日常雑記　〜面白いことや興味を持ったこと〜

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天涯無限 アルスラーン戦記 16 (カッパ・ノベルス)

ダリューン

声 - 鈴置洋孝 (1-5)、田中秀幸 (6-7) / 井上和彦 / 細谷佳正

パルス国の武将で万騎長（マルズバーン・1万の騎兵を指揮する将）の1人。初登場時27歳。大将軍（エーラーン）ヴァフリーズの甥で、12人の万騎長の中では最も若年。
黒い甲冑と真紅の裏地の黒マントを身に纏い、黒毛の愛馬・黒影号（シャブラング）を駆る黒衣の騎士。
剣をはじめ、弓や投げ槍など数々の武技に優れる。過去に大陸公路最強と謳われたトゥラーンの王弟を馬上から切り伏せたこともあり、大陸公路有数の戦士として名を馳せている。「戦士の中の戦士」（マルダーンフ・マルダーン）や「猛虎将軍」（ショラ・セーナニー/シンドゥラでの呼び名）など数々の異名を持つ。敵、味方双方から「人間相手ならまず負けない」と認識されている。

謹厳実直・質実剛健の武人だが頭も良く、ユーモアや人の心情を解する感性はむしろ豊かで、アルスラーンの精神的な支えとなっている。一方、ナルサスおよび彼の画業に絡むと微妙に口の悪さが滲み出る。
アルスラーンとは臣下として古くから親交を持ち、伯父ヴァフリーズの頼みもあって、第一次アトロパテネ会戦の前には王太子としでてはなくアルスラーン個人への忠誠を誓う。

第一次アトロパテネ会戦の開戦前、パルス軍が得意とする騎兵戦に有利な平原での戦を仕掛けたルシタニア軍の動向に疑問を抱き、アンドラゴラス三世に退却を諫言するが聞き入れてもらえず、さらにナルサスとの関係について「友人」と答えたことでアンドラゴラス三世の怒りを買い、万騎長を解任された（後に、アンドラゴラス三世に退却を諫言するようダリューンに促したのがカーラーンであること、そしてその目的が、ルシタニアに寝返ったカーラーンが、パルス侵攻において障害となるダリューンが万騎長の任を解かれるよう仕向けるためであることが判明する）

第一次アトロパテネ会戦での敗北の際、単騎でアルスラーンを救い出し親友ナルサスを頼る。アルスラーンを守護しまたその成長を喜び、日々忠誠心を固くする。シンドゥラ王位継承戦役では、王位を賭けた「神前決闘」においてラジェンドラ王子の代理人を務め、ガーデーヴィ王子の代理人を打ち破り、シンドゥラにもその武勇を轟かせた。

第2部ではルシタニア侵攻時の戦功第一と呼ばれたが、前線での戦いを望んで大将軍の地位をキシュワードに譲った。クバードと共に「大将軍格（エル・エーラーン）」と呼ばれる。アルスラーンへの忠誠は篤く、またその武勇はミスル、チュルクの兵らにも刻み込まれた。グラーゼ、ジムサを失ったキシュワードが責任を取り大将軍の任を解かれた後に、アルスラーンからの要請により「若い主君が国王の重責に耐えているのに自分が逃げてはいけない」と大将軍就任の決意をする。

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今回はダリューンについて単独の感想です。

アルスラーン戦記１巻から
主人公、アルスラーンに対して
献身的に忠義を貫き最終巻まで
その姿勢は変わりませんでした。


ダリューンでしたが
最終巻でヒルメスと激闘を繰り広げ
疲労困憊していた所で

強敵である人外の蛇王ザッハークと対決し
善戦するも、あえなく･･････。
という展開でした。


アルスラーン戦記（2） （少年マガジンKC） [ 荒川弘 ]


