2024年10月07日
いつか消えてしまう。誰かに知られる前に消えていく。初めから無かったかのように。でも確かにそこに存在した。私もそこにいた。その記憶も私とともに消えていく。私の撮っている風景はそんな風景。
私の記憶も薄れて当時を知っている人も消えつつある。
全てが霧の中に溶け込むように薄くなり曖昧になり消えていく。
消えていく。
私の取る写真はいつか消えていく風景。
ただただ通り過ぎていく家並み、
道路、
下町の商店街や民家、
ただただ目に映るただの風景、
何の変化もない、
つまり、つまらない、
ただただ目に入ってくる本当にただの映像、場面、背景、
でも今の私にはそんな風景であっても
じっと見ていると何か愛おしく思えてくる。
自分の気に入った構図に出くわすと撮ったりもする。
ちょっとした満足感。
これも、私の記憶と共にいつか
消えていく