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2016年09月28日

マジェタ&ドゥアルテ インタビュー カンナムリーグ制覇のキューバ選手

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狼とライオン、オタワの王者たち

ピナールの"狼"Donal Duarteと、インドゥストリアレスの"ライオン"Alexander Malletaは、ラティーノアメリカーノ球場でそれぞれのチームをしたがえて対戦。オタワ・チャンピオンズでの4ヶ月の協働のあと初めての再会を果たした。
(*ブログ子注:9月24日から26日にかけて、インドゥストリアレスとピナールの3連戦があった。インタビューはこの初日9月24日と思われる)

カンナムリーグへの最初の参加では、チームの王座獲得に貢献した。Duarteは、レギュラーシーズン82試合に出場し、81安打、12二塁打、2本塁打、35得点、打率.272。Malletaは79試合に出場し、69安打、15二塁打、6本塁打、53打点、打率は.238だった。

プレーオフ9試合でもレギュラーで出場した、アスール(インドゥストリアレス)の一塁手は、勝利にもっとも貢献した選手のひとりに選ばれた。この種の短期決戦に慣れている両選手は、昨年5位だったチームを初の王座につけた。

この二人にインタビューした。前半Duarte、後半Malleta。彼らの経験だけでなく、現在や将来についても語ってもらった。

【ドゥアルテ】:元気いっぱいで多くのことを学んだ

"カナダに向かった時点での私の考えは、あのリーグはそれほどレベルが高くないというものだった。でも向こうで過ごしてみて考えが変わった。2Aや3Aの選手がプレーしているし、メジャーにいて自由契約になった選手たちもいる。"

"向こうで重要なのは投手だ。すべての投手が90マイル以上を投げ、抑え投手たちは95〜96マイルを投げる。直球がとても多く、カーブは少ない。corelを完全に会得していて、スライダーに似ているけどとても打ちづらい。"

"プレーし学ぶにはとてもよいリーグだ。キューバ人野球選手はうまく順応して、よい成績を残した。人によって多少の違いはあったけど、全般的には比較的良好だった。"

 - 投手陣以外での特長としては何がありましたか。キューバ野球が取り入れられるようなものとしては。

試合進行のリズムがリーグ全体で非常に整っている。選手たちはベンチからグラウンドに入るとき、またベンチに戻るときは走っていく。内野手間であまり無駄にボールを投げあわないし、試合時間は2時間20分以内におさまる。私はカマグエイにいたときそのようにしたくて、とても早く試合をすすめた。これについては今のキューバ野球でも監督や審判たちと一緒にとりかかることができる。

 - 技術的な点や、肉体的、あるいはプロ的な観点からは、今回のカンナムリーグ参加はあなたにどれだけのものをもたらしましたか。

カナダに向かったときは、私のスポーツキャリアは終わりつつある、と感じていた。でも現在は別のことを考えている。体重が落とせて、腕の負傷も治したし、いまはプレーを続けられるとわかった。肉体的によい状態だし、私は元気いっぱいで多くのことを学んだ。

 - ストライクゾーンについては、我々の野球と何か違いはありましたか。

キューバの審判のほうが向こうの審判よりすぐれていると言える。向こうの審判は高いのも低いのもとるが(特に高いのはとるが)、内角や外角はほとんどとらない。つまり、縦の動きにはついてくるが、横の動きにはほとんど対応しない。

 - 今回の経験はあなたに代表チーム参加への可能性を考えさせましたか。つまりWBCについてなのですが。

もし私にWBC代表候補になる機会が与えられれば、もちろん代表の座を争うよ。私がもっとも望んでいることは、国際大会でキューバ代表になることであり、国際大会のMVPになることだ。現役を退く前に、代表のユニフォームを身につけたいよ。ピナール・デル・リオや、オタワ・チャンピオンズの一員として実現したようにね。

 - チーム内でのあなたとマジェタとの関係はどうでしたか。

彼と私はキューバにいたときからうまくやっていたし、向こうではさらに親しくなった。同じアパートで一緒に生活して、どちらかの打撃が不調になったらそれについていつも話していた。というのは、向こうではコーチは我々に何も言わないんだ。選手自身がプレーヤーでもあり、コーチでもなければならない。それで結果を出さなければ、ベンチ控えを言い渡され、あるいは降格になる。

 - ロックランドとのプレーオフ決勝の大逆転について。

わがチームは五番勝負0勝2敗で負けていて、人々はもうあまり期待していなかった。ニュース報道でも、われわれは負けるだろうといわれていた。しかし我々はミーティングをおこない、グラウンドで勝とうと誓い合い、第三戦になんとか勝つことができた。そこからチームは打ち始め、王座獲得まで止まらなかった。

