春は、必ずくる

お客さんから昔話を聞きました。

もう８０歳をとうに越えたおばあさんの話です。

人の縁は生まれた時から決まっているのだそうです。

そしてその人についた財産も決まっていて、それを持って、決まった財産を持っている人と一緒になるのだそうです。

だから、お婆さんも私も、今の家へ来るべくして来たのだと。

そんな昔話が本に残されているそうです。

この家、この夫
どうにもならない決まられた縁だったのかと思うと、今までの事やこれからの事が、すべて空しいことに感じられます。

何だかんだ言われながら、我慢し頑張ってきたのは、自分の力ではなくて、なるべくして起こっていたことなのでしょうか。

これからのことも決まっているのだとしたら
頑張る必要もない訳で

ただ流されていけばいいのか・・・

どこへ落ち着くのか分からないけど
野垂れ死にするかも分からないけど

全ての事が無意味なことに思えてきてしまいました。



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