2024年04月21日
【短編怪談】道中線路【洒落怖】
この間の夜、
田舎の方に自転車で行って来たんだが、
道中、線路があってそこで信号待ちになった。
しばらく経っても電車が来なくて、
左右を確認しねてみたら青いライトが
2本左右に建ってるのに気づいた。
自分は、左側の青いライトの方で立ってたんだけど、
右側の青いライトの下にチェックのシャツを着た男性が居た。
男性は青いライトを下から見上げて
何かブツブツ独り言を呟いてた。
俺は早く線路を渡りたくて
イライラしながら何度も左右を確認してたんだけど、
3回目くらいの確認の時に、
右のライトの下に居た男性が居なくなってた。
おかしいなと思いながら、
気にせず電車を待ってると、
やっと右側から電車が走ってきた。
電車がもう少しで前を通過するので、
前を向いてやっと線路を渡れるって思った時、
右側のライトの下に居た男性が
俺のすぐ左側に立って居るのが傍目に見えた。
そして、男性は俺を見ながら
カンカンカンカンカンカンカンカンカン・・・・
と、呟き電車が通り過ぎた瞬間すべてが消えた。
俺は一目散に線路を渡り、
渡り切ったあと後ろを見たが誰も居なかった。
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