明日死んでも後悔しない生き方をする

涼やかな風が吹く 初夏の夜
今年も舞い降りてきた 川辺の宝石達

あの夜も二人で見に行ったよね 仕事帰りに待ち合わせて
手のひらに そっとのせて 「ほら、綺麗でしょう」
無邪気に微笑う君を映す光は 何よりもあたたかかった

　　耳を澄ませば蘇る 小川のせせらぎ 切なげに
　　もう戻れない楽しかった時を ほのかに照らし出す 蛍火
　　きみが優しくささやいた いつまでも残る あの言葉
　　「あなたと見た蛍が一番きれいだったよ」



懐かしい風が吹く 頬をなでる
去年より遅かったね おかえりなさい

忘れられないあの川に一人 仕事帰りに行ってみたんだ
手のひらにのせてみるけれど 静かに飛び立つ思い出の雫

　　隣にいたはずのきみ つないでた手のぬくもり 儚く
　　虚ろな光で水面にそっと映し出す 幻の約束
　　僕がきみに伝えたかった 胸を締めつけるこの言葉
　　「来年もこの場所で 二人で蛍を見ようね」



交わした約束 果たせる日は もう二度と来ないけれど
忘れないよ きみの優しさも きみのその笑顔も

　　耳を澄ませば蘇る 小川のせせらぎ 切なげに
　　もう戻れない楽しかった時を ほのかに照らし出す 蛍火
　　きみが優しくささやいた いつまでも残る あの言葉
　　「あなたと見た蛍が一番きれいだったよ」



ーーーーーーーーーー



鍵盤を始めて4ヶ月目、
初めて作ったオリジナル曲。

当時はカバー曲も演奏できず、
この曲だけを繰り返す路上ライブを敢行。

この勢い任せの行動が、後に
路上ライブで手作りCD100枚手売り計画になった。

大学進学で行った山口県で、初めて蛍を見た。

「人生初のオリジナル曲はこの感動を描きたい」
そう思って書いた、思い出の曲。