「死んでアルスラーン陛下の元に行けぬのなら、死ぬ意味が無い」
という趣旨のことを話していましたが

アルスラーンにみとられながら
死んだ後、ダリューンの遺体はアルスラーンの遺言で
ダリューンとアルスラーン、
同じ墓に葬られることになるわけで


もうこれ実質、夫婦じゃね？（真顔）
とか思ってしまうんですが

あの二人が年齢と立場の割に
結婚しなかったのは
この伏線の為だったのか･･････。
と思うとね･･････。

結婚してたら流石に
男同士で伴侶を差し置いて
同じ墓には入れないだろうからね･･････。


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死ぬ意味が無いと言ってたダリューンですが

生前、アルスラーンはダリューンを最も
信頼していて、死後も永遠に寄り添いたいと
願う程だったんですから
本当に相思相愛の主従を超えた関係で

ここまでアルスラーンに
想ってもらえたんだから
ダリューンも本望だったでしょう･･････。


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天涯無限 アルスラーン戦記 16 (カッパ・ノベルス)


ナバタイ東王国がミスル国王に献上した
元々はパルス人の美しい娘で
孔雀姫（ターヴース）と呼ばれていたフィトナ。

一時はクシャーフルと名乗っていたヒルメスと結託して
ホサイン三世を影から操り、ミスルを
手中に収めようとしていましたが

ヒルメスが失脚したことで
自分自身の才覚で
生きていくと決めた
したたかな女性です。


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自分がホサイン三世への
貢ぎ物（奴隷）として売られたのは
そもそもパルスのせいで

レイラやパリザートと同じ高貴なパルス人しか
持ちえないはずの銀の腕輪が王族の証なら
自分はパルスの女王となる資格があると

ミスル軍、五万の兵を率いてパルスへ
侵攻するという描写だったので、最終巻は

蛇王ザッハークとの決戦もあるのに
どうやって決着をつけるのかと思っていたら


アルスラーン戦記（５） (週刊少年マガジンコミックス)


そこからミスル軍、五万の兵力も瓦解するという
ありえない展開で･･････。

かつて、ナルサスがダリューンに
ルシタニア人をパルスから追い出すには
（当時のアルスラーン陣営人数計算で）
一人で五万のルシタニア人を倒せばいいと語り

ダリューンが、俺一人で五万ならなんとか･･････（倒せる）
という趣旨の発言をしていましたが
ギーヴが作中で本当に一人で
五万を撃退してしまったわけですね･･････。


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最終巻のアルスラーン陣営キャラクター
策や軍略、一切なしでいきあたりばっかりな
伏線無しの行動が多いので

突然、ドヤ顔ギーヴが敵の大将の当たる
フィトナを射殺した上に五万の大軍を
撃退させるのが唐突過ぎて荒唐無稽すぎて
なんか、ついていけなかったです。

まぁ、ギーヴファンにはカッコいい
見せ場だったんだとは思うんですが……。


王者対覇者


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天涯無限 アルスラーン戦記 16 (カッパ・ノベルス)


アルスラーン戦記初期からパルス人は
蛇王ザッハークを恐れているという設定で

この蛇王ザッハークについては本当に
初期から伏線が張られていたので

最終決戦のラスボスが蛇王ザッハークなのは
納得だし、アンドラゴラス王の遺体が
利用されたのもまぁ、納得なんですけど


遠回しすぎやろって感じだし
蛇王ザッハークが自分の正体について
ドヤ顔で語る下りとか「は？」って感じで･･････。

だいたい、あれだけ作中で暗躍して
アルスラーン陣営を翻弄してた
ヒルメスがザッハークを見て
恐慌状態になる所とか

ぜんぜん、感情移入できなくて･･････。
ええっ、ヒルメス、ショボ
って思ってしまって･････。


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ザッハークの寿命ってどうなってんの？とか
殺して泡ぶくになっても、まだ生き返るかもって

こんなん殺すの無理ゲーすぎるし、こんな無茶苦茶な生き物を
ラスボスに設定するとか田中芳樹先生
無茶ぶりにもほどがあるって感じで･･････。


蛇王ザッハークの力が弱まるとか封印できるとか
宝剣ルクバナードは使い手を選ぶって
どういうシステムでルクバナードが出来てるのか？

実質、死なないザッハークに
宝剣ルクバナードが折れてたり
破壊されたら、どないすんやろ？
って考えて腑に落ちないというか･･････。


蛇王ザッハークと宝剣ルクバナードに関しては
人間が介入したってことにしたことで
一気に「無いわー」感でいっぱいになってね･･････。

蛇王ザッハークがあまりにも強くて
パワーバランスが崩れるし
設定無茶過ぎて感情移入できないし

蛇王ザッハークさえいなければ
アルスラーン戦記は普通に
戦記物として王都奪還で終了して

ハッピーエンドで終わったのになぁと
個人的には残念でならないですね。


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天涯無限 アルスラーン戦記 16 (カッパ・ノベルス)


