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英語の発音:HermesのH 

英語でエルメスの発音についての話。

先日、アメリカの大学の同級生のロン君が

彼のパートナー(彼はゲイなので)と彼の妹を

引き連れ日本に遊びに来た。

よかったら会わないかということだったので食事をすることに。

同級生というだけでそれほど仲よくもなかったし、

ロン君のパートナーも彼の妹も僕は初対面だったので、

「馬刺し初めてなの?おいしいからたべてごらんよ。」

「今日はどこ行ったの?」

「明日はどこいくの?」

「え?今日誕生日なの?おめでとう。」

とかそんな質問くらいしかでてこない。

しかし彼等は1の質問にたいし、10の答えをだしてくれる。

1の質問から15分くらいにわたり話を膨らましてくれるのだ。

さすがゲイだ。陽気だ。おしゃべりだ。

僕はとにかく軟骨揚げを食べながら黙って聞いておけばいい。

で、話がようやくおわりかけたら、またひとつ質問で、さらに15分もつ。

とまあそんなかんじで話をしていた中、ロン君が、

「明日、銀座に行こうと思うんだけど、有名な建物ある?」

ときいてきた。(僕等は建築学科なので。)

僕:「そうだな。エルメスの建物とかあるよ。レンゾピアノ(建築家)がデザインしたやつ。」

ロン君:「What? レンゾピアノのなんて建物だって?」

僕:「エルメス」

ロン君:「What?」

は、もしや、エルメスの発音通じてないのか。

僕:「エルメス

ロン君:「What?」

僕:「エルメス

ロン君:「What?」

ひたすらイントネーションを変えてみたり

舌をまいてみたりしたが、やっぱり通じない。

もう「never mind」なんつってあきらめるか。

あや、もしや、あれか、あれでつうじちゃうかも。

勇気を振り絞って、例のセリフを言ってみる。電車男のあれだ。

僕:「、ヘルメス」

ど、どうだ。だめか。赤っ恥かくはめになるのか。

ロン君:「うーん。うーん。あ、あー。ヘーミーズね。」

通じた。すんなり通じたわけじゃないが、とにかく通じた。

しかしヘーミーズとは予想外だ。詳しく言えば、

英語でHermesはHUR-meezと発音するようです。

Hの発音でした。ハ行でした。

フランス語では"air"-MEHZと、日本語の発音に若干近いが、

英語圏においては、「エルメス」よりも「ヘルメス」のほうが近いっぽい。


そんな事実を知った今の気分はコンチキショウだ!

日本のオシャレボーイズ&ガールズめ!

ヘルメスと発音するイケテナイジーンズメイト青年を

さんざん小馬鹿にしやがって。

ヘルメスのほうが英語圏には通じやすいぞう。


まあしかし、オシャレアメリカ人だったら、フランス語発音でも

通じていたかもしれん。なので「エルメス」でも通じてたかもしれん。


とにもかくにも、またひとつ英語のお勉強になりました。

ロン君ありがとう。

「そんな仲いい友達でもないからなぁ。」

「洒落た店つれていってもなぁ。」

「ワタミだな。」

なんて

安易に即決してごめんよ。


おしまい。

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