3月26日正式に北海道日本ハムファイターズ新球場構想の
内定地が「北広島」に決まりました。
その予定地「きたひろしま総合運動公園」と
その周辺の現状は？
日ハム新球場建設内定地は「北海道北広島市」
弊ブログでも何度か取り上げさせていただいてきた
北海道日本ハムファイターズ新球場構想。
去る3月26日にその建設構想予定地の内定が
正式に発表され、
最終的に札幌市南区の真駒内とともに選考された結果、
その地は「北広島」となりました。
①北海道日本ハムファイターズの親会社である
日本ハム株式会社からのIRニュースリリース
当社は、本日平成30年３月26日開催の②球団からのリリース
臨時取締役会において、
新球場建設構想における候補地を
北海道北広島市の
「きたひろしま総合運動公園」とし、
新球場の基本設計及び
事業としての実現可能性の検証等、
建設に向けた具体的な取組みを進めることを
決議いたしました。
新球場建設構想における候補地の決定
及び準備会社（連結子会社）の設立に関するお知らせ
日本ハム株式会社 IRニュース
https://www.nipponham.co.jp/ir/library/financial/pdf/2018/20180326.pdf
2018/03/26(月)ニュースリリース③内定地のお膝元、北広島市役所webページでも
株式会社北海道日本ハムファイターズ
新球場建設構想における候補地の決定
および準備会社の設立に関するお知らせ
http://www.fighters.co.jp/news/detail/00000881.html
上野市長の内定決定後会見内容がアップされています。
北海道日本ハムファイターズ・ボールパークの今回内定地となった北海道北広島市は
候補地として内定をいただきました
北広島市役所
http://www.city.kitahiroshima.hokkaido.jp/hotnews/detail/00129234.html
地域的には石狩地方南部なんですが、
（札幌市は中部）
個人的にも同じ石狩南部の住民なことから
正直な感想は率直に「歓迎」したいです。
北広島になった場合、札幌市内の候補地と比べ、
特に交通アクセスの面で課題を抱える・・・、
こちらの地元ローカルニュースなどの報道面でも
内定発表があった3月26日以降、
一転してこの交通アクセスに課題・・・の面を
クローズアップして報道するようになり、
さらにネット上でも札幌市外（北広島）に決まったら
球場には足を運ばない・・・といった声も多いです。
個人的にもこの交通アクセスの部分は
大きな興味があり、さらに仕事で北広島を訪れる機会も
多いのでその部分も含め現状をお伝えできたらと
思います。
日ハム新球場建設内定地「北海道北広島市」は
ここにある
ここにある
北海道開拓に際し広島県の方々が
入植されたご縁からこの地名となった
北海道北広島市は道央、石狩管内の南部に位置し、
札幌から直線距離で南東に約２０㎞
新千歳空港からは直線距離で北に約２４㎞
にある人口約６００００人の市です。
札幌と新千歳空港の間をJRの快速エアポート号で
異動された方の中には途中に停まる駅で
「きたひろしま」というアナウンスに覚えがある方も
いらっしゃるかもしれませんが、
JRでの札幌と新千歳空港とのほぼ中間に位置しています。
ちなみに札幌駅からは快速で２駅目約１６分、
普通で６駅目約２２～２７分、
新千歳空港駅からは快速で４駅目約２０分の
所要時間になっています。
北広島を通る快速普通列車車内は下記の画像のように
2タイプとなっています。
★クロスシートタイプ
★ロングシートタイプ
より多くの乗客を運ぶのなら
札幌の地下鉄のようなロングシートタイプですね。
市内を通過する高速道路は道央道で、
北広島ICの他、輪厚（わっつ）スマートICがありますが、
JRが市域の東側を通過するのに対し、
高速道路は西側を通過します。
今回の日ハム新球場構想内定地は市域の東側で
高速道路の２つのICからは通常で約１５～２０分ほど
一般道をたどることになります。
日ハム新球場建設内定地「きたひろしま総合運動公園」
と道路交通
と道路交通
きたひろしま総合運動公園は現状では、
JR北広島駅が最寄り駅となり
概ね北北東方向におよそ2㎞距離があります。
きたひろしま総合運動公園という名称になってますが、
実際に整備されているのは総合体育館のエリアのみで
今回新球場を建設するであろうエリアは、
民間の事業所が若干ある他はすべて原野（森林）のまま
手つかず状態になっています。
公園周辺地図
公園周辺航空写真
なお、敷地に隣接しそれぞれ南東と北西側には
学校施設があります。
敷地の北側（東側）はJR千歳線が沿っていて、
新駅設置云々というのも道を挟んですぐそこに
JRが走っているからですね。
新球場内定地のすぐ横を走る快速エアポート号
新球場イメージが発表されていますが、
この場所付近は子育て支援施設や住宅などを
