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2018年10月15日

田舎の村の求人【集落・田舎の怖い話】





この間就活で山間の村に行ってきたんだが
そこは基地〇村だったんだ。

まず、なぜわざわざそんな田舎に行ったかというと
条件の割に応募者が0で余裕そうだったから。

事務 高卒の条件なんだが 
給与25万 土日祝日休み 賞与6か月分 寮費光熱費無料 
かなり良い条件だと思った俺は電車に乗って面接に行った。


朝一で出発し半日後、その村についた。

電車で3時間、
そのあとバスを2時間待ってバスでさらに1時間の距離
携帯の電波が3Gすら途切れ途切れの受信だった

正直不便だなぁと思いつつ
面接の時間までまだ2時間あったので村を徘徊することにした。







歩いているだけで村人が声をかけてくるんだ。

最初は気さくな人が多いんだなぁと微笑ましかった。

しかしすぐにそれが間違いということに気が付く。

何人かの村人が後をつけてきているんだ。

振り向くと数人が白々しく立ち話や草むしりをしている。


しばらく村を歩いていると個人商店があったから、
そこにに入ってやり過ごそうとしていたら 
ババアが店に入ってきた。

店主が 来てるよ と囁いていたので怖くなって店から飛び出した。

そのあと高校生くらいの男数人が
チャリで捜索しているのを見かけ身震いした。

いたか?あっちで見たってよ! 
と大声で会話をしている。

高確率で自分を探しているんだろう。


なぜか今日自分がそこの村に行くことが
村中に知れ渡っているみたいだった。

俺は怖くなって、
少し時間は早いけど面接の場所に行くことにした。


施設についた俺は、
受付の人にあいさつを済ませ
少し早くついてしまったことを告げた。

すると、予定を早めて面接してくれることになった。

融通が利いていいなぁなどと
のんきに考えていたがこの後もひどかった。

村がおかしけりゃこの施設も相当おかしかった。

面接の内容はこんな感じ。

志望動機や同じ業種の中からどうしてうちを選んだのか?

この村のことは聞いたことがあるのか?

永住するのか?

最初はある程度まともな事を質問してきたから
用意しておいた回答を述べた。

すると、受けが良かったのか
採用を前提にした話に切り替わった。

ここからが本当にひどい。


まず、

村のジジババの介護を村人と協力してやること

両親も村に引っ越させること

財産はどれくらいあるのか?

彼女はいるのか?
いるなら別れろ(当然いませんがw)

都会の友達とは縁を切れ

村人で共有できるものは進んで差し出せ

親戚や知り合いに医者はいるか?

などなど


一番ドン引きしたのが 

○○さんって家の娘がいるからそいつと結婚しろ、
後で会せてやる子供はたくさん作れ。

みんなで面倒見るから安心しろ

っての

もう頭おかしいとしか言いようがない。


ちなみに娘さんの写真を見せられたんだが
イモトの眉毛を細くしたような女だった。

もちろんノーセンキュー

女のことは適当に保留して
とりあえず良い顔だけして面接を終えた。

帰りに襲撃されたら困るからな。

バスを待っているときに
ババアとかが話しかけてきたんだが、
もう面接の話を知っていて寒気がした。

村の話を色々してくれて根はいい人なんだろうが
その時は恐怖でしかなかった。


家に帰ったのが11時過ぎ。

疲れて昼過ぎまで寝てから辞退の電話を掛けたんだ。

やっぱりというか、断ったら発狂してね


こんないい村は他にない!

都会だからって馬鹿にしているのか!

結婚するって話の娘に失礼だ!

村に来てみんなに謝罪しろ!

安心して外を歩けると思うな!

など一方的にののしられた。

他に仕事決まったのでって断り方がまずかったのかな?




