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2019年01月30日

同窓会の案内【怖い話】





僕が今年の夏に経験した話です。


今年の夏、田舎に帰るかどしようか迷っていた頃、
ヨッシーから電話がありました。


『何年も戻ってないけど、どうしてるんだ?
 今年の同窓会には参加しないのか?


 今年は盛大にやるから、先生たちも同級生も、
 ほとんどみんな出てくるんだ。

 幹事のミエも、お前に連絡がつかないとぼやいていたぞ。

 電話してやってくれ』


そんな内容だった。



ミエの電話番号を聞いて、彼女に連絡して、
今年の同窓会に出席することにした。





同窓会に出席すると、同級生や先生達の懐かしい顔があった。


25年目ぶりなので、
ほとんど顔と名前が一致しなくてみんなに怒られたり、
あきれられたり、


「相変わらず失礼なやつだなぁ」

と、仲の良かった先生にも笑われた。


しかし、その中にヨッシーはいなかった。





幹事にそのことを聞くと、

「ヨッシーって誰?」

と聞き返された。



確かにそのあだ名と顔は思いされるのだが、
名前は苗字も下の名前も思い出せなかった。

他の誰に聞いてもわからなかった。


そして、僕に電話をかけた人間は誰もいなかった。


幹事のミエもそういえば、


「他のみんなにはハガキで出席の確認を取っていたので、
 自宅の電話番号しか教えていないのに、

 あなただけ携帯に直接かけてきたのはビックリした」


と言っていた。



その場の空気が悪くなりそうだったので、
それ以上話を広げなかったが、誰も嘘を言っている感じではなかった。





2次会でまたそのことが話題になった。


誰もヨッシーを思い出せなかったし、後輩や両親、
兄貴にまで電話をかけてみたけど、誰も知らなかった。


僕に同窓会を教えてくれた友人は誰もいなかった。


ただ、母親がヨッシーらしき友人を覚えていた。


前に一度、汚れた古本を「誕生日のプレゼントだ」と言って
持って帰ってきたことがあった。



あんまり熱心に読んでいるので、捨てろとは言い出せなかったが、

プレゼントにゴミ箱から拾ってきたようなものを渡すとは、
へんな友達だなぁと思ったので良く覚えている、

との話だった。





タニグチが

「リダイヤルか何か残ってないか?」

と聞いてきた。



携帯の着信は10件保存されるので、
あまり使っていない僕の携帯には、
彼の電話番号が残っていても可笑しくはない。


調べてみると、確かにそれらしい番号があった。


リダイヤルを押すと突然、
扉の向こうで携帯の着信音らしきものが鳴り出した。


すぐに友人の何人かが扉を開けたが誰もいなかった。


その瞬間、僕の携帯の電池が切れてしまった。
(それ以来壊れてしまった)


みんな怖くなって、2次会は早々に切り上げることになった。





そして先日、ヨッシーからのメールが届いた。


『そのうち、そっちに遊びに行くから、その時は泊めてくれよな。』

と書かれてあった。


返事はまだ書いていない。





posted by kowaihanashi6515 at 01:48 | TrackBack(0) | 洒落怖

霊媒師 【呪い・怖い話】





これは母から聞いた話です。



親戚に体格の良い叔父さんがいた。(母からは義理の兄)

特にスポーツをやっていた訳ではないが、
子供の頃から農作業を手伝っていた所為か腕っ節は強かった。



その叔父さんが結婚したばかりの頃。


夜中の12時頃になると、

訳の判らない事を口走ったり、自分で自分の首をしめたり、
いきなり高いところへ駆け上り跳び下りようとしたり、

奇行が目立つようになっていた。


しかも不思議なことに、30分ほど経つとピタリとおさまり、
その間にやっていた事は全然覚えていなかった。



そのようなことが1〜2週間続き、
周りで取り押さえる方が疲れ始めた。


また、此のまま放って置くと
本当に自殺するのではないかと心配し、
いろいろな所へあったっていると、


或る親戚の一人が

「良いお祓い屋さんがいる」と、

とあるおばちゃんを連れてきた。



おばちゃんは、
特にこれと云って変わった感じは受けなかったが、

叔父さんを見るなり、

「あんた、呪われているよ。心当たりはないですか?」

と聞いてきた。


叔父さんには心当たりが一つだけあった。

最近結婚した奥さんが以前はやくざの女だった。


(相手は本当のやくざではないし、
情婦と言うほどの付き合いでもなかったらしいが)


