り6つのアウトというところで、8回表に追いつかれ、勝利を逃した。
「野球を決めるのは選手であって審判ではない。キューバの審判はストライクゾーンをとても広くとるし、かつ一定でない。だから8回の三振のときは少し憤慨した。次の打順ではそれまでのことはすべて忘れて、外れた、高めで外角の球を打った。」、とデスパイネは記者会見で語った。
シエゴ・デ・アビラのエース投手ブラディミール・ガルシア(Vladimir García)は、それまで許したのは1安打だけという完璧な投球をしていたが、我々が見たところ、すでに降板すべきだった。7回に疲れた兆候を見せたが、ロヘル・マチャド(Roger Machado)監督によれば、彼は続投を希望した。
それが大きな代償を払うことになったのは間違いない。グランマは攻撃をしかけ、まずヨルダン・マンドゥレイ(Yordan Manduley)がタイムリーを放ち、そのあと代わったリリーフのライデル・マルティネス(Raidel Martínez)に対してもカルロス・ベニテス(Carlos Benítez)が満塁から2点タイムリーをセンターに放ち、3対3の同点とした。
「ライデルはすぐれた投手だが、ラサが打席に入っていたときに、彼がストレートをたくさん投げていたことに注目した。それでミートしてセンターに打ち返すことだけを心がけた。」、とベニテスは試合後に語った。
グランマは自己初の決勝戦一試合目において冷静さを示した。特にカルロス・マルティ(Carlos Martí)監督は、2回に3点を失った先発のジョアルキス・クルース(Yoalkis Cruz)に多くの信頼を寄せた。
「先発投手は打たれない限りわれわれは投げさせたい。クルースはレベルの高い投手で、リリーフにつなげるまでにわれわれが必要としていたものをカバーしてくれた。」、とマルティは語った。一方、ラス・トゥナスからの補強選手クルースは、「生き残るために、引き分けにするという選択肢を残すよう集中した。」、とも語った。
同点とした時点で、グランマのマルティ監督は、スター投手ミゲル・ラエラ(Miguel Lahera)に賭けた。ラエラはその後の得点を許さず、デスパイネによって得られた勝ち越し点をしっかり守り抜いた。「接戦の試合では繊細に投げなければならない。計画通りに投げられ、勝利につなげられた。われわれにとって重要な初勝利だ。」、とアルテミサの投手は語った。
今週木曜日の第二試合目に向けて、両チームの監督は、ともに右腕のブラディミール・バーニョ(Vladimir Baños)とノエルビス・エンテンサ(Noelvis Entenza)を先発として予告した。
Despaigne es único
http://www.granma.cu/deportes/2017-01-19/despaigne-es-unico-19-01-2017-00-01-19