7人の神様【不思議な話】





結婚してすぐ夫の転勤で北海道へ引っ越した。

知り合いもなく、気持ちが沈んだ状態でいたある日、
なんとなく友達の言ってた話を思い出して反芻しながら
道を歩いてた。

その話とは、

「この世の中には神様が7人いて、
人間のふりして普通に生活してるんだって」

っていうヘンな話。

ホントにいるのかな〜、

いるわけないよな〜

などと思いつつ歩いていると、

前方から小学校低学年くらいの
女の子が歩いてきて、いきなり

「ただいま〜」

って大きな声で挨拶してきた。

もちろん
全然知らない子なのだけど、
あまりに元気に挨拶されたし、

誰かに明るく声をかけられるのも
久しぶりだったから、

「おかえりなさい」

って返事をした。

そしたら、その子がニコニコ笑いながら
じっと顔を見つめてきたので、

「何?」

って言ったら、

「私、そうだよ!」

って言ってきた。

「何が?」

って聞き返したら、

「私、そうなの。じゃあね〜!」

って走っていってしまった。

何のことだろうと思ってしばらく考えた後、

ハッとした。

もしかしてあの子神様だったのかな〜

今度会ったら聞いてみよう!

と本気で思った。

ホントに神様だったのか、
何だったのか分からないけど、

ここの生活も
まんざらでもないなって
思いはじめるきっかけになった。

4年後にまた転勤で東京に引っ越す頃には、
住んでた街のことが名残惜しく感じるほどに
なっていたけど、
あの子にはそれ以来一度も会えなかった。




ユキオ【怖い話】





小学校のころ、俺のクラスにユキオ
(どんな漢字かは忘れた)っていう奴が転校してきた。

小柄でハーフっぽい顔で、
どことなくオドオドした感じの奴だった。

ユキオには両親がいなくて、
爺ちゃん婆ちゃんと一緒に暮らしていた。

その辺の事情を、
先生は教えてくれなかったが、
ユキオ本人から聞いた。

俺たちは、最初のうち、ユキオをイジメた。

と言っても、金脅し取ったりとかじゃなくて、
すれ違いざま背中にエルボーしたり、


筆箱をカッターで切ったり、
集会の時にオナラをしたと騒ぎ立ててみたり、
まぁ他愛もないものだったと思う。


それでも、本人には辛かったかもしれんけど。
だけど、ユキオは普段オドオドしてるくせに、
そんな時は妙に根性を見せて、
泣いたりムキになったりすることが無かった。

先生に告げ口もしなかった。

だから、あまり面白くなくて、
そのうち俺らもイジメたりしなくなった。

ただ、ユキオは良く学校を休んだ。

月にどれくらい休んだのかは忘れたけど、
しょっちゅう休んでたっていう印象は残ってる。

その頃、うちの学校では、
給食のパンを休んだ奴のところへ、
同じクラスで近所の奴が
届けるっていうルールがあった。

ユキオの家にパンを届けるのは俺の役目だった。

家はけっこう離れていたけど、
同級では一番近かったし、
良く通る帰り道の途中だったし。

ユキオの家は木造の文化住宅で、
いかにも爺ちゃん婆ちゃんが
住んでそうな家だった。

中に入ったことは無かった。

何となく暗い感じで、
俺的に嫌な雰囲気の家だった。

パンを届ける時は、
いつも婆ちゃんにパンを渡して
そそくさと帰った。

ある日、

またユキオが休んだので、
俺はパンを届けに行った。

玄関で呼ぶと、珍しくユキオ本人が出てきた。

風邪でもひいているのか、顔色が悪い。

ユキオは俺に、家の中に入るように誘った。


「××××があるから、やろうよ。」

とか言って。

そのオモチャは俺の欲しかったヤツだったんで、
嫌な感じを振り払って、家の中に入った。

ユキオの部屋に入って、ちょっと驚いた。

そこら中にシールやステッカーが
ベタベタと貼ってあって、
その中には神社のお札
みたいなのも混ざっていた。

俺らが入ってきた襖にも
隙間がないくらい貼ってある。


「・・・なんだ、これ。」

「おじいちゃんとおばあちゃんが
お札を貼るんだけど、
それだけだと何となく怖いから
シールも貼るんだ。」

ユキオが自分で書いたような
お札もあった。

「お札破ったらいいじゃん。」

「そんなことしたら、
おじいちゃんに怒られるし・・・」

ユキオは口籠もってしまった。

その日は、ユキオの部屋で
1時間ぐらい遊んで帰った。


次の日も、ユキオは学校を休んだ。

先生が俺にユキオの様子を聞いてきた。

