2016年10月27日
≪オーディションの低年齢化≫・・・アイドルや子役ブームで拍車がかかる。
2000年前後から大人数の女性アイドルグループ人気が続く中、アイドルの“低年齢化”が進んでいると言われるが、プロダクションなどが主催する女優・タレントオーディションでもグランプリや各賞受賞者の低年齢化が目立ち始めている。
例えば、石原さとみや深田恭子を輩出したホリプロの「ホリプロタレントスカウトキャラバン」は今年、開催史上初となる小学生グランプリが誕生。
他の老舗オーディションでも、小学生の受賞者が目立つ状況となっている。この背景には何があるのだろうか?
■“子役”枠にとどまらない若年タレントの活躍の場が拡大
芸能プロダクション「ホリプロ」が主催する新人発掘オーディション「第41回ホリプロタレントスカウトキャラバン」のファイナル大会が9月に行われ、2万4794人の応募者の中から栃木県出身の小学6年生、柳田咲良さんがグランプリに輝いた。
21世紀生まれとしては初のグランプリ、しかも12歳4ヶ月での受賞は史上最年少記録。
また、審査員特別賞を受賞した愛知県出身の三浦理奈も現在12歳、こちらは2004年1月1日生まれの中学1年生だが、いずれにしても若い。
応募資格は10〜16歳。つまり小学4年生から応募可能だっただけに、チャレンジした小学生も多かっただろう。
同オーディションは毎回テーマを設けて行っているため募集年齢も一定ではないが、一昨年の第39回開催は16〜25歳、昨年の第40回開催は中学3年生〜22歳だったことを鑑みると、ぐっと低年齢化していることが見て取れる。
オーディションの低年齢化傾向はホリプロだけではない。
東宝芸能が主催する「東宝シンデレラオーディション」も、かつて長澤まさみが小学6年生でグランプリに輝いた際に大きな話題を呼んだものだが、2011年の前回開催では当時10歳の上白石萌歌が史上最年少グランプリを受賞している。
今年の応募資格は9〜18歳なので、史上最年少記録を更新する可能性も大いにありそうだ。
そのほか今年行われたオーディションでは、「ミスセブンティーン2016」「2017ミス・ティーン・ジャパン」がともに中1のグランプリを輩出。
現在、AKB48の第16期生オーディションが約3年ぶりに開催中だが、こちらも小・中学生の合格者が多数出ることだろう。
こうしたオーディションの低年齢化の背景としてまず挙げられるのは、特に大人数の女性アイドルグループが相変わらず人気となっている現在、子役の枠にとどまらない若年タレントの活躍の場が拡大していることだろ
例えば、低年齢層向けのファッション媒体の充実で、大人顔負けのスタイリッシュで洗練された佇まいを発揮する“キッズモデル”たちが活躍。
さらにドラマ・映画に目を向けてみれば、スター子役たちの活躍はもはや言うまでもないだろう。
つまり、芸能界に興味があるティーンはある程度の年齢になると事務所に所属している子が多いのだが、多くのオーディションで条件として“芸能プロ未所属”を掲げているところも多く、低年齢化の傾向は必然といえるかもしれない。
■スキャンダル対策にも一役? 低年齢から徹底した“タレント教育”
そうした同世代たちの活躍は、「自分もあの子みたいになりたい!」と、さらに若い子たちに刺激を与え、低年齢化の波に拍車をかけていく。
一方で、芸能プロダクションにとっては、まだ手のつけられていない将来的に光る人材を確保するのが難しくなっている実情もある。
近頃は子役事務所や児童劇団だけでなく、アイドルグループなど低年齢の芸能界志望者の受け皿が広がったこともあり、街頭スカウトでも「事務所に入っているので……」と断られてしまうケースが増えているという。
つまり、裏を返せば、オーディションの低年齢化は、小・中学生の芸能界志望者を真剣に獲得しようというプロダクション側の攻めの姿勢の表れと言えるだろう。
もちろん従来のように、輝いている子役に目を光らせて、ある程度の年齢になったら子役事務所からの移籍を打診し、大人のタレント・俳優へと脱皮させるといった手法もあり続けるだろう。
しかし、プロダクションにとって低年齢のうちから生え抜きで育成するメリットは大きい。
誰もがSNSを利用するようになった今の時代、これから売り出そうとしているタレントの過去のスキャンダルを発掘されるのはプロダクションにとって大きな痛手。
要は低年齢であればあるほど、タレントとしての教育に時間をかけることが出来るため、リスクも軽減することが出来る。少々うがった見方かもしれないが、そうした思惑からも、今後さらにオーディションの低年齢化は加速していくことが予測される。
例えば、石原さとみや深田恭子を輩出したホリプロの「ホリプロタレントスカウトキャラバン」は今年、開催史上初となる小学生グランプリが誕生。
他の老舗オーディションでも、小学生の受賞者が目立つ状況となっている。この背景には何があるのだろうか?
