合衆国精密射撃部

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サイトはポストとピープの組み合わせですが、ハンドガンの太いフロントサイトに慣れた私にはちょっと細すぎて、遠距離になると左右方向の誤差が出てきそうです。それと、私は175センチ75キロの平均的な体格ですが、16インチの銃身をストック内に収納しなければいけないため、Length of Pull(LOP＝引き金からバットストックに後端までの距離)が私にはすこし長すぎて若干構えにくいです。それと、銃身の先端部分がグリップ内に収納されるのでどうしても太くせざるを得なかったようで、私の平均的な大きさの手には、このグリップは明らかに大きすぎます。本当にぎりぎりの精度を求めて射撃をすれば、こうした細かいところも気になります。

AR-7は言うまでもなく精密射撃用の銃ではありませんが、実射の際には時々Champion Shooters Supplyで買ったNRA用の射撃ジャケットとISSF用グローブを使って真剣に立射を行います。私がジャケットを着てライフルを実射するのは珍しいことなのですが、（空撃ちはよくしますが）すごく楽しいです。いや〜、やっぱりライフルっていいですね！競技専用銃だけではなく、こうした普通の実用銃を使って気軽に射撃が楽しめるのがアメリカのいいところでしょうか。

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さて、ヘンリー社製の僅か＄220のこの銃の実射性能はいかに？こちらのサバイバル家たちの間ではAR-7の評判は一般的にあまりいいものではなく、「あれはジャンクだ。」とか、「耐久性が低い。」「作動不良の連続で使い物にならない。」などという話をよく耳にします。これは、私の推測では恐らくヘンリー社が製造を始める前の、他社製の古いモデル（特に安物銃の製造で知られるチャーターアームズ社製）のことを言っているのではないかと思います。なぜかというと、今まで自分自身で何百発も撃ってみましたが上々の性能で、何と未だに一度も不発や作動不良がありません。弾は一箱500発入りの激安レミントン・サンダーボルト40グレインの鉛弾頭（初速1,255fpsの高速弾）だったり、フェデラルの弱装弾だったりまちまちですが、こうした安物弾でも現在まで作動は100％完璧なんです。これは、リムファイアー22LR口径のオート銃としては特筆に値することです。

サバイバル用の銃で一番重要なのは何と言っても信頼性なので、新品箱出しの状態からこれまでこの結果だということは十分合格なのではないでしょうか。集弾性ですが、ベンチレストすれば50フィート（15メートル）の距離でNRAのピストル用標的の10点の大きさに集まります（あくまでも$220のサバイバル用の銃ですので過度な要求はできない。）。ただし、欠点がないのかというと、決してそうではありません。私の銃は弾着がリアサイトでの調整許容範囲を超えて下にいってしまうので、フロントサイトを削って低くしなければいけませんでした。プラスチック製なので、ガンスミスに頼まなくても個人で加工可能です。また、引き金が激重で、感覚的には2キロや3キロの話ではなく、重いというよりも「堅いっ！」という感じです。実際撃ち終えた後には人差し指に痣ができていました。シングルアクションの銃としては、私が個人的に経験した中では間違いなく最強です（笑）。多分、確実な撃発のために強力なハンマースプリングを使用しているためだと思います。

「荒野」という意味の英語は"Wilderness"で、「ウィルダネス」と発音するのが正解です。日本の銃器雑誌に、「ワイルドネス」とか書いてあったように記憶していますが、これは間違いです。

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これは、私が使用するハンドガン用センターファイアー弾の中で、圧倒的に使用頻度が多いものです。弾頭は、Missouri Bullet Company（ミズーリ・ブレット・カンパニー）というメーカー製の鉛セミワッドカッター158グレイン、パウダーは、Alliant社製のBullseyeを3.2グレイン使用しています。初速は大体750fpsぐらいで、命中精度を最重視した競技用低速低圧弾です。ただし、現在Bullseyeは非常に入手困難なので、今後は別の火薬を使う予定です。

因みに、私がミズーリ・ブレット・カンパニーの弾頭を主に使っているのは、性能が他社のより優れているからではなく、所属しているクラブの割引が効いて、最も安く弾頭が入手できるからです。

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もう皆さんご存知のように、私のサバイバル用ライフルの正体はAR-7です。現在販売されているモデルの正式名はHenry US Survival AR-7と長ったらしいんですが、元々は、あのM16を設計した天才銃器発明家、ユージーン・ストーナーの手によるものです。最初はアーマーライト社によって製造させていたものですが、現在では改良を加えられHenry Repeating Armsが権利を保有しています。22LRの組み立て式ライフルで、部品が全てストックの中に収容でき、しかも超軽量（1.6キロ弱）です。

さて、AR-7は最初はアーマーライト社から発売されたのですが、その後、ジャンク銃で知られるチャーターアームズ社なんかに権利が売られたため、品質が地に落ちちゃったんです。それを、現在ではレバーアクションライフルの製造で知られ、良品低価格で定評のあるヘンリー社が買い取り、ストックの材質や表面仕上げの改良などにより、これまでで最高のものにしたのが小生所持が所持しているモデルなんです。

チャーターアームズのは、正直言ってただでも欲しくないです。ヘンリー社製のは、まず破損が多く評判が悪かったストックが、ただのプラスチックからABS樹脂製に、銃身とフレームの結合部分が、プラスチックから金属製に、また銃全体にテフロン加工が施され、表面の耐久性が飛躍的に増しています。さらには、3/8インチ幅のオプティクス用レールがフレーム上に一体成型で付いていて、スコープやドットサイトが簡単に装着できます。ただし、オプティクスを付けてしまうと、ストック内に収容できなくなりますが。

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なんだか世界中で経済崩壊が進んでいるような感じで、こちらでも社会が終焉を迎えようとしているのではないかと心配している人の数が増えているそうです。そういうわけではありませんが、私ももうかなり以前からサバイバル用の銃を一丁持っているんです。さて、この写真を見ただけで何だか分かりますかね。