2023年11月25日
フィデル・カストロの思想 時代を超える10の言葉
フィデル・カストロ 平和とは人類を救うための闘いである (下記記事フレーズ2参照)
Cubadebate、2023年11月25日
フィデル・カストロは、その思想を通じて、未来の世代にインスピレーションを与え続けている。彼の思想は、すべての人にとってより公正な世界秩序を追求する平和、団結、連帯、国際主義の重要性を常に思い起こさせるものとなっている。
フィデルの死から7年がたち、クーバデバテと、サイト「フィデル 思想の戦士」は、彼の政治的ビジョンと遺産がキューバのみならず世界の歴史に刻まれ、これからも刻まれ続けることを示す、時代を超えた10のフレーズを読者に共有する。
1. われわれを結びつけているのは思想である
「われわれを結びつけているのは思想である。われわれを戦士の国民にしているのは思想である。われわれを、もはや単なる個人ではなく、集団的に、革命家にしているのは思想である。そしてそのときこそ、全員の力が合わさるときであり、国民が決して負けるわけがないときであり、思想の数がはるかに多くなるときである。守られる思想と価値の数が増えるとき、もはや国民が敗れることはない。」
2005年11月17日、ハバナ大学講堂で開催された、大学入学60周年記念式典での演説。
2. 平和とは人類を救うための闘いを意味する
「平和のための闘いとは、人類を黙示録的破滅から救うための闘いを意味する。何億もの男たち、女たち、老人たち、子どもたちを数うための闘いを意味する。」
1962年3月21日、「チャプリン」劇場にて、「レーニン」平和賞を授与されたときの式典での演説。
3. この世界はわれわれの世界でもある
「われわれは単なる傍観者ではない。この世界はわれわれの世界でもある。誰もわれわれの団結した行動の代わりはできないし、誰もわれわれの代弁はしないだろう。われわれだけが、この団結によってのみ、われら国民に強制することが目論まれている不公平な政治秩序や世界経済を拒否できる。」
1995年10月18日、コロンビアのカルタヘナ・デ・インディアスでの、第11回非同盟諸国運動会議での演説。
4. ホロコーストでは富める者も死んでいく
「世界の諸問題が核兵器で解決されうるという幻想はもうたくさんだ。核兵器は、飢えた者、病気の者、無知な者を殺すことはできるだろうが、飢え、病気、無知を殺すことはできない。諸国民の正当な反乱を殺すこともできない。ホロコーストでは、この世界で失うものが最も多い富める者も死ぬことになる。」
1979年10月12日、第34回国連総会での演説。
5. 危ない状態にあるのは生存である
「われらの諸国民は、人間の無責任な行動によって生じた気候変動の最も直接的で壊滅的な影響に、他の何者よりもさらされている。それはもはや、ただ彼らの環境や物理的な生活環境の激変だけではない。危機に瀕しているのは、独自の文化システムや並外れた富の存続であり、脆弱な領土を持つその国家の存在自体が、地球温暖化の上昇気流によって世界地図から抹殺される危機に瀕している。」
1998年8月1日、バルバドスのブリッジタウンでの、「自由のための行進・バッサ解放の像」での演説。
6. 本能より良心を
「教育とは、人類のなかに、本能よりも良心を支配的にさせることである。」
2002年9月2日、初等教育臨時教師学校の卒業式典での演説。
7. 科学と技術:破壊のためでなく創造のために
「(…) われわれは科学と技術を使わなければならない:破壊ではなく創造のために、貧困をなくすために、命を守り、寿命を延ばすために、ひとに福祉をもたらすために。」
1972年6月16日、ドイツ・ドレスデン市の「ツヴィンガー宮殿」でおこなわれた式典での演説。
8. ジェノサイドに終わりを
「(…) テロリズムに対する国際的闘争は、こちらでテロリストを一人、むこうで別のテロリストを一人、似たような方法を使って双方で殺害しあいながら、罪のない人びとの命を犠牲にすることによって解決されるものではない。それは、国家テロやその他の不快な形態の殺人に終止符を打ち、大量虐殺に終止符を打ち、平和政策を忠実に追求し、避けられない道徳的・法的規範を尊重することなどによって解決される。世界は、平和と国際協力の道を歩まなければ、救われない。」
2001年9月11日、米国で悲劇的事件が起きた日に発せられた演説。
9. 世界はキューバに連帯している
