ユリスベル・グラシアル
Radio Rebelde、2023年1月22日、Guillermo Rodríguez Hidalgo Gato記者
日本プロ野球リーグのソフトバンク・ホークスとの5シーズンを経て、ユリスベル・グラシアル・ガルシアの人生は、スポーツ選手としても、個人的にも、360度変わった。
マタンサス出身の37歳は、代表チームではおそらくこれまでにないほどやる気満々に見える。第五回WBCのキューバ代表チームで好成績を収めることを夢見ているのだ。
実際にはまだ代表に決まっていないけど、この重要な大会でキューバ代表のユニフォームを守るという目標がある。私には日本のような優れた野球の世界に身を置いた経験があり、それを若い選手たちに伝えることができる。
グラシアルは外野と三塁を守ることができる。「これらのポジションでトレーニングを積んできており、すべてはチーム内で首脳陣から与えられる役目次第だ。私は必要とされることに向けて準備ができている」。
グラシアルは2019年10月、読売ジャイアンツとの日本シリーズ4試合で、打率.375、3本塁打、6打点と活躍し、シリーズMVPに選ばれたラテン系2人目の選手となる功績をあげている。この5年間に日本で多くのことを学んだとグラシアルは認める。
多くのこと、規律、献身、集中力、技術的なレベル、それらは私の人生、とりわけ野球においての完全な変化を表している。そのリーグにいることは素晴らしい経験で、人びともまた特別な存在である。
グラシアルは、今回のキューバ代表と2017年のキューバ代表との違いについて次のようにコメントした。「各チームにはそれぞれの特徴があり、第4回大会では個人的にはうまくいったが、チームの順位は振るわなかった。それは過去のことで、今回はMLBのような高いレベルの野球でプレーしている選手たちを加え、私たちは彼らを兄弟として迎え入れるだろう」。
キューバはグループAに入り、オランダ、イタリア、パナマ、そして開催国である中華台北のチームと対戦することになる。「WBCではたいてい同じライバルたちと戦うが、われわれはアジアでプレーしてきたし、過去の大会でわれわれに勝ったチームを倒しに行かなければならない」。
ユリスベル・グラシアルはいま、代表チームに集中している。「契約に関しては将来どうなるかはわからない。日本リーグ自体かもしれないし、ここラテンアメリカかもしれない。マタンサスの代表として、ビクトリア・ヒロン球場のわが観客の前でもプレーしたい」。
ユリスベル・グラシアルは、日本プロ野球リーグのソフトバンクに在籍した5シーズンで、通算打率.293を記録している。362試合に出場し、二塁打54本、三塁打4本、本塁打59本、178打点、163得点を記録している。
グラシアルへのインタビュー音声はこちらから。
Yurisbel Gracial: “Japón cambió mi vida”
https://www.radiorebelde.cu/yurisbel-gracial-japon-cambio-mi-vida-22012023/