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2018年04月08日

ストレリチア・レギネ(ゴクラクチョウカ)の魅力と育て方

ストレリチア-1.JPG

1.はじめに
 ストレリチアにはいくつか種類があるが,ここでは和名でゴクラクチョウカと呼ばれているストレリチア・レギネをメインに紹介したい,ゴクラクチョウカの名はニューギニアなどに生息し,大変美しい羽根飾りを持つ極楽鳥に似ていることに由来する,また英名もBird of Paradise Flowerである


2.ストレリチア・レギネの性状
 普通にストレリチアと言った場合,ほとんどがストレリチア・レギネのことであり,レギネがストレリチアの代表格と言えよう,原産地は南アフリカ南端のケープタウンで常緑の多年性植物である,高さは1m程度にしかならないが,たくさんの子株を形成して横に広がり大きな株に成長する

 この花を最初にヨーロッパへ持ち込んだのは,イギリスの植物採集家フランシス・マッソンである,ただ,この花に実際に学名を付けたのは,当時マッソンの上司だったジョセフ・バンクスである,常識的には,マッソンに命名権があるはずだが,上司に手柄を譲ったのだろうか

 この上司のバンクスさん,学名を決める時,当時の国王ジョージ三世のお妃であったシャーロット・オブ・メクレンバーグ=ストレリッツにちなんで,ストレリチアという学名を付けたらしいが,王立植物園の園長だったバンクスさんが,海外植物探索等の予算増をねらってヨイショしたんだろう


3.ストレリチア・レギネの魅力
 くちばしのように突き出た部分は正式には苞(ほう)と呼ばれる,苞の中には5〜6個のつぼみが入っており、オレンジ色と青色の花びらがせり上がるようにして開花していく,咲き進むと後ろへ反り返り、次の花が順に持ち上がってきて,けっこう長い期間花を楽しむことができる

ストレリチア-2.JPG

ストレリチア-3.jpg

 すっきりとした上品な花は切り花としても人気がある,直線的な風情なので,床の間などに生け花で飾ると凛とした雰囲気を醸し出す,栽培上も管理の手間がかからず暑さや寒さにも強く,また光があまり当たらないような場所でも生育可能なので,公園や路傍の植栽などにもよく利用されている

 耐寒性はマイナス5℃くらいまでは大丈夫なので,暖地では地植えが可能である,地植えにすると生育は早く,また花数も多くなる(この点は個体差が大きい),花は9月から翌年の4月ころまで咲き続け長期に観賞できる,花の無い時期でも,濃緑で光沢感のあるスマートな葉が魅力的である


4.ストレリチア・レギネ以外の種類
 ストレリチア・レギネ以外にも一般に園芸店などで販売されてるストレリチアとして,葉が細い棒のようになったストレリチア・ユンケアや,非常に大型で白い花が咲くストレリチア・ニコライなどがある,ついでといっては彼らに失礼だが,以下に簡単に紹介しよう

 ストレリチア・ユンケアは,葉の広がった部分がほとんど無く,軸の部分だけになった種類である,当初はレギネの変種とされていたが,後に南アフリカのプレトリア大学のvan de Venter博士が,レギネとユンケアの間には遺伝的な差があり,また2種の交雑種が存在することを明らかにしている

 ストレリチア・ニコライは,本来は幹が5mとか10mに育つ大型種だが,家庭用にはオーガスタの名前で鉢植えの観葉植物が販売されている,葉がバショウに似ているところから,オオギバショウモドキの和名がついている,花の色は白だが家庭で花を咲かせることは,まず無理である

 またユンケアの葉先に葉がちょっと残ったようなものを,ストレリチア・パービフォリアという呼び名で販売しているナーセリー等もあるが,学術的にはパービフォリアはレギネのシノニム(別名)というのが通説であり,ちょっと混乱もある,この辺の詳細は別記事を参照→(詳細は→こちら)


5.ストレリチアの育て方
 地植えにすると,ほとんど管理の必要は無いくらい楽な植物だが,株が大きくなりすぎて扱いに困ることになりかねない,ストレリチアは太い根を地中深く張るため,大きな株になると掘り上げたり移植したりとかの作業が,スコップなんかじゃ対応できないような状況になる

 広い庭があってそこに地植えしてるような場合はいいんだが,小さな庭だと悲惨なコトになる恐れがある,一般的な家庭の庭で地植えしてる場合,あまり大きくならないように,適宜外側の葉をかぎ取ったりして,生育を抑制をしながら育てた方が無難である

 レギネの鉢植えを室内で楽しんでいる人も多いと思うが,小さな鉢に植えてある場合は,花は期待できない,鉢植えでも花を咲かすには,10号鉢くらいの大きな鉢に植えて,とにかく大株に育てることに専念する,また本来は光を好む植物なので年間を通してよく日に当ててあげることも大事である

 ストレリチアの根は太くて水を蓄える能力が発達しているので,常に乾燥気味に管理するのがコツ,過湿が続くと生育が止まったような状態になる,ちなみにこの太い根はものすごく元気があって,生育が進んで大きくなると,鉢を割ってしまうくらいの力がある,写真は10号鉢が割れた状態

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 また市販のストレリチアは,植え付けられている鉢がトールタイプの縦に長いものが使用されていることが多いが,このような鉢は表面の用土は乾燥してるように見えても,鉢底は水がいっぱいという状況になりやすい,水管理にはことのほか注意が必要である

 鉢増しや植え替えの時は鉢底石を多めに入れるようにする,用土も水切れのいいものを使用する,もともと丈夫な植物なので,あまり細やかな管理をする必要は無い,かえってかわいがりすぎてダメにしてしまう場合が多い,なお,カイガラムシが付くことがあるがマシン油剤を散布すればいい

 肥料に関しては,春と秋に化成肥料をぱらぱら与える程度でよい,植え付け用土は腐葉土等の有機質資材を多く含んだものを使用して,じっくり時間をかけて育てる植物である,特にストレリチア・ユンケアは生育がゆっくりで,肥料を効かせたからといってどんどん大きくなるわけではない

 上述の管理方法は,ストレリチア・レギネを念頭に書いているが,ストレリチア・ユンケアやオーガスタの名前で販売されているストレリチア・ニコライでも基本的な管理は同じである,なお市販の鉢物は輸送上の理由で,鉢が小さく用土も少ないので,購入して新環境に慣れたら鉢増ししてあげよう


6.ストレリチアの育て方の要点
 ストレリチアの管理の要点をまとめると,以下の3つに集約されるだろう,まず1点目「常に乾燥気味に管理すること」,2点目「室内外問わずよくお日様に当ててあげること」,3点目「あまりチマチマいじらずじっくり育てること」,この3点を外さなければ,少々無頓着な管理でもOK


7.おわりに
 今4月で気候もよく,あちこち出かける人も多いと思うが,特段遠くへ出かけなくても幸せになれる方法をお教えしよう,近場の公園などに出かけてストレリチア・レギネを探す,春風に吹かれながら花を眺めれば,あ〜ゴクラク,ゴクラク!,幸せ気分いっぱい,青い鳥はけっこう身近にいるのである


8.関連記事
 ストレリチア・ユンケアの魅力と育て方,(詳細は→こちら)
 ストレリチア・パービフォリア(Strelitzia parvifolia)とは何か?,(詳細は→こちら)



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