2018年01月19日
開発途上国と同レベルの米国の5つの指標 キューバより劣る平均寿命と乳幼児死亡率 殺人率は世界59位
Granma、2018年1月19日
米国は世界で最大の経済力と軍事力を持つ国ではあるが、その社会は多くの分野で他の先進国より劣っており、ひじょうに貧しい国々と比較される面さえ持っている。
1. 平均寿命
国連開発計画(PNUD)の直近の報告によると、米国の平均寿命は79.2歳である。この値は世界で40位に位置し、他の先進国より劣っているが、同時にチリやコスタ・リカ、キューバといったラテンアメリカ諸国よりも劣っている。
2. 乳幼児死亡率
乳幼児死亡率(出生数1000人あたりの死亡率)は社会福祉のもうひとつの古典的指標である。PNUD(国連開発計画)の直近の報告(2015年のデータを使用)によると、米国の乳幼児死亡率は5.6である。この値は世界で44位に位置し、これまた、豊かな国々だけでなく、キューバやボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチアよりも劣っている。
3. 妊産婦死亡率
今世紀初頭以降、米国は妊産婦死亡率が増加しており、2017年1月に医学雑誌「ランセット」が報じた研究結果によると、2000年には出産数1000人あたり17.5人であった妊産婦死亡率は、2015年には26.5人に達している。これは同期間に減少を示している世界の他の先進工業国の潮流とは真逆の現象である。たとえば日本は8.8から6.4へ、デンマークは5.8から4.2へ、カナダは7.7から7.3へ、フランスは11.7から7.8へ、となっている。
4. 殺人率
個人の安全や、自分の命を保護する可能性は、社会福祉のもうひとつの基礎的要素とみなされている。国連薬物・犯罪事務所(UNODC)の直近の報告によると、米国は10万人あたり4.88人の殺人率を記録しており、この値は世界で59位に位置する。
5. 教育
米国には世界でもっともすぐれた数十の大学がある。しかしこのことは米国人の平均的知識形成がこれらの高等教育機関のレベルにあることを意味しない。
経済協力開発機構(OECD)の加盟諸国における国際成人力調査(PIAAC)の枠組みのなかで実施された研究によると、米国は平均的な結果を得た。読解力試験において、高校を卒業しなかった人たちのなかで、米国人は最悪の結果だった5カ国のなかに含まれた。また高校を卒業した人たちのなかでは、全体平均を下回った。
Cinco indicadores de Estados Unidos que están al nivel de naciones subdesarrolladas
http://www.granma.cu/mundo/2018-01-19/cinco-indicadores-de-estados-unidos-que-estan-al-nivel-de-naciones-subdesarrolladas-19-01-2018-22-01-30
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