アフィリエイト広告を利用しています

2016年09月30日

ユリスベル・グラシアル独占インタビュー 私がやりたいのは野球をプレーすることだ

Yurisbel Gracial.jpg

Giron、2016年9月30日付、Gabriel Torres記者

ユリスベル・グラシアル:私がやりたいのは野球をプレーすることだ

2016年5月17日のカナダの日刊紙Le Soleilは、Yurisbel Gracialを賞賛する記事を書いた。"マタンサスのこの若き選手は、今季ケベック・キャピタルズの本拠地にやってきたキューバ人3選手のうち最も大きな注目を集めている"、と記事は断言した。「スピードとパワーがあり、すばらしい攻撃能力を持っている」、と記事は伝え、Pat Scalabrini 監督の「特別な選手だ」とするコメントを引用して締めくくった。

このマタンサスの三塁手は、これらの賞賛の声に対して期待通りの結果を出した。打撃成績は打率.320、出塁率.376、長打率.476 、複数のポジションをこなし、ラインナップで責任ある打順を占めながら、この若き選手は、己の能力を誰の目にも明らかにし、その契約が正しかったことを証明してみせた。本紙は、彼に独占インタビューし、カナダでの活躍、今後のマタンサスでのこと、さらには私事についても語ってもらった。

- キャピタルズでの87試合で、あなたは58得点をあげ、105安打を放ち、そのうち二塁打が14本、三塁打が5本、本塁打が9本でした。これらの数字を積み上げるためにあなたは特別な準備をしましたか。

私たちがケベックに加入したとき、周囲からは多くの期待があった。ファンの人も、チームの指導部も、キューバ野球のレベルや私たちがプレーにかける情熱などから、私たちにとても期待してくれた。野球人として成長するため、また国の代表としてふさわしくあるために、この機会を有効に使わなければならないということは、わかっていた。

いいシーズンを過ごせた。でもはじめは順応するのに苦労した。投手陣や試合方式も知らなかった。言葉についても、通訳のDon Ramónの大きな助けがあったとはいえ、ひとつの障害になったし、現地の気候もやはりそうだった。でも技術コーチ陣や、おなじスペイン語圏の選手たちの助けがあって、私は順応することができ、この結果を達成することができた。

8月にはリーグの月間MVPに選ばれた。このことは、この賞を受賞した最初のキューバ人選手になったということ以上に、とても重要な意味をもった。より多くの自信を私に与えてくれる刺激になった。

- キューバリーグと比較して一番大きな違いは何ですか。

向こうでは毎日試合がある。移動時に休養がない。肉体的にとても厳しいリーグだ。試合をするためにケベックからニューヨークに移動する日がある。

投手はレベルが高い。投手の大半は大リーグの2Aや3Aで契約を交わしている。メジャーに在籍したことのある選手すらいる。すぐれたコントロールを持っているし、投球にとても幅がある。打者は、投手が何を投げてくるか、明確に見定めないといけない。

エラーはほとんど犯さない。選手たちは準備万端整っていて、状況に応じて何をなすべきか知っている。何かを教わったり会話したりする時間はそこにはない。それが必要ならほかのリーグや他のレベルに行くしかない。向こうでは結果を出せなければ降格され、チームはほかの選手と契約する。もし自分の扱われ方に不満があるなら、自分のほうからコーチ陣に意見やアドバイスを求めなければならない。

- キャピタルズは、プレーオフ準決勝でロックランドに予想外の敗北を喫しましたが、王座を逃すことを想像しましたか。マタンサスとの何か思い出は。

誰も予想していなかった。チームは最も打てていたし、とても活力にあふれ、集中できていた。トーナメントにおける戦略も用意していた。本拠地での最初の2試合に勝利し、ニューヨークでの第三試合も投手陣が崩れる6回まで11対4で勝っていた。この試合を私たちは15対16で落とし、それが終わりの始まりになった。ロックランドはシリーズを席巻した。これが野球というものだ。

Víctor(ビクトル・メサ監督)のことを何度も思い出したよ。彼がいつも私たちに言っていたのは、「常にこれが最後の打席かもしれないと思ってバッターボックスに向かえ」ということだった。それが一番重要なことかもしれない。その思いで6年間ここで必死にやってきて、でもそのつど優勝は逃げていった。説明できないことは起きるものだ。今回、ピナールとのプレーオフのときのことが頭に浮かんだんだ。すべてが私たちのためにお膳立てされていながら、本拠地で負けたときのことだ。「何が起きた?」、「マタンサスとも、ほかのチームとも、私は王座にはつけない運命なのか」、とさえ考えたよ。今はもう、試合では何が起きるかわからない、と知っているけれど、あの悲しい瞬間に浮かんだのはそういう思いだった。