今日はラジェンドラ二世について触れたいと思います。

もともとはシンドゥラの国王カリカーラの庶子だった
ラジェンドラ。異母兄ガーデーヴィと次期国王の座を
巡って争う中、アルスラーンやダリューンの助力を受ける形で
国王の座につきました。

相手の隙が見えれば、例え同盟を組んだ相手であろうと
手のひら返しや、だまし討ちをするのに躊躇が無いという
性格ながらどこか憎めない王。という描写でした。


ふたたび河をこえて


サリーマは、実の父親を自分の
夫であるガーデーヴィに殺害されたので

ガーデーヴィがサーリマの元に逃げてきたときに
自分の夫を裏切る形でガーデーヴィの身柄を
ラジェンドラに引き渡した女性なんですよね。

サリーマの密告でラジェンドラは
邪魔な異母兄ガーデーヴィを殺害できたわけで
その後、サリーマを要人に嫁がせて
外交に利用しようとしていましたが

結局、ラジェンドラは聡明な
サーリマと結婚することを決意。


特に何も無く、本当にただ聡明な女性
前夫に実父を殺害された悲劇の美女って
感じで個人的にちょっと肩すかしでした。

まぁ、最終巻だし、これまでのレギュラー
メンバー描写するからサーリマでもう１本
エピソードねじ込むのはページ的な関係で
実質、不可能なわけですが･････。



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触れてきましたが、アルスラーン陣営は
最終決戦でほぼ全滅状態となり
生き残ったメンバーは国を追われ

細々と生きていくのですが
アルスラーン戦記という作品において
もっともおいしいところ取りだったのが
ラジェンドラだったのがビックリしました。


ラジェンドラがアルスラーンの死を悼んでくれて
良かったって言う心優しい感想を持たれた方も
いらっしゃるようですが

ラジェンドラはアルスラーン達の
隙をついて命を狙う真似はするわ、

パルスに侵攻しようとするわ、
アルスラーン達が大変だったときも
自国に領土広げることばっかり考えてましたからね。

私のような心の汚れた人間には
「ラジェンドラ、良い人･･････」
みたいな感想、逆立ちしても出てこないです･･････。


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天涯無限 アルスラーン戦記 16 (カッパ・ノベルス)


今日は王妃タハミーネについて触れたいと思います。

タハミーネ

声 - 弥永和子 / 同左 / 田中敦子

アルスラーンの母でパルスの王妃、後に王太后。年齢不詳の妖しい美貌を持つ物静かな絶世の美女。ある悲しい理由から、息子アルスラーンに対し一貫して冷ややかな態度を取っている。

その美貌によって幾人もの男から求愛を受けてきた。パルスに敗れたバダフシャーン公国の宰相の婚約者だったが、君主である公王カユーマルスに奪われ公妃となり、宰相は自殺した。その後、パルスとの併合後に当時のパルス王オスロエス五世と王弟アンドラゴラス両人に求愛され、オスロエス五世の死後はアンドラゴラス三世が妃として迎える。ルシタニア軍による王都エクバターナ占領時には、ルシタニア王イノケンティス七世より求愛を受けた。

多数の権力者を魅了して政争や政変を引き起こしており、結果的に傾国の美女となっているが、本人はそうした意図は全く無い、周囲に振り回されたただの１人の女性である。
大戦後は王都エクバターナを離れ、故郷である旧バダフシャーン公国の首府ヘルマンドスで、公国の離宮であった館に王太后府を設けて隠棲中である。

実は男児を死産しており、彼女が自害することを恐れたアンドラゴラスが別の男児(アルスラーン)を買い取り、そして3人の女児を買い取ってもっともらしい銀の腕輪を付けてあちこちにばらまいていた。

最終巻で３人の女児（レイラ、パリザード、フィトナ）
について、どうするんだろうかと思っていたんですが
「皆殺しの田中」はやっぱり皆殺しの田中でしたね。
三人中、二人の殺害で終わらせました。

つーか、タハミーネ王妃
突然登場して、子供のことを
ずっと思っていたのは良いんですけど
今さら、アルスラーンへの態度に
悔恨の念があったみたいに語られても･･････。