建設する予定地を背にした画像ですが、
すぐそこをJRが走っている様子がわかるかと思います。
さらにJRを挟んで自転車歩行者専用道である
エルフィンロードが沿っています。
このエルフィンロードは実は立派な道道で、
正式名称は「札幌恵庭自転車道線」。
道道1080号線を渡るエルフィンロードとJR千歳線
（新球場内定地方向）
道道1080号線を渡るエルフィンロードとJR千歳線
（市役所・北広島駅方向）
エルフィンロードを南に行けば一部中断区間は
あるものの恵庭市内まで、
また、北東へと進むと愛称は変われど札幌市白石区の
東札幌（コンベンションセンター）まで行くことができます。
個人的に何回かに分けましたが、
札幌側の終点まで歩いたことがありますが、
北広島市内から札幌市内に入る頃までは森林の中、
その先は市街地や住宅地の中を進む感じで、
多くの方々がウォーキングやジョギング、
サイクリングを楽しまれています。
また、沿線にはトイレや休憩用のベンチなども
完備されています。
おそらくですが、
新球場の交通アクセスを語る上で、
このエルフィンロードは重要な位置に
なるんではないかなと思っています。
新球場内定地には市内の一般道をたどる経路もあり、
駅西口から「北進通り」を北へ向かうこともでき、
想像では敷地の南側（新駅の反対側）が
出入口になるんでしょうか？
過日の説明会でこの北進通りの延伸改良も
あったようですが、
現在の北進通りは途中（道道1080号栗山北広島線）
交差点までは片側2車線ですが、
その先（敷地南側）は片側1車線となり
敷地通過後森の途中で道路は終わりますが、
その森の先にある市道大曲椴山線まで
延伸する構想があるようです。
これを右折すると大曲地区（道道1080号）経由で
国道36号や道央道北広島IC、札幌南ICへと繋がります。
また、左折すると国道274号線へと繋がります。
日ハム新球場建設内定地「きたひろしま総合運動公園」
とJR北広島駅との徒歩
とJR北広島駅との徒歩
JR北広島駅と新球場内定地間の地形は、
平坦というわけでは無く、
間に谷がある感じになっています。
この谷に当たる部分に道道1080号線が通っています。
国土地理院の地形図で見るとこんな感じ。
そんな地形なので、
JR北広島駅～新球場内定地間は基本的に行きも帰りも
「下がって上る」感じです。
地図計測で新球場内定地の球場予定地まで
実際のルートに当てはめてみるとこんな感じです。
★北進通り経由 徒歩約２㎞２０分強
行き帰りとも下って上る
但し、エルフィンロード経由の場合は、
JR千歳線とともに「谷」の部分は
「橋」が掛かっていますので、
北進通り経路とは変わります。
★エルフィンロード経由 徒歩約２．２㎞２５分前後
行きは上り 帰りは下り
勾配自体はそれほどの勾配ではないことから
実際に新球場まで徒歩なら
このエルフィンロードの活用になるんだと思います。
これが前に書いたエルフィンロードを重要視する
理由です。
なお、現状では新球場内定地付近で
JRを跨ぎ（渡り）直接新球場内定地へと向かう通路はなく、
手前からもしくは少し行き過ぎてから一般道に進みます。
実際に歩いたことがあるんですが、
よく報道される「２ｋｍ徒歩２０分」という数字ですが、
新球場内定地の球場予定地までの場合で考えると
行きに関しては行程の半分強は上りの行程でもあり
実際の所要時間は徒歩約２．２㎞２５分前後が
妥当で個人的に歩いた時もこの数字でした。
なので、
「歩いても楽しい」仕掛けがあったらと思います。
例えばですが、
野球にはいろんな寸法がありますね。
グラウンドの外野までの距離や
ピッチャーマウンド～ホームベース間の１８．４４ｍなど。
例えば歩道上などに野球に纏わる距離表示などをして
体感してもらうとか・・・。
こんなイメージです・・・。
野球のグラウンドにはプロや大人用の他
小学生や中学生用もありますので、
いろんな野球に纏わる寸法を見せたら楽しそうです。
【重要】建設は確定ではない
これまでの報道を見ると「北広島」に新球場ができる！
のは「確実」な印象を受けてしまうんですが、
今回はあくまでも「内定」にすぎません。
ここで親会社である日本ハム株式会社の
新球場I候補地の決定に関するIRニュースを
じっくり見ていくと書面内に下記の引用のとおり
記述があります。
なお、現時点において、新球場実現可能性の検証等→
新球場建設そのものについて
決定した事実はありません。
新球場建設構想における候補地の決定
及び準備会社（連結子会社）の
設立に関するお知らせ
日本ハム株式会社 IRニュース
（2018年3月26日）
より抜粋
https://www.nipponham.co.jp/ir/library/financial/pdf/2018/20180326.pdf
「建設に向けた具体的な取組みを進める」ことを
決定したに過ぎませんのでこれからの事の流れを
引き続き見守りたいと思います。
ご覧いただきありがとうございました。