「世界はキューバに連帯しており、そのためキューバは日を増すごとに世界のすべての諸国民との連帯をより強く感じている。キューバは、諸国民の連帯というものを体験する機会を得ており、この連帯という言葉はキューバ人にとってひじょうに意義深く、そのため世界的連帯というものを知っているわれわれは、われわれの連帯を必要としているすべての諸国民に対する義務を感じており、キューバが帝国主義の攻撃に抵抗できたのは大部分この連帯のおかげであり、キューバはこの連帯とともに闘い続け、抵抗し続けることを確信している。」
1961年6月8日、国家議事堂で開催された、国際学生連盟執行委員会の閉会式での演説。
10. 国際主義者であること
「国際主義者であることは、人類に対するわれわれ自身の借りを返すことである。他人のために戦うことができない者は、自分自身のために十分に戦うことは決してできないだろう。」
1988年12月5日、グランマ号上陸および革命軍創設の32周年記念式典での演説。
フィデル・カストロ 本能より良心を (上記記事フレーズ6参照)
フィデル・カストロ 2001年9月11日、米国で悲劇的な事件が起きた日の演説
Diez frases de Fidel Castro sobre la paz que trascienden en el tiempo
http://www.cubadebate.cu/especiales/2023/11/25/diez-frases-de-fidel-castro-sobre-la-paz-que-trascienden-en-el-tiempo-video/
キューバ 革命指導者フィデル・カストロを追悼 死後7周年
フィデル・カストロ・ルス
Radio Habana Cuba、2023年11月25日、Prensa Latina
キューバはきょう土曜日(11月25日)、死後7周年を迎える革命の歴史的指導者フィデル・カストロ・ルスを追悼し、多様な賛辞によって彼の偉業を思い起こしている。
今週おこなわれる写真展、講演、書籍紹介、公共式典は、60年以上前からこの国が推し進めている変革過程の創造者であり主要な指導者であったフィデルの、国民のなかでの生き生きとした存在を示している。
各文化団体もまた、キューバ・マルティ・プログラム事務局が企画した討論会「フィデルに関するハートの視点」によって、歴史的指導者フィデルへのオマージュに加わった。
この討論会には、カサ・デ・ラス・アメリカスのアベル・プリエト局長や、マルティ・プログラム事務局のエドゥアルド・トーレス・クエバス局長といった著名な知識人や、作家で研究者のペドロ・パブロ・ロドリーゲスや、アルマンド・ハートの未亡人エロイーサ・カレーラが出席した。
フィデルを想起するための方法として、パネリストたちは、ハートの業績や思想に加え、主要革命家たちやフィデル主義者たちに対するハートの無条件の忠誠について論じた。
きょう土曜日(11月25日)には、ハバナ大学大階段において政治文化祭典が開催される。ハバナ大学は若き弁護士であったフィデルがマルティ主義や革命思想形成を強化した場所である。
西半球における最初の社会主義国家の創始者として、キューバの歴史的指導者フィデルは、明確な独立および世界的拡大の外交政策と、国際主義的教示を立案、指導、実行した。
フィデルはまた、現行の世界経済秩序、とりわけ、対外債務や、軍事費による資産の浪費、新自由主義のグローバリズムに対する第三世界の闘争を世界レベルで推し進めた。
フィデルは、キューバが1961年に創設した非同盟諸国運動において、抑圧された側の連帯と主権を尊重する政策を擁護した。
革命過程の強化や、国の経済社会変革、教育・保健・スポーツ・文化・科学の発展、米国の攻撃への対峙、地域における団結のよびかけ、などにおけるフィデルの役割は、彼を全世界的な抵抗のシンボルにした。
Cuba recuerda a Fidel(2023年11月25日)
キューバTV (2023年11月24日)
Cuba rinde tributo a Fidel Castro Ruz en el séptimo aniversario de su partida física
https://www.radiohc.cu/noticias/nacionales/340381-cuba-rinde-tributo-a-fidel-castro-ruz-en-el-septimo-aniversario-de-su-partida-fisica