2023年05月26日
ココスヤシの種まきしても発芽しない/発芽率が低い
1.はじめに
数年前からココスヤシを種から育てようとしてるのだが,なかなか思うように発芽しなくて困っていた,時期を変えたりして何度も種まきするのだが,とにかく発芽しないのである,2018年から2023年にかけての種まきで,ちょっと気づいたことがあるので,自分の備忘録としてまとめておく
2.ココスヤシの種の入手
何度か書いてるが近所に温泉観光地がある,いくつもホテルが立ち並んでいるのだが,そのホテル街のなかで,一番郊外にあったそこそこ大きなホテルが10年ほど前に営業をやめて,建物撤去後の跡地はオートキャンプ場と多目的広場や運動公園みたいな状態に整備されて,そこそこ賑わっている
そのホテルの跡地に植えられていたココスヤシやワシントンヤシなどはそのまま残されていて,芝生なども含めてそれなりに管理されている,このココスヤシが毎年8月くらいになると冒頭に掲載した写真のようにたわわに種を付ける,これを管理事務所の許可をもらって採取して種まきしていた
3.ココスヤシはなかなか発芽しない
上の写真の左側が2018年の8月に種まきしたときの状態,その3年後の2021年の5月の状態が右の写真である,種は150粒くらいだった思うが,3年して発芽したのはたったの2本だった,ほかにも綺麗に果肉を落としたり,温度処理したりしてから種まきしたりしたが,いずれも効果は無かった
これに懲りずに2021年の8月にも種まきを行った,その状況が上の左の写真,その2年後の2023年5月の状況が右の写真である,この時にまいた種は約120粒だったのだが,2023年5月時点で17本が発芽していた,発芽率で言えば約14%ということになり,前回より多少マシな結果になった
4.ココスヤシの発芽率を高める方法は?
ココスヤシを種まきしてもなかなか発芽しないので,海外のいろんなナーセリーの情報なんかも参考にして,素人のできる範囲で温度処理や薬剤処理を試したり,鹿児島大学の先生が,いろんなヤシの発芽の研究をした論文なども参考にしたりしたのだが,いずれもこれといった効果は無かった
ヤシの種類にもよるのだろうが,アレカヤシのように比較的小型で生育年数も短期間で商品化できるようなヤシ類は別として,ココスヤシを含めワシントンヤシやフェニックスなどの大型の景観装飾用のヤシは,商品化できるまでの年数がとても長いため,営利的な研究等は少ないのかもしれない
5.ココスヤシの発芽する種と発芽しない種
ということで先に写真付きで記載したように,ココスヤシの種は,非常に発芽しにくい種と,まあまあそこそこ発芽してくれる種の2種類が有るように思われる,これは私の勝手な思いつきなので正しいかどうかは責任はもてないのだが,なにか種そのものに違いがあるとしか思えないのである
これまで何度も種まきしてほとんど発芽しなかったココスヤシの種は,樹があまり大きくなくて種に届きやすい樹高が低い樹から採取していたのだが,この樹の種には問題があるかもと判断して,別な樹の種を採って種まきしたのが,2021年〜2023年の発芽率14%の結果である
6.おわりに
ということで結論である,ココスヤシの種は発芽しにくいものと,そこそこ発芽してくれる種の2種類があるようである(これは私の勝手な推測),発芽しにくい種は3年経ってもほとんど芽が出て来ることは無く,違う樹の多少マシな種なら,まあまあの発芽率が期待できるということである
上の写真は,左が発芽がよろしくなかったココスヤシの樹,右がそこそこの発芽がみられたココスヤシの樹である,写真が小さくてわかりにくいが,この状態で芽が出やすいココスヤシと出にくいココスヤシを見分ける方法があるのだが,それは私の勝手な思い込みかもしれないので詳細は割愛する
7.追加情報
◆ココスヤシの種まきしても発芽しない/発芽率が低い(追加情報)(詳細は→こちら)
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