幼少期から思春期にかけての
かわいい盛りのアルスラーンを
放置しておきながら今さら
急に改心されても違和感が半端無くて･･････。


十四歳、初陣


自分が住んでる離宮で
今、こうやって何不自由なく暮らせてるのは
アルスラーンのおかげって感謝したり

幼少期のアルスラーンを冷遇して
申し訳なかったっていう
後悔の描写があったり、

王都が攻められてアルスラーン
配下の者たちが次々死亡していると聞いて
アルスラーンの身を案じるみたいな
描写が１ページでもあれば

そこまで違和感、無かったと思うんですが
今の今まで何の描写も無かったのに
突然出て来て、速攻であんな展開だったので
ポッカーンでした･･････。


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必要な描写だったのかも知れないけど
とにかくタハミーネの登場、言動、直後の展開、
何から何まで突然すぎて･･････。

あとレイラまで殺されるのが
意味が分からなくて･･････。

レイラって完全に蛇王ザッハークの下僕状態で
別に反抗していた訳でもないのに
なんで殺すのか意味が分からなくて･･････。


残虐な王だったら殺すのが楽しくて
意味もなく殺したり発作的に殺したりとか

あったそうだからなぁ
とにかく暴虐さを描く為に
殺したのかなぁ･･････。

とにかく、タハミーネ王妃に関しては
伏線回収のために登場して死んだ感が
ハンパ無かったです。

長年、どうなるんだろうって思ってた結果が
これなのかと、ちょっと
ガックリしてしまいました･･････。


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天涯無限 アルスラーン戦記 16 (カッパ・ノベルス)


今日はキシュワードについて触れたいと思います。

キシュワード

声 - 納谷六朗 / 中村大樹 / 安元洋貴

パルス国の武将で万騎長の1人。パルス歴代の武門の出で、二つの剣を使うことから「双刀将軍」（ターヒール）と呼ばれる。美髯を蓄えている。アルスラーンとは2羽の鷹が縁で、昔から個人的な親交があった。かつては西方国境の守護に当たっていたが「生ける城壁」「双刀将軍キシュワードあるかぎりミスル軍はディジレ河を越えるあたわず」と呼ばれるほどの豪勇から、ミスル国が講和の条件として城砦を譲る代わりに彼を東方国境への異動をするよう要望したという逸話がある。

第一次アトロパテネ会戦時は、僚友である万騎長バフマンとともに東方国境のペシャワール城塞の守護の任についており、敗戦の難を逃れた。戦場を離脱しペシャワール城塞に辿り着いたアルスラーンらを迎え入れ、ルシタニア軍追討に邁進する。アンドラゴラス三世復帰後は謹厳実直な性格から、主君への忠誠とアルスラーンへの好意の板ばさみとなり苦悩する。対ルシタニア戦ではルシタニア軍の双璧の1人ボードワン将軍を討ち取るなどの武勲を上げる。

第2部ではダリューン、クバードと並び、大将軍（エーラーン）の候補とされたが他の2者が固辞し、またキシュワードも大将軍はダリューンにと3者の「譲り合い」（実際は押し付け合い）になったため、アルスラーンの裁定で大将軍に任じられる。第一次アトロパテネ会戦で戦死した万騎長マヌーチュルフの娘ナスリーンと結婚し、息子アイヤールを授かる。大将軍になってからは前線で戦う機会が減ったが、エクバターナ地下に設けられた蛇王ザッハーク一党の神殿調査の際はダリューンを差し置いて調査に赴いた。その際「大将軍命令である、これが権限を得るということだ」とダリューンを憤激させ、アルスラーンを大笑いさせた。

ギランへの軍資金調達の際に、ギランで総督代理のグラーゼ、ギランからエクバターナへの帰路で発生した魔軍との戦闘でジムサの2人の将軍を失った自責の念にとらわれ、自殺を警戒したナルサスの進言を受けてアルスラーンにより大将軍の任を解かれる。
16巻のザッハークとの戦いで、彼の両肩の蛇を斬り飛ばしたが、直後にザッハークに斬りつけられ、アルスラーン、自身の妻と息子を想いながら亡くなる。

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アルスラーンがアトロパテネ会戦で
王都に帰還することが出来ない時

