2008年02月04日
ピロリ菌と大腸菌
ピロリ菌とは、胃の粘膜に住み着いている細菌で、胃潰瘍、胃がんの原因の一つであるとされています。
もう一つ、大腸菌は、おもに大腸に多く住み着いている細菌の一種で、人間誰しもが持っているものですね。
実はこの二つ、共通した面白い特徴を持っています。
それは、二つとも体の端に、鞭毛(べんもう)というシッポみたいな長い毛を数本持っています。
そして、そのシッポを超高速回転をさせて移動をしているのです。ちょうど船がスクリューを回転させて推進力を得ているように。
魚がシッポをバタバタさせて移動したり、蛇が体をクネクネさせて前へ移動するのとは、わけが違うんです!ホントに生物なのに、船のスクリューと同じ原理で動いています。
で、どれくらい高速かというと、な、な、んと1秒間に100回転!
そしてまた、船がバックする時にスクリューを逆回転させるのと同じように、シッポを逆回転させてバックしたり、右に曲がったり、左に曲がったりしているのです。
いや、ほんと恐れ入りました…って感じです。
ピロリ菌の検査は、今簡単に行えます。血液検査や、尿検査、また呼気検査でも判別が可能になっています。
当然内視鏡検査でも行えますが、出来るだけ簡単にできる検査の方がいいですよね。
胃の調子が悪い方は一度検査をしてみてはいかがですか!
※ ちなみに、このピロリ菌は、ビフィズス菌やヤクルト菌などの乳酸菌で繁殖を抑える効果はあるようですが、完全駆除は難しいようです。
数から行くと50代以上に多く見られるといいますが、実際どこから入ってくるのかははっきり分からないそうです。