なんか調子悪そうだった、と言うと

「そうか・・・
休むっていう電話も
掛かってこないから、
どんな様子なのかと思ってな。」

「電話したら?」

「いや、したんだけど
誰も出ないんだ。
おじいさんかおばあさんは、
居たか?」

「昨日は見なかった。」

「うーん、休むんだったら
電話してくれって、
ユキオにでもいいから言っといてくれ。」

その日もユキオの部屋で遊んだ。

ユキオはオモチャを沢山持っていた。

少しうらやましくなって聞くと、
お父さんとお母さんが買ってくれた、
と答えた。

「お前のお父さんとお母さんって
 ドコにいるんだよ?」

「死んだ。」

ユキオはあっさりとそう言った。

「なんで?」

「交通事故。」

オモチャをいじりながら
俯いて答えるユキオを見て、
さすがに、これ以上は悪い気がして、
話を変えた。

「明日は学校行く?」

「わかんない。」

「お前、大丈夫かよ。」

「・・・・・」

「休む時は電話しろって先生言ってたぞ。」

「・・・ゴメン。」

「俺に言ってもしょーがないよ。
 おじいちゃんとおばあちゃんは?」

「奥の部屋にいるよ。」

「じゃあ、そう言っとけよな。」

「・・・眠れないんだ。」

「はぁ?」

「お父さんとお母さんが夢に出てきて、
 僕のことを呼ぶんだ。」

「・・・・」

「ユキオ、ユキオって
 僕のことを何度も呼ぶんだ。
 それが怖くて、だから眠れないんだ。」

「・・・・」

「昨日は、腕をつかまれた、
 僕を連れて行くつもりなんだ。」

俺はだんだん怖くなってきて、
もう帰る、と言うと、
ユキオはやけにしつこく引き留めた。

「お前が怖いのはわかるけど、
 俺がここに泊まるわけにいかねーだろ?」

「なんで?」

「俺ん家はお母さんが心配するから・・」

そこまで言って、

「ヤバ!」

って思った。

ユキオは俯いて
何も言わなくなってしまった。

俺は、居たたまれなくなって、
ユキオの家を半ば飛び出すように
出ていった。

次の日もユキオは学校を休んだ。

先生は、一緒に行くと言って、
帰りに俺を車に乗せてユキオの家に向かった。

先生が玄関で呼んでも、何の返事もなかった。

玄関を開けると先生が顔をしかめた。

靴を脱いで家に上がった。

台所やユキオの部屋には誰もいなかった。

ユキオの部屋を出ると右手に部屋があった。

ユキオが昨日言っていた
奥の部屋というのはそこなんだろう、
と俺は思った。

先生がそこの襖を開けた。

そのとたん、
先生は立ちすくんで、
すぐに襖を閉めた。


その一瞬の間に、
先生の体ごしに部屋の中が見えた。

ユキオの血塗れの顔が見えた。

それから、
先生が警察を呼んだんだと思う。

その日の、

そこから先のことは
ほとんど憶えていないけれど、
警察は来ていた。

次の日、

先生がユキオと爺ちゃんと婆ちゃんが
死んだことをクラスの皆に伝えた。

けれど血塗れだったとは言わなかった。

ただ、死んだと言った。

あとで、俺は先生にユキオの夢の話をした。

先生はしばらく黙って聞いていた。

そして、誰にも言うな、と言って、
俺にユキオの両親のことを教えてくれた。

ユキオの親の死因は自殺だった。

一家心中を図っていた。

ユキオはその時、運良く生き延びて、
爺ちゃん婆ちゃんのところへ引き取られた。

俺はそれを聞いても、そんなに驚かなかった。

なんとなく、そんな気がしていた。

何日かして、俺は警察に呼ばれて、
ユキオの家へ行った時のことを話した。

ユキオの夢のことも話した。

警官は、俺に、その話がウソでないかを
しつこく聞いた。


俺はウソじゃないと何度も言った。

「本当に、君はあの家で、
 ユキオ君からその話を聞いたのかい?」

「うん。」

一緒に来ていた先生が困った顔をしていた。

警官が先生に向かって、
ヒョイヒョイと手を振った。

それが合図だったのか、
先生はしばらく考えてから俺に言った。

「あのなぁ、俺とお前が
 ユキオの家に行っただろ。あの時・・・」

先生は言いにくそうだった。

俺は嫌な予感がした。

「・・・あの時、ユキオ達は、間違いなく、

 死んで3日は経っていたんだ。」







posted by kowaihanashi6515 at 20:53 | TrackBack(0) | 洒落怖
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