ナルサスとエラムを仲間にした後、
東方国境のペシャワール城塞に
身を寄せましたが、その時から
キシュワードが登場し

物語序盤から双刀将軍としての
武力や主に忠義を尽くす姿など
存在感が大きかったのですが

皆殺しの田中からは逃れることはできず
最後の決戦で戦死しました･･････。


アルスラーン十六翼将の中で
結婚して子宝に恵まれたレアな万騎長であり

キシュワードの息子、アイヤールが
ロスタムという子供をもうけて

そのロスタムは、エラムがアルスラーンから
預かっていたルクナバードを受け継いだことを考えると

結果的にはキシュワードが一番、
報われたと言えるのでは･･････。


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アルスラーンの意思を継いで
パルスの新王となるはずですし

そうなるとキシュワードは
新王ロスタムのお爺さまというわけで
ただでさえ勇猛果敢な武勇伝が

偉大なロスタム王の先祖補正がつくことで
より美化されていくと思われますので
後世に名前と子孫を残すという意味において
キシュワードは完全に勝ち組といえると思われます。


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天涯無限 アルスラーン戦記 16 (カッパ・ノベルス)


今日はアルフリードについて触れたいと思います。

アルフリード

声 - 佐々木優子 / 渡辺久美子 / 沼倉愛美

山賊を生業とするゾット族の族長ヘイルターシュの娘でメルレインの妹。初登場時16歳。騎馬民族であるパルス人らしく馬や弓の扱いにも長け、料理より弓が得意なほど（ただし「あたしの矢はときどき近眼に」なり、味方を射落としてしまう、とは本人の言）。

陽気で気が強い一方で、捕虜となったルシタニア避難民の面倒をこまめに見るなど、細やかで情に厚い性格。ナルサスに惚れこみ妻になることを目標としている。ナルサスを挟んでエラムとは口喧嘩が絶えない仲である。

ペシャワール付近にて、縄張りに侵入したヒルメス一党を父や手下と共に襲うものの返り討ちに遭い、父や手下を失う中、ナルサスに助けられた。そのままナルサスに同行し、父の敵討ちも兼ねてアルスラーン陣営に参加する。

第2部ではパルス国の巡検使。態度が曖昧なままのナルサスとの仲はいっこうに進展していないが、パルスの現状と副宰相としてのナルサスの立場を慮り、許容している。幾分女性らしさを身につけたが、剣技や弓の腕も向上している。ファランギースと行動を共にすることが多く、オクサス地方への調査行にも同行する。

知り合って5年の歳月を経てようやくナルサスと結ばれるが、ゾット族長として黒旗を携行し赴いた最後の戦いにおいて、夫となるナルサスをヒルメスに討ち取られる。反撃し彼の左腕に傷を負わせたが、直後にブルハーンの矢を受けてしまう。最後の力を振り絞り、息耐えたナルサスに寄り添って、彼を庇うような体勢で亡くなった。

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物語でも初期の方から登場して
ナルサスに惚れたアルフリードが
押しかけ妻状態でアルスラーン陣営に加わり

たびたびエラムと衝突するという
アルスラーン戦記の中でも
コメディ寄りのキャラクターだっただけに

15巻でアルフリードがナルサスと共に
死亡したときは登場人物も読者も
その死を悼みました。


アルフリードは15巻でナルサスと死ねて
むしろキャラクターとしては
恵まれてたなぁと思います。

16巻なんて死亡するキャラクターが
次から次へと出るけど
葬式やら死を悼むなんて
描写は、ほぼ無いまま

特に感慨を感じることもなく
サクサク殺されてますからね･･････（遠い目）


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ヒルメスにかなわぬまでも

ナルサスの遺体を守り切って
ヒルメスに手傷を負わせたんだから
見せ場もありましたし

ナルサスとの仲も（自主規制）がありましたし

田中芳樹先生としてはアルフリードに対して
最大限の配慮をしてから殺しました･･････。



「おまえ、そんなにアルフリードのことが好きだったの！？」

ってビックリするレベルで活躍しますし
犬猿の仲状態だったエラムも
アルフリードの死を悼んでいましたから

最終巻前に死んだとはいえ
アルフリードの死は大きく扱われ
存在感の大きさを示しましたね。


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天涯無限 アルスラーン戦記 16 (カッパ・ノベルス)