■“子役”枠にとどまらない若年タレントの活躍の場が拡大
芸能プロダクション「ホリプロ」が主催する新人発掘オーディション「第41回ホリプロタレントスカウトキャラバン」のファイナル大会が9月に行われ、2万4794人の応募者の中から栃木県出身の小学6年生、柳田咲良さんがグランプリに輝いた。
21世紀生まれとしては初のグランプリ、しかも12歳4ヶ月での受賞は史上最年少記録。
また、審査員特別賞を受賞した愛知県出身の三浦理奈も現在12歳、こちらは2004年1月1日生まれの中学1年生だが、いずれにしても若い。
応募資格は10〜16歳。つまり小学4年生から応募可能だっただけに、チャレンジした小学生も多かっただろう。
同オーディションは毎回テーマを設けて行っているため募集年齢も一定ではないが、一昨年の第39回開催は16〜25歳、昨年の第40回開催は中学3年生〜22歳だったことを鑑みると、ぐっと低年齢化していることが見て取れる。
オーディションの低年齢化傾向はホリプロだけではない。
東宝芸能が主催する「東宝シンデレラオーディション」も、かつて長澤まさみが小学6年生でグランプリに輝いた際に大きな話題を呼んだものだが、2011年の前回開催では当時10歳の上白石萌歌が史上最年少グランプリを受賞している。
今年の応募資格は9〜18歳なので、史上最年少記録を更新する可能性も大いにありそうだ。
そのほか今年行われたオーディションでは、「ミスセブンティーン2016」「2017ミス・ティーン・ジャパン」がともに中1のグランプリを輩出。
現在、AKB48の第16期生オーディションが約3年ぶりに開催中だが、こちらも小・中学生の合格者が多数出ることだろう。
こうしたオーディションの低年齢化の背景としてまず挙げられるのは、特に大人数の女性アイドルグループが相変わらず人気となっている現在、子役の枠にとどまらない若年タレントの活躍の場が拡大していることだろ
例えば、低年齢層向けのファッション媒体の充実で、大人顔負けのスタイリッシュで洗練された佇まいを発揮する“キッズモデル”たちが活躍。
さらにドラマ・映画に目を向けてみれば、スター子役たちの活躍はもはや言うまでもないだろう。
つまり、芸能界に興味があるティーンはある程度の年齢になると事務所に所属している子が多いのだが、多くのオーディションで条件として“芸能プロ未所属”を掲げているところも多く、低年齢化の傾向は必然といえるかもしれない。
■スキャンダル対策にも一役? 低年齢から徹底した“タレント教育”
そうした同世代たちの活躍は、「自分もあの子みたいになりたい!」と、さらに若い子たちに刺激を与え、低年齢化の波に拍車をかけていく。
一方で、芸能プロダクションにとっては、まだ手のつけられていない将来的に光る人材を確保するのが難しくなっている実情もある。
近頃は子役事務所や児童劇団だけでなく、アイドルグループなど低年齢の芸能界志望者の受け皿が広がったこともあり、街頭スカウトでも「事務所に入っているので……」と断られてしまうケースが増えているという。
つまり、裏を返せば、オーディションの低年齢化は、小・中学生の芸能界志望者を真剣に獲得しようというプロダクション側の攻めの姿勢の表れと言えるだろう。
もちろん従来のように、輝いている子役に目を光らせて、ある程度の年齢になったら子役事務所からの移籍を打診し、大人のタレント・俳優へと脱皮させるといった手法もあり続けるだろう。
しかし、プロダクションにとって低年齢のうちから生え抜きで育成するメリットは大きい。
誰もがSNSを利用するようになった今の時代、これから売り出そうとしているタレントの過去のスキャンダルを発掘されるのはプロダクションにとって大きな痛手。
要は低年齢であればあるほど、タレントとしての教育に時間をかけることが出来るため、リスクも軽減することが出来る。少々うがった見方かもしれないが、そうした思惑からも、今後さらにオーディションの低年齢化は加速していくことが予測される。
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