2016年09月20日

書評−エウレカの確率




またまた書評ですが、今回のはかなり異色のミステリーです。相場とは
関係はありませんが、経済学を駆使しながら犯人を追い詰めるというス
タンスにとても興味を持ちました。

エウレカの確率 経済学捜査員 伏見真守

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タイトルは「エウレカの確率」石川智健氏の作品です。エウレカとはアル
キメデスが浴場で浮力の原理を発見した時に叫んだ言葉で、そのまま発見
したという意味だそうです。

物語は川崎で起きた連続殺人でスタートします。舞台は東高津署で、ドジ
で気の弱い新米女刑事の木下麻耶、鬼より怖い上司の阿久津課長、そして
先輩刑事の塚越、このメンバーが中心に事件捜査に当たりますが、物的証
拠が多い割には1か月経っても犯人の手掛かりが掴めません。鬼の阿久津課
長の機嫌はますます悪くなり、麻耶にとっては針の筵の毎日です。

そんな時に応援として、科学警察研究所から2名の担当が配属となった。一
人はプロファイリングの専門家、肥満の盛崎一臣。もう一人はアメリカで
刑法分野の経済分析をしていた、経済学者の伏見真守。

プロファイリングの有効性は理解できるものの、殺人事件に経済学者が何の
用?という訳で、盛崎は塚越と期待薄の伏見は勝手にしろという事で、麻耶
とペアを組む事になります。

捜査の方は一進一退しながらも進んで行きますが、最後は盛崎のプロファイ
リングが功を奏し、3つの連続殺人事件の犯人が絞り込まれて来ます。それに
対し経済学者の伏見は、3つの殺人事件の内1つは行動経済学からみても合理
的殺人であり、他の2つの無差別殺人とは犯人像が異なると主張します。しか
しプロファイルの犯人には明らかな証拠があるのに対し、伏見の犯人像には
明確な証拠がありません。捜査もここまで、プロファイルの犯人による3連続
殺人で解決かと思われた時、新たな重要事件が勃発、状況が二転三転目まぐる
しく変化して行きます。

経済学者伏見の捜査手法の中で、アンカリング、集団意思決定、期待値算出式
、主観的期待効用等いろいろな経済用語が出て来ます。中には多少こじつけ的
なものもありますが、全体としてそういう追い込み方も有りかなと思わせる所
はさすがです。

物語の終盤では、多くの登場人物が入り乱れ、大どんでん返しが待っているの
ですが、その重要な役割を演ずるのが、何とあのドジ女刑事の麻耶で、ここか
ら先は読んでのお愉しみという事にして下さい。いずれにしても相当細かく構
成されているミステリーで、読みごたえは十分ある小説だと思います。
それでは又。


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2016年09月05日

保ち合い対応




日経平均を初めとして大半の銘柄が保ち合い状態にある現在、その対応に
ついて考察してみたい。完全な保ち合い状態が継続しているとはっきりし
ている場合は話は簡単で、保ち合い幅の下限に来たら買い、上限に来たら
売るという事を、繰り返しやれば良いだけである。但し現実の売買や相場
の動きというものはそう単純ではないので、保ち合いと雖もケースバイケ
ースの対応が必要となるという話である。

例えば下げトレンドから保ち合いに入ったケース、大概はこのケースが多
いと思うが、トレンドの途中で売買が無い場合や仕込み玉を持ってない場
合は上記のスタイルで1から始めればよいと思うが、買い玉等を持っている
場合は、まずその玉の処理からしなければならない。

処理の方法としては保ち合いの上限の株価で、例え損切りとなっても思い
切って手仕舞ってしまうか、保ち合い下限の株価で買い増しして買いの平
均値を下げ、上限値で反対売買して逃げ切るかという事になろう。

そうして重荷を外して身軽になったところで仕掛けたいが、上記のように
やる場合と、保ち合いと雖も何時上放れ、下離れするかも誰も判らないの
で、できるだけリスクを避けて仕掛ける方法もある。特に長期に保ち合い
が続く場合には。

