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嫌酒薬(禁酒薬)でアルコール中毒を治そう


嫌酒薬(禁酒薬)

シアナマイド(シアマイド),ノックビン(一般名:ジスルフィラム)は一時的にアルコールに過敏な状態をもたらす(薬理学的には肝臓でアルコールを分解する酵素の1つの,アルコールデヒドロゲナーゼを強力に阻害し,血中のアセトアルデヒド濃度が上昇し,体内に蓄積して不快感が高まる)ため,慢性アルコール中毒治療薬として利用されています。

分かりやすく言えば,エタノール→アセトアルデヒド→*→酢酸
この*の部分で反応を進めなくさせるのがこれらのお薬の作用点。



この薬を服用したあとにお酒を飲むと,不快な症状がでることを利用して,飲酒量を抑える目的(節酒や断酒)で使われています。長く続けて使用すれば,強い飲酒欲求を取り除くことができます。お酒への依存具合によって一日の量が調製されます。

なお,アルコールを含む化粧品の使用や,アルコールを含む食品の摂取で,普段では起こらないような有害反応(皮膚の発疹,場合によっては呼吸困難など)が起こる可能性があるので注意が必要です。

もう1つ知っておきたい副作用は,服用開始初期に身体がだるい,不眠になる,吐き気を感じる,といった症状がでることがありますが,治療経過とともに治まってくることが多いので,そのことを患者さんにしっかりと伝えてから服用してもらいましょう。

ちなみに治療してもらうにはアルコール中毒の診療をやっているクリニックに行く必要があります。そこでは,元アルコール中毒だった人たちが,みんなで頑張ってアルコール依存から脱していく仲間たちとなるので雰囲気はアットホームのことが多いようです。

気になる治療費ですが,薬のことを関して言えばそこまで高くありません。
シアナマイドの薬価は,8.5円/mLなので1日に最大量の20mLを飲んでも170円/dayですし,さらに保険が効くので170×0.3=51円/dayです。
(もちろんこの薬代の他に多くの診療報酬費はかかります。)

ただ2ヶ月も治療をすれば大抵の人は依存が無くなるので,結果としては以後のお酒代が大幅に減るので,安いものだと思います。そして身体にも周りの人達も嬉しいことです。

補足の話題となりますが,嫌酒薬のジスルフィラムと不幸なことに?,類似した構造(N-メチルテトラゾールチオメチル基という部分)をもってしまっている抗生物質があります。それがセフメタゾール(CMZ),セフォペラゾン(CPZ),ラタモキセフ(LMOX)などのセフェム系抗生物質です。抗生剤を飲んでいるのにも関わらずお酒を飲むことは,本来絶対やってはいけないコトなのですが,現実問題としては多くの人がやってしまっているでしょう。

少なくともセフメタゾール,セフォペラゾン,ラタモキセフといった抗生剤が処方された場合は,それらを服用する期間は1週間程度のことですから,身体のために,1滴もお酒を飲まないようにしましょう。






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