- あなたは50試合以上を遊撃手としてこなしましたが、これはもともと練っていた作戦ですか。それともScalabrini監督による決定ですか。マタンサスの遊撃手としてあなたがプレーするのを期待していいんでしょうか。

その意味でVíctorに感謝しないといけない。彼はここ数年のチーム低迷のあと、私がこのポジションでプレーするきっかけを与えてくれた。チームに必要だったので、それを私が担当した。

キャピタルズでは遊撃手はManduleyだった。でも彼がケガをしたとき、監督が私に言った、「きみの番だ」と。彼はキューバに来たことがあり、私が外野だけでなく、このポジションを守ったことを知っていた。私は多くの責任を担ってこれにチャレンジし、私は成長し、足りなかった面を解決するというとてもいい経験を得た。いまは以前より状態がいいと感じている。

マタンサスに復帰するとき私がどのポジションを守るかは、私の好みとは関係ない。チームの指導部が必要と考えるところを私は守る。もし捕手が必要ならそれも問題ない。私がやりたいのは野球をすることなんだ。

- 奥さんや息子さんたち家族と離れ離れになるのはつらくありませんでしたか。

家族と離れて遠くにいることは、常に困難なことだ。彼らが自分の支えであり、最大のファンであり、もっとも厳しい批評家であるときはなおさらだ。カナダにいる私たちの良き友人は、その意味で私たちの助けになった。彼のおかげで、私たち家族はコミュニケーションがとれた。キューバからのたくさんの応援を受け取った。それは大きな発奮材料となった。

- マタンサスは今季、夢のようなシーズンを送っています。あなたはどんな評価を下していますか。

カナダにいるときもいつも国内リーグのことに注目していた。この結果には非常に満足している。このレベルに到達できることを決して疑わなかった。私たちはつねに十分なトレーニングをこなしている。若い選手も、ベテラン選手も、結果を出せる。

Aníbal Medinaの成長にはとても満足している。今季の彼はすばらしい。より多くの責任を担いながら、バッターボックスではとても落ち着いていて、守備にはさらに自信を深めている。Víctor Víctorについて言うなら、とんでもない変化を遂げた。私たちにはとても意味があることだ。Eduardo Blancoや、Ariel Martínez、彼は現在のキューバ野球でもっとも将来性のある選手の一人だ、そしてRoberto Aceaは守備がすばらしい、彼らは特筆すべき若者たちだ。

火に油をそそぎたくはないが、今年は私たちの年になるに違いない。私たちをサポートしてくれている他の地区の若者たちがたくさんいる。投手陣はとても成長している。第二ラウンドで彼らが強化選手として加入してくれれば、チームはさらに完璧になるし、もう結果は見えてくる。語り継がれるべきすばらしい歴史になる。

(インタビュー完)

*Patrick Scalabrini監督は本紙にYurisbel Gracialの評価について語ってくれた。

Yurisbelの今夏のケベックへの加入にはとても満足している。彼は終始正真正銘のプロだった。私たちは両国の文化やプレースタイルに大きな違いがあることをわかっているし、Yurisbelがここのプロ野球のスタイルに順応してくれるだろうこともわかっていた。

彼は自宅でも多くのプレッシャーに直面しなければならなかった。家族を残して来ているはとてもつらいことだった。

彼のデビューは少々きびしいものだったが、彼はつねに懸命にプレーした。そしてシーズン後半やプレーオフには我がチームで最も活躍した選手にまでなった。

彼の人間性とシーズン中の成長をとても誇らしく思う。来年の彼の再加入を強く期待している。彼がそのことを望み、キューバ政府がそれを認めてくれることを。

*写真キャプション

バラデロ近くの、Boca de Camarioca郊外にある彼の自宅で。Gracialはカナダのリーグのレベルを評価し、今季のマタンサスでの優勝の願いを語った。Gabriel Torres撮影。


YURISBEL GRACIAL EN LA LIGA CAN-AM


"YURISBEL GRACIAL HIGHLIGHTS"

Yurisbel Gracial: "Yo lo que quiero es jugar pelota"
http://giron.cu/es/noticia/deportes/yurisbel-gracial-yo-lo-que-quiero-es-jugar-pelota-fotos

Yurisbel Gracial: Este debe ser el año de nosotros
http://www.cubadebate.cu/noticias/2016/09/30/yurisbel-gracial-este-debe-ser-el-ano-de-nosotros/#.V_DWuYiLTIV



posted by vivacuba at 15:08| Comment(0) | TrackBack(0) | beisbol
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/5492435
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
検索
最新記事
カテゴリーアーカイブ
タグクラウド
<< 2024年11月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
写真ギャラリー
ファン
最新コメント
プロフィール