 - リーグではどの分野の選手が一番必要とされていますか。

打撃陣だ。なぜなら投手陣はすでにとてもよいが、捕手と打撃陣はまだ多くを改善する余地がある。私たちの成績は現地でとても満足されているので、たぶん来季もさらに多くのキューバ選手が行くことになるだろう。キューバチームの参加まで語られている。今回のような招待チームとしてではなく、リーグの正式メンバーとしてだ。待たなければならない。

 - カンナムリーグでの成績から考えて、あなたはあとどれだけ現役を続けるつもりですか。

体調がよく、何らかのチームに在籍している限り、プレーを続けるつもりだ。私は野球をプレーすることが大好きで、楽しむためにグラウンドに向かうんだ。野球は私が人生でなしうる最良のことなんだ。特に思いつく記録も持たないし、国内リーグで何本ヒットを打っているかも知らない。私にとっての記録は、自分自身が楽しむために出場することなんだ。

 - 話題を変えますが、ピナール・デル・リオは第二ラウンドに進出できるでしょうか。

それは難しい課題だが、でも不可能ではない。

 - でももし進出できなかったとしたら。

私はインドゥストリアレスでプレーしたいんだ。ピナールの次に好きなチームだから。でもどことでもプレーするよ。強化のために私を必要としてくれるところであれば、同じように身をささげる。

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【マジェタ】:チャンスをもらい、最大限に味わった

"非常に強いリーグだ。投手陣はわれわれキューバリーグと比較すると速さで勝っている。連日90マイルの投手陣と対戦する。打席ではしっかり対応しなければならない。"

"またとてもタフだ。たくさんの試合をする。111日間で100試合。8時間の移動をしながらだ。そのため状況はさらに難しくなり、休養やトレーニングをしっかり計画立てておこなわなければならない。総じてプロリーグではとても多くのことが要求されるし、そのように過ごさざるをえない。そういった機会を私は与えられ、それを最大限に味わった。"

 - あなたはカンナムリーグに対して好意的でない意見を持っていましたか。

あんなに強いものとは思ってなかった。いろんなことを聞いてはいたけど、そのリーグ名からあまりいいイメージを持ってなかった。独立リーグと聞くと、低いレベルが思い浮かぶ。でも実際はそうじゃなかった。2Aや3Aの選手たちもプレーしているし、メジャーにいた選手までいる。彼らは非常に高いレベルを提供している。

 - 成績に関しては、あなたはレギュラーシーズンでいい打率を残しませんでした。でもプレーオフでは決定的な役割を果たしました。自分自身どうとらえていましたか。

キューバを出発したときにDonalと私が持っていた最初の目標は、決勝トーナメント進出の力になることで、それを私たちは実現した。のあと状態がよくなってきて、チームが適合しはじめ、私たちはより強い結びつきで、前進した。私たちはチーム内で協働したが、それはプレーオフでの結果にとって重要だったし、大いにチームを助けた。

 - あなたたちの関係はどうだったんですか。オタワでキューバ人選手は二人だけだったわけですが。

私たちのコミュニケーションは重要なものだった。なぜなら一方で言葉というのは私たちを衝突させるものだから。でも少しずつお互いを理解し、打撃調整やトレーニングなどで助け合った。

 - 今回の経験を経て、いまWBCについて考えていますか。

野球をしている限り、代表チームに参加することと、インドゥストリアレスの力になることを考えている。だから今回も帰国したらすぐに復帰できるよう頼んだ。私は野球をプレーすることが好きなんだ。もしカンナムリーグがまた私を呼んでくれるなら二年連続で私は行くし、もしほかのリーグが呼ぶならそこにも行きたい。キューバ以外の野球をプレーする可能性が私には与えられていて、そのことは常に教えと経験を私に与え、野球選手として成長させてくれる。

 - 今回のプロ野球への参加成功のあと、あなたの頭に引退という言葉はよぎりましたか。

どれだけグラウンドに立てるかは考えてない。でも肉体的にまだ元気だし、そのことがまず重要なことだ。モチベーションも失っていない。いまはただ自分のチームが第二ラウンドに進出することを目指している。それだけに集中している。数字や成績はあとからついてくる。毎日試合に出て、大事なことはチームに貢献することだ。まだしばらくは続けるよ。


(9月24日、インドゥストリアレス対ピナール・デル・リオ)

Un “lobo” y un “león”, campeones con Ottawa
http://www.cubadebate.cu/noticias/2016/09/28/un-lobo-y-un-leon-campeones-con-ottawa/#.V-64ZIiLTIU



posted by vivacuba at 16:46| Comment(0) | TrackBack(0) | beisbol
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