無題.jpg

それは上下限売り買いを両方取っていくというものではなく、買い玉をベ
ースとして売りで利益を取って行こうというものである。手法的には昔か
らあるもので、所謂「つなぎ売り」というものです。プロの多くが使って
おり、買いの本玉を維持したまま売りで利益を取っていく、渋い方法です。
もともと本玉のヘッジとして利用されて来たものですが、株の売買手法と
しても優れた手法です。

一般的には底値近辺で掻き集めた買い玉を、株価が上がって来ても現物売
りせず、買い玉の数量以内で空売りを入れ、一旦上がって又下がって来た
ところで買い戻すというものです。ですから現物の買い玉はいつまでも残
り、その後の本格的な上げに対応できるという訳です。

保ち合いの場合はそこまで深刻にやらなくても、保ち合いの下限で買い玉
を仕込んで、その範囲内で上限に来たら空売りを入れ、下げたところで買
い戻す。下限で仕込んでいますから、少しでも上げれば同数以内ならすで
に利益になっており、空売り後株価が想定外に上げ続けてしまっても、品
渡しをすれば絶対損にはならないという事です。

研究してみる価値のある方法だと思います。それでは又。


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2016年08月21日

「損小利小」も大切




「損小利小」なんていう事を書くと、多くの人からそれ損小利大の間違い
じゃねえと突っ込みを入れられそうですが、誤解を恐れず書いてみます。

多くの株式投資本には、損小利大の重要性が声高に謳われていますが、ど
こをどうすればそうなるのかを、具体的に説明している本は皆無と言って
良いと思います。特に初心者にとっては理解しにくい部分だと思います。
損を少なく利を大きくすれば儲かる事は誰でも理解できますが、どこかを
改善すればそうなるという、単純な事ではないからです。

例えば一番引き合いに出される「損切り」について考えてみましょう。よく
損切りができれば投資家として一人前、みたいな事が言われています。確か
に損が拡大しているにも関わらず、傍観しているようでは一人前とは言えま
せんし、損小利大もできませんが、それでは損切りができればOKなのかと
言えばそうでもありません。

損切り幅を例えば2%に設定した人が、いくら損切がスムースにできるからと
言って5回続けて損切すれば、損失は10%になってしまいます。このくらいの
損切回数は珍しくありません。そうなると6回目以降のエントリーが消極的な
ものとなり、せっかくのチャンスを見逃す事になりかねません。それではこの
場合はどこが問題なのでしょう。エントリーのタイミングです。エントリーを
しっかり自分が得意とする、若しくは十分に優位性のあるタイミングまで待て
るかどうかが、大きな鍵となります。
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このように損小利大に持っていく為にはこれ以外にも、建玉操作、ヘッジ、資
金管理、銘柄選択等多くの要素が含まれ、その総合力がある水準に達して、初
めて「損小利大」が可能となります。ですからどんな天才でもいきなりできる
ていう物ではなく、誰しも順序を踏んで成長して行く訳です。

その順序とは大まかに言って「損大利小」「損大利大」「損小利小」そして憧
れの「損小利大」ていう流れではないでしょうか。とにかく最終目標を達成す
る為には、何といっても「損小」をマスターする必要があります。そういう意
味でタイトルの「損小利小」の大切さを語りました。このレベルまで来れば、
最終目標の「損小利大」までは後一息という意味です。

但し、誰もがここまで来れる訳でもなく、又来れたとしても10年単位の長い年
月を要する事と思います。これが一般投資家の95%は株式投資で利益を出せて
いないと言われる所以です。諦めずお互いに頑張って行きましょう。
それでは又。


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43年勤めた会社を退職し、趣味でやっていた株式投資三昧の毎日。そんなに贅沢し美食したわけでもないのに、50歳から痛風予備軍と高血圧症。長年の医者通いにうんざりし、医療費節約も兼ねて、薬の個人輸入を始める。
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