それを相手のやくざから強引に別れさせ
(無論、今の奥さんに頼まれて)、
それが切っ掛けのような形で結婚したのだ。



呪いをかけられる相手として浮かんだのは
その男しかないと思ったので、そのおばさんにそう答えた。


するとおばさんは、


「そんな男に大きな力はないと思うから、
きっとお金で雇っているのね。

 まあ、任せときなさい。今晩お払いしときますから。


 一週間ほどしてからまたきますから、
本当に払えていたらその間なにもないはずですから。

 お金はその時に準備して置いてくださいね」


そう言って、
1〜2時間ほど不思議なお祈りをして帰っていった。



その夜からピタリと奇行は無くなり、
家族みんなグッスリ眠れるようになった。




やがて一週間が経ち、そのおばちゃんにお金を払い
(母の話だと、普通の人の月給程度)お礼をした。



母は好奇心が強いので、
そのおばちゃんと世間話をしながらいろいろ聞いてみた。

そして、一番気になっていたことを聞いた。



「相手の人が、呪いをかけ直すと言う事はないんですか?」


「ええ、一週間も経っていれば大丈夫です。

 私のは、呪いを払ったんじゃなく、返したんですから。

 相手は、私と同じような商売の人。


 まあ、私もこんな商売していれば、
畳の上では死ねないと思ってますから」


そう云っておばちゃんはにっこり笑った。


母は「人の笑顔がこんなに怖かったのは初めてだった」

と言っていた。




posted by kowaihanashi6515 at 01:43 | TrackBack(0) | 洒落怖

解体屋でのバイト【謎・不可解な体験】






解体屋でバイトしてたんだけど、

家屋解体してるといろんな変わった家や変わったもんが出てくる。


山の方の古民家や古民家はアツい。


押入れの中に骨がギュウギュウに入ってたり、

漆喰っていうか塗り物の壁の中に、長い髪の毛が入ってたり、

家の真ん中に入口のない部屋があって、そこに小さい鳥居が立ってたり。


結局は何でもかんでも壊してダンプに乗せて捨てちゃうんだけどな。


余りにも気味の悪いもんや縁起モンは酒と塩かけて...まあ結局は捨てるw



そんな中でもある日、

某渓谷のとある古くからの豪邸を壊す仕事を持ちかけられた。

そして俺は社長と一緒に運転手として下見に行ったんだわ。



家の中の残置物とかの確認は、見積もりする社長とその息子が見るから、

俺は車外でタバコ吸ってジャンプ読んでた。



すると田舎に珍しい高級車が停まってるせいか、

多分近所の婆さんが何しに来たのって俺に話しかけて来た。



俺たちは解体屋でこの家を壊す下見に来たんだよって答えると、

婆さんが


「ああ、この石の家を壊すんだねえ」


って言った。



見た目普通の木造のでかい古民家だし、なんで石の家なん?

医師の家?お医者さんが住んでたの?って聞いたら、

婆さんは


「いや、石があるんだよ」


って言った。


俺は、なにそれ?壊すと祟られたりしちゃうの?

