2018年08月09日
フレデリク・セペダ インタビュー 今季はキューバリーグでプレー開始 メキシコリーグとの契約は進まず
フレデリク・セペダ
Radio Sancti Spíritus、2018年8月9日、Elsa Ramos Ramírez記者
フレデリク・セペダ・クルースはサンクティ・スピリトゥスとキューバ野球リーグをスタートする。数週間前にはメキシコのチーム、トロス・デ・ティフアナとの契約可能性が語られていた。
しかしセペダはかばんを取り替え、20年前から着ているサンクティ・スピリトゥスのユニフォームに着替えた。自身とチームの展望も変わった。通算300本塁打と2000本安打が間近になっており、チームの二次ラウンド進出の夢もある。
「わがチーム、サンクティ・スピリトゥスとキューバ野球リーグでプレーを始める。契約のことは、私やキューバ野球連盟と話し合われたが、メキシコ側とは何も公式化されず、私には8月6日までに契約署名しなければならないと連絡があり、中米カリブ選手権から戻ってきたが、何の通知もなかった。」
- 今回の変更で新シーズンにはどのように立ち向かいますか。
「私は常にここキューバでなすべきことについて考えている。契約は与えられるかもしれないし、与えられないかもしれないから。ひとつの契約を実現するには遂行すべき長い道のりがあり、それらのことは私の手には負えない。私にできることはプレーすることだけだ。いま第一のことは、チームが前に進み、二次ラウンド進出するよう助けることだ。これは団体スポーツであって、チームが順調であれば他のこともうまくいく。私には達成可能な、300本塁打、2000本安打という記録があるが、これらのことは今は考えていない。道のりは長いのだから。」
- エリエルがいない今、すべてのリーダーシップの負担があなたにかかります。
「残念なことにエリエルは引退を決めて、チームは偉大な打者、偉大なプレーヤーを失った。でも若い新たな選手たちは、自分たちがその代わりになると心に念じなければならない。いつかセペダもメンドーサもペーニャもいなくなるのだから。彼らが物事を前に進めなければならない人間たちだ。もし私が明日契約のためにいなくなれば、これまでのように、チームに従わなければならない。つまり、リーダーシップの負担は、それを担う能力のあるときにかかってくるんだ。得点をあげること、結果を出すこと。そのとき重みを感じる。でも私は心配していない。私がやるべきことは自分の仕事をすることであり、前進するために健康を維持することだ。」
- 1年、また1年とシーズンを重ねています。その負担は感じませんか。
「私が常に言ってるのは仕事があることはすばらしいということだ。私はトレーニングをし、野球をすることが好きなんだ。それは本当に君が直面していること、集中していることと一緒なんだ。それを負担とは私は思わない。これまでの国内リーグでも、中米カリブ選手権でも、他チームとの特別試合でもそうだ。」
- それはどうやって乗り越えているんですか。だってあなたはもう20歳ではないのに。
「心の中にいるんだ。最初と同じ願いを持っている限りはね。私は15歳から18歳のときと同じ願いをもっている。だからいつも戦う理由があるんだ。」
- バランキージャ大会について話してもらえますか。また目標を達成しませんでした。
「目標が達成されなかったとは私は言わない。つねに目標は設定されて、金を取るという予想がなされる。それはよいことだ。でも、すべてのチームがこれに備えていることを君は考えなければならない。今回は異なった、異例の大会だった。優勝したカリビアン・シリーズでわれわれは3敗したが、肝心の試合に勝って、準決勝でプエルト・リコを引きずりおろした。今回は総当たり戦のなかで単純に必要な試合に勝たなかった。すぐれた攻撃が出せず、パンアメリカン大会への出場権がかかった試合で、われわれは集中し、少しだけ物事がうまく進んだ。これが野球なんだ。人びとがつねに金メダルを期待することはわかっているが、成功しているときには拍手を送り、落ち込んでいるときには手助けをし、つねに支えられなければならない。」
- 負けが多すぎました。特別シリーズのあとの疲れはありましたか。
「われわれはどんな意見も尊重するが、選手と連盟だけが、われわれがおこなったこと、われわれがトレーニングし、準備したことをわかっている。でも結果がすべてを変える。もしわれわれが勝っていれば、おそらく特別シリーズのことは問題にされなかっただろう。改善できることはあるだろうが、私はふれない。私はプレーするためにいる一選手だ。」
- あなた自身も良い大会成績をあげなかった。
「私は、人からいつも期待されるような打撃成績はあげられなかった。われわれは長いトレーニングと長いリーグをおこなって、その間、調子の上下はあり、そのときは下降していた。このことを何も正当化しない。でも私の体調は良く感じていて、いい当たりを出し始めた。たぶん球場が私の打棒の出方に合わなかったのだと思うが、私はプレーし続けて求められるときに本塁打を打つ機会を得た。球場を新しくしたとのことだったが、風向きによって打撃が少し減るように、グラウンドの方向が変えられた。実際それは成功し、打球は右翼側だけに飛ぶので、私の打球が飛んだようにライナー性の当たりを打つ必要がある。」
- でも大会のレベルは最高レベルではなかった。
「各チームはしっかり準備していて、すぐれた選手たちが出場していた。大会システムのことはもう君に説明したよね。金メダルは取れなかったが、少なくともわれわれは銀メダルを争った。少なくとも勝つか負けるかの野球を愛する人たちに対して、若干の鮮やかな色合いは与えられた。」
- いまどのあたりを見すえていますか。2020年の日本は視野に入っていますか。
「目の前のことではサンクティ・スピリトゥスで最良の結果を出すこと。もしメキシコにいく場合でも最良の結果を出すよう努める。そのときはつねに自分がサンクティ・スピリトゥスの人間であり、自分のキャリアはここキューバでのものであることを考えながら。それからもちろん日本も目指している。第二回WBC以来いろんな人が私に言った。君はもうプレーするなとか、代表メンバーになるなとか、日本から戻ってきたときも同じだった。そういうとき私はいつも言った、君たちは間違っていると。私はもう国立野球学校のメンバーではないが、努力を続けるし、プレーを続けるつもりだ。体調が良く、代表メンバーに自分がふさわしいことをひとに説得できる限りはね。」
Cepeda iniciará con los Gallos
http://www.radiosanctispiritus.cu/es/2018/08/cepeda-iniciara-con-los-gallos/
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