今日はエラムについて触れたいと思います。

もともとはナルサスが解放した
奴隷の子供だったことから
ナルサスの従者として
仕えていたエラム。


長生きしたとはいえ、
仲間の死を全部見送っていたわけで

なおかつ国を追われながら、
自身は何も出来なかったという
無念さを抱いていたわけで、ある意味
もっとも苦労した人生を送ったとも言えます。

（と言っても、最後の決戦以降はプロット状態だったので
読者にとっては一瞬でしたが･･････）


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宝剣ルクナバードをキシュワードの
孫にあたるロスタムに
渡すことで自身の役目を終え
心穏やかに天寿を全うしたはずなので

きっと最後には長年の
労苦も報われたと感じたでしょう。

ちなみにアニメ版のアルスラーン戦記で
エラムの声優さんが
花江夏樹さんという方なのですが


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普通に女の子役を演じていたので

「ああ、やっぱり女性声優さんだから少女声も違和感ないな」

とか思ってたら花江夏樹さんが
実は男性声優だと後で知り
ビックリしました。

プロの声優さんマジですごい･･････。


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今回はクバートについて

常に飄々とした態度で
万騎長としては王に絶対服従という
態度ではなかったものの

アルスラーン戦記１巻から
同じく万騎長シャプールと
口論したり、何かと
存在感を出していたクバート。

せっかく生き延びていたのに
最終巻であのような最後となりました･･････。

田中芳樹先生は
あの死にざまを考えた上で
隻眼にしてたのかな。やっぱり･･････。

ただ、戦士として敵将を打ち取って死ねたのなら
本懐を遂げられたんだろうなと思ったり･･････。

しかし、せっかく助けた
シャプールの弟イスファーンが･･････。（血涙）


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天涯無限 アルスラーン戦記 16 (カッパ・ノベルス)


他の多くのファン、読者と同様に
何とも言いがたいやるせなさを感じたのですが

改めてamazonのレビューを見ても
酷評が多いです。


バッシングされるようになったのか
それを知って抑えておくことで
小説家などは良い教訓になると思います。
まず、最初に思ったのは



創作物を作る上で読者に好まれる
ストーリーって言うのは
常に上に上がり続けること
みたいなことをおっしゃってたことですね。

荒木飛呂彦先生の場合は
週刊少年ジャンプという
少年誌に長く連載してましたから
特にその傾向が顕著なんだと思うんですが


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のぼりつめていく様を見てワクワクしたり
嫌な敵を主人公がやっつけるのを見て
スカッとした気分になるのを求めているんですよね。

そういうのを見たい。
感じたいと思っているからこそ
読者はお金を出して本を買うわけです。


なんとか蛇王ザッハ−クは
倒したものの、ファランギースが

「数百年後には蘇るかもしれない」と
不穏なことを言うので
完全に倒せてないならダリューンや
アルスラーンが命をかけた意味は何なんだ！？

って思いますし、あれで死んでないんだとしたら
いくらなんでも理不尽すぎると感じます。


アルスラーン戦記（新書版）1-15 計10冊セット【15巻のみ著者サイン本】 [ 田中芳樹 ]　



アルスラーン戦記最終巻は
ヒルメスが辛酸なめて辛そうな描写だったり
味方が次々と殺される描写はたくさんあれど
主人公や味方陣営が上に上り詰めたり

敵をやっつけてスカッとするという
描写が極端に少ないんですよね。

銀河英雄伝説の頃やアルスラーン戦記１部は
上手く見せ場を作ってワクワクさせながら
主人公達がどんどん上を目指し
敵をやっつけていたのに


特に最終巻、不評なのは
まぁ、そういうことなんだろうなぁと
痛感せずにはいられないです。

ただ、実際にあった歴史や戦いの物語って
主要な人物達が必ず死んで終わりますから
田中芳樹先生もリアルな人間の
戦いの歴史をそのまま物語にしたい気持ちとか


違う結末にしたいと
試行錯誤した結果、
ああなったんだろうな･･････。

特に最近はネットで最終回予想してた
サイトとかも複数あっただろうし
そういうのを意識したんだとしたら
まぁ、仕方ないのかなと思ったり･･････。　


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