理想と仮想と現実:FXはじめました！

「部屋とＹシャツと私」ではありません彡(･Θ･;)彡

仮想と現実でバーチャル（デモ）で、勝っても
現実では勝てないと書きました。

また、自信と過信ではバーチャル（デモ）では一切、
自信がつかないとも書きましたが、

こんなふうに思った方はいませんか？

『飛行機のパイロットが訓練で使用している

フライトシミュレータは、バーチャルだし

それである程度の自信はつくはずだし

FXでも同じではないの？』

そうですよね。同じバーチャルだし、パイロットの
訓練として取り入れられている有効なものだから、
FXでもバーチャルをやっていれば、少しは自信が
つくのでは、と思いますよね。

でも、

それが、違うんです。

あることが、全く違うのです。

それでは、飛行機の場合とFXの場合でのバーチャルの
違いを見てみましょう。

まずは、飛行機からです。

【飛行機の場合】

飛行機のパイロットになろうとしている人が、バーチャルで
たくさん訓練をして、ある程度の自信をつけていざ、実際の
飛行機に初めて乗るとします。もちろん、隣には教官が
乗っているはずです。

心理状態としては、

『バーチャルで、ある程度の自信はついたけれど実機は

やはり、緊張する。失敗したら墜落して死んでしまうかも

しれない。』

などの考えが、少なからず浮かぶと思います。また、いくら
隣に教官が乗っているとはいえ、ある程度の自信を
つけなければとても操縦などできないはずです。

では、FXの場合はどうでしょう。

【FXの場合】

バーチャルでたくさん取引きをして、ある程度の自信（実際は
過信）をつけて、いざ、現実の取引きをはじめるため口座を
作ります。別に取引きをはじめるのに免許、資格はいりません。
大体どこのFX業者でも20歳以上（18歳以上のところもある）
であれば、簡単に口座を開設できます。

現実の取引きをはじめるときに、隣で指導してくれる教官
らしき人など、ほとんどの方はいないと思いますので、
1人ではじめるとします。

バーチャルでの経験の中に理想どおりに売買でき、利益に
なった取引きがいくつか、少なくても1つはあると思います。

心理状態としては、

『あの理想どおりにできたような取引きを行えば、現実の

利益が出る。もし、ヤバイ状況になったらすぐに損切りを

する。』

と大体の人が思うはずです。

まして、人は損失を出したことより、利益を出したときの
記憶の方が強く残るものです。

心理状態を比べると全然違いますね。

飛行機では、失敗したら死んでしまうかもしれないと命が
かかってますが、FXでは失敗しても死にませんし、命が
かかっていません。

たとえ、生活費を使っていて負けて資金がゼロ、もしくは
それ以下の借金になって、食べ物が買えなく飢え死に
になるとしても、失敗した瞬間に死ぬことなどないのです。

このリスクの違いから生まれる緊張感が、
バーチャルから現実に移ったとき全く違うのです。

これは、とても大きな違いです。

飛行機では、いくらバーチャルで訓練をつんでも過信には
そうそうならないでしょう。バーチャルで失敗しても死なない
けど、実機で失敗したら死んでしまうという明確な違いが
あります。

しかし、FXではバーチャルで失敗しても死にませんし、
現実の取引きで失敗しても死にません。資金が減るだけです。

それどころか、バーチャルでの成功体験が強く残り、今度は
現実でお金が増えるという思い、欲望からポジティブな思考に
なりやすく、過信するのです。
過信しても死なないから自信から過信には、すぐにたどり着き
いともたやすく過信になります。

また、
仮にFXで教官らしき指導してくれる人がいたとしても、
その人の言うことを聞かない可能性もあります。

教える立場の人も、アドバイスはできても絶対的な指導など
できないのです。それは、相場に絶対がないからです。

資金が教わる人のお金である限り、強制的なことは言えない
のです。しかし、飛行機の実機訓練中に教わる立場の人が、
教官の言うことを聞かないなどということは考えられません。

FXのバーチャル取引きを、他の現実で失敗すれば、命まで
取られてしまうものと同じバーチャルであると考えていると
その緊張感の違いという落とし穴に落ちるのです。

もし、仮の話ですが、

現実のFXで、資金がゼロ以下になった瞬間に死んでしまう
ものだとしたら、バーチャルと現実の差がここまでないと
思います。

結論として、

バーチャルで出来た理想の取引きは、

現実では出来ないのです。

もし、出来たのならそれは、たまたまです。

初心者でも、たまたま利益が出ることはあります。

しかし、

たまたま利益が出続けることはありません。

利益が出ることと、利益が出続けることは大違いなのです。