って冗談で聞いたら、婆さんは


「知らないよ、ただ単に不思議な石があるみたいだよ」


って笑って答えてくれた。



興味の出た俺は、その家に入って社長たちを探すことにした。

門から入ると、母屋と荒れてはいるが広い庭。

そしてその庭の片隅には蔵がみっつ並んでた。

ちょうどそこに社長の息子の姿があったから、俺は蔵の方に歩いて行った。


社長と息子がいたのは、三つの蔵のうち真ん中の蔵。

社長はその中にいたんだけど、その蔵の中が変わってた。


その真ん中の蔵だけ正方形で、その中央に土俵みたいに円の形で、

白い石が埋め込まれてて、そのまた円の中央に、

1m真っ角くらいの黒い石の板と、

直径1mくらいの白い石の板が向かい合うように立ってて、

社長はそれをずっと眺めてた。


俺はモノリスみてーだな、気色ワリイとしか思わなかった。



その日はその家を調査して帰ったが、

数日後すぐにその家の解体を請ける事が決まった。


解体初日の朝、会社に集まると珍しく社長が出てきて俺たちに言った。


「蔵にある石の板は絶対に傷つけずに持って帰って来い」と。


で、俺たちは現場であるその家に向かった。


木造の家屋なんて壊すの簡単なんだよ、

広い道と土地さえあれば重機で一気にやっつけちゃうんだけど、

朝の社長の一言があったから、

真ん中の蔵には手をつけず他のとこからバンバンぶっ壊していった。



で、数日たって真ん中の蔵ぶっ壊すかとみんなで中に入ったら、

いきなりリーダーのコウさん(超マッチョな中国人)が

蔵の外へ飛び出して吐き始めたんで、

俺たちがどうしたんすか?って聞くと、


「あの蔵ヤバイよ、気持ちわるいよ」


って言い出した。


俺たちは平気だし、やらなきゃ終わらねえから仕事続けようとしたら、

コウさんは


「ヤバイから帰る」


って、勝手にダンプの一台に乗って帰ってしまった。


しょうがねえから俺たちだけで壊して、

例の石は養生してダンプに積んで持ち帰った。


会社に戻るといきなり社長に俺たちは怒られた。


コウさんが激怒して会社辞めるって飛び出した、


「お前たち何したんだ!」


って怒られたけど、俺たちに分かるわけがない。



だから社長に、あの石のある蔵を壊そうとしたらコウさんは怒り出して、

いきなり帰ったんでわかりませんて言ったら、

社長は俺たちを突き飛ばすようにダンプに積んだ石の所に行って、


「早くこれを運ばんか!」


って怒鳴り始めた。


本当に訳がわからなかったけれど、

社長の言うとおりに応接間にその石を社員総出で運んだ。


そして社長は、それを応接間のソファーの上に置かせた。



それ以来社長は、

その石にお茶を出したり話しかけたりするようになった。


俺たちと社長の息子は気持ち悪いと思ってたけれど、何も言わなかった。



1週間くらいしたら、社長が突然


「息子に跡を継がせる」


って言いだした。


息子にしても本当に突然だったみたいで、会社はしばらくバタバタした。


しばらくろくに仕事できねえだろうなと思って、

俺はバイトをしばらく休むことにして、沖縄に2週間旅行しに行った。


帰ってくると会社はすっかり新体制で動いてた。


息子に社長は?って聞いたら、石と一緒に遠くの実家に行っちゃって、

連絡しても満足に帰ってこないって言ってた。



あの石、やばいもんなのかな?って息子に聞いたら、

息子もそう思ったらしくて、あの民家の近所の人に聞いたみたいだ。



それによると、

「過去2人あの蔵で死んでるということを聞かされた」と。


一人はその家のご主人、

もう一人は全く知らないその街の人間ですらないオッサン。


二人共事件性はなかったみたいだけどって話だった。


それから数ヶ月して俺もそこをやめちゃったから、

その後前社長がどうなったかは知らない。


ただあれから10年以上たったけど、会社はまだ続いてる。


というか息子がうまくやったのか、

新しいビルを建てるくらい儲かってるみたいだ。


やっぱりあの石ってなにかヤバイ、

もしくは不思議なもんだったのか?なんてふと思ったりする。









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