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レミントン社のM700他の引き金(X-Mark Pro)の不具合により各地で複数の暴発事故が発生し、大規模なリコールに発展したのは皆様の記憶に新しいと思います。これら一連の暴発事件は、某国の警察が言っているようなでたらめなものではなく、ボルトを操作して薬室内の実包を抜こうとした際にストライカーが勝手に落ちてしまうという、明らかに銃側に問題があるものです。それでも銃口を標的に向けてさえいれば悲劇的な状況は避けられるはずなのですが、そうでなかった場合に死亡事故が起きてしまっています。その結果、被害者が同社を相手取って大規模な訴訟を起こし、それは現在も進行中です。
リコールにより回収された銃は引き金の分解掃除を施されたと聞きましたが、その一方で、倒産後投資家により買収された現行のレミントン社を信用していない銃器愛好家たちもたくさんいて(私もその一人です)、リコールに出さずにガンスミスに頼んだり、自分で全く別の引き金に交換する場合を多く耳にしました。つまり、同社による分解掃除などでは問題の根本的解決にはならないと思った射手がたくさんいるということです。また、どのぐらい待たされるのかも分からなかったのも不評の原因でした。
先日レミントン社から新たにメールが来て、リコールに該当する私の所有するM700のX-Mark Proトリガーユニットを、新しいものに交換するということです。今回は単なる分解掃除だけではなく全面交換です。まあ、どうして最初からそうしなかったのか怪訝に思いますが、費用をケチりたかったのではないかと疑いたくなります。また、自腹でガンスミスに頼んで別のトリガーに付け替えた場合は、費用の一部を払い戻しするということです。新しいX-Mark Proははっきり言ってどうでもいいですが、ガンスミス代金の払い戻しは意味があります。
日本の皆さんにもこの連絡がいっていますか。購入元の銃砲店に問い合わせた方がいいかもしれません。それにしても、レミントン社の評判が地に落ちてしまいました。今ではM700やM870を含めた色々なモデルが、驚きの価格で叩き売りされていますが、私は今後同社の製品を買うことはないでしょう。古いレミントンをお持ちの方、末永く大事にされることをお勧めいたします。現行の製品は以前の物とは別物のようですから。
http://remingtonfirearmsclassactionsettlement.com/
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こちら日本では、深刻さが伝わってきていません。
当方、M700とM870を所蔵、
M700は購入直後にジュエル・トリガーに換装しましたので、
まったく問題ありません。
M870も快調に動いています。
共に10年以上前の製品です。