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知らない単語にでくわした。 awesome編

アメリカ留学生活において知らない単語に出くわした時の話。


「awesome」という単語がある。

大学の寮で朝から晩までアメリカ人達と暮らしていて気づいたのだが、

彼等はこの「awesome」をよくつかう。(すくなくとも僕の周辺を取り巻くコネチカット

の片田舎からやってきた彼等は。)

意味はというと。。。。

そう、僕はこの単語の意味どころか存在すらしらなかった。

知らないので、スペルがわからない。スペルがわからないから、辞書でも調べられない。

「オーサム」ってなんだ。僕の頭には「おぉ寒っ」しか浮かばない。

ということで彼等が「オーサム」を使っている状況を思い出してみる。


「昨日観にいった映画どうだった?」と聞けば

「オーサム!」

「お酒買ってきてあげたよ」と言えば、

「オーサム!」


なんか、最高!とかそんな感じっぽいぞ。

スペルはなんだ。う〜ん、、オーサム、オーサム。。。

僕は、脳内でオーサムのイメージを膨らます。

そうすると、白い歯をむき出しの笑顔で両手の親指をあげて、

「最高!」とアピールしてる陽気なアメリカ人のイメージが浮かんできた。



こんな感じ。

そうだ!オーサムはall thumbsだ。two thumbs upの最上級パターンに違いない。

早速、英和辞典で、調べる。。。

ない。。。違った。。

ちなみに two thumbs upは「2本の親指を上げる」つまり最高って意味で、

映画の批評なんかでよく使われる表現です。

そんなことより、オーサムだ。

スペルは分からないが、とりあえず、オーサムを会話には取りいれてみる。

トニカク、最高だという場面に遭遇したら、「オーサム!」を連呼する。

というより、「オーサム」と言いたいために最高の出来事をでっち上げる。

アメリカ人の反応はというと、違和感なく受け入れてくれた。

あとはスペルだ。。。。

どうする、いくか、最後の手つかうのか。

最後の手、そう、アメリカ人に聞いちゃうということ。

「聞くはいっときの恥、聞かぬは一生の恥」とはいうものの、

いっときの恥もかきたくない僕は、

寮の仲間で一番イケテナイアメリカ人を呼び出し、

こそっと聞く。

「ところでさ、オーサムってどういうスペルなの?」

「A W E S O M E だよ。たぶん。」

たぶんってなんだ。ああ、でも最初からこうすればよかった。

そんでもって辞書で調べてみる。

あった。

AWESOME :1.「畏怖(いふ)の念を抱かせる」、「荘厳な」

。。。

ぴんとこねえぇ。

他の辞書も引っ張り出して調べてみる。すると、4番目あたりに、

(米俗)「素晴らしい」、「最高」、「いけてる」

とのってた。ああやっぱこれか。ああすっきり。


とこんな経緯で、ようやくawesomeを習得したのでした。


このように、一つの単語を調べるには、明らかに無駄な行為や思考が多い。

しかし、英語学校を卒業し、ちょっとした英語の質問を気軽に聞ける先生や、

日本人先輩達とはなれ、アメリカ人との生活の中にいきなりとびこんだ僕には

こんなサバイバルな習得法で英語に立ち向かうしかなかったのです。

思うに、英語学校を卒業してからがほんとの英語の勉強の場になると思う。

まさに新たな英語の冒険の始まりだ。

けっして楽ではないが、それはとても、

そう、AWESOMEな冒険